非常放送設備の使い方

最終更新日:2022年10月11日

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非常放送設備には、

  • 音声警報に対応し、自動火災報知設備と連動しているもの
  • 音声警報に対応し、自動火災報知設備と連動していないもの
  • 音声警報に対応していないもの

があります。

音声警報対応で自動火災報知設備と連動しているタイプ

自動火災報知設備の感知器が作動すると、あらかじめ録音されている放送内容が自動で流れるタイプの非常放送設備の場合です。

1 感知器作動

自動火災報知設備の感知器の発報放送が流れます。

建物の規模によっては、最初は発報した階とその直上階だけ放送が流れるものもあります。

放送内容

シグナル音(パポパポパポ)
「ただいま、○階の火災感知器が作動しました。係員が確認しておりますので、次の放送にご注意ください。」(女性声)

2 火災放送が流れる

下記のいずれかにより「火災放送」が流れます。

  • 火災放送スイッチまたは非常起動スイッチを押した場合
  • 最初に作動した感知器以外の感知器が作動した場合
  • 「感知器発報放送」が流れてから一定時間(2~5分)が経過した場合
  • 発信機の押しボタンを押した場合

感知器の発報のあるなしに関わらず、発信機の押しボタンを押した場合は「火災放送」が流れます。

放送内容

シグナル音(パポパポパポ)
「火事です。火事です。○階で火災が発生しました。落ち着いて避難してください。」(男性声)
スイープ音(フィッ、フィッ、フィッ)

3 活動指示の放送をする

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「火災放送」が流れたあと、非常用マイクで「火災状況」「避難指示」「禁止事項(エレベーターを使用しない等)」「自衛消防隊の活動指示」等を行います。
マイク横にあるプレストークボタンを押すと、その間だけ火災放送が止まります。

非火災報放送の方法

現場を確認した結果、異常がなかった場合、「非火災放送」スイッチを押すと非火災放送が流れます。

放送内容

シグナル音(パポパポパポ)
「さきほどの火災感知器の作動は、確認の結果、異常がありませんでした。ご安心ください。」(女性声)

音声警報対応で自動火災報知設備と連動していないタイプ

放送の操作をすることによって、あらかじめ録音されている放送内容が自動で流れるタイプの非常放送設備の場合です。

1 感知器作動

2 非常放送設備を起動する

起動スイッチ又は火災放送スイッチを押す。

3 放送する階を選択する

放送階選択スイッチを押す。
※全館放送する場合は「一斉放送」スイッチを押す。

4 火災放送が流れる

放送内容

シグナル音(パポパポパポ)
「火事です。火事です。火災が発生しました。落ち着いて避難してください。」(男性声)
スイープ音(フィッ、フィッ、フィッ)

自動火災報知設備と連動していないタイプは、感知器が何階で発報したのかという情報は流れません。

4 活動指示の放送をする

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「火災放送」が流れたあと、非常用マイクで「火災発生場所」「火災状況」「避難指示」「禁止事項(エレベーターを使用しない等)」「自衛消防隊の活動指示」等を行います。
マイク横にあるプレストークボタンを押すと、その間だけ火災放送が止まります。

非火災放送の方法

現場を確認した結果、異常がなかった場合、「非火災放送」スイッチを押すと非火災放送が流れます。

放送内容

シグナル音(パポパポパポ)
「さきほどの火災感知器の作動は、確認の結果、異常がありませんでした。ご安心ください。」(女性声)

音声警報に対応していないタイプ

サイレン以外の内容は操作する者が肉声で放送するタイプの非常放送設備の場合です。

1 感知器作動

自動火災報知設備と連動している場合は、火災灯が点灯し、サイレンが鳴ります。

建物の規模によっては、発報した階とその直上階のみサイレンが鳴るものもあります。

非常起動スイッチを押します。

2 自動火災報知設備の主音響を停止する

自動火災報知設備の主音響停止スイッチを押します。

3 現場確認中の放送を流す

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全館放送する場合は「一斉放送」スイッチを、一部の階に放送する場合は放送階選択スイッチで必要な階を選択し、マイクで放送します。
マイク横にあるプレストークボタンを押すと、その間だけ火災放送が止まります。

放送内容(例)

「ただいま、○階○○で火災信号を受信しました。職員は直ちに異常の有無を確認し、防災センターまで連絡してください。なお、お客様(職員)は次の放送にご注意ください。」

4 火災放送を流す

火災発生を確認すれば、初期消火及び避難誘導等の実施を自衛消防隊へ指示するとともに、在館者への火災状況の連絡を非常放送で行います。

放送内容(例)

「ただいま、○階○○で火災が発生しました。従業員の指示の指示に従い避難してください。避難の際は、エスカレーターやエレベーターは使用しないでください。自衛消防隊の消火班は、直ちに消火活動を開始してください。避難誘導班は避難誘導を行ってください。」

非火災放送の方法

現場を確認した結果、異常がなかった場合、非火災放送を行います。
自動火災報知設備の受信機の「火災復旧」スイッチを操作し、復旧させます。そして、非火災報であった旨を放送し、その後、非常放送設備の非常復旧スイッチを押し、復旧させます。

放送内容(例)

「お客様(職員)にお知らせします。現場確認の結果、火災ではありませんでした。ご安心ください。」

お問い合わせ先

消防局予防部査察課