最終更新日:2024年9月30日
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「有機農業」とは、化学肥料・農薬を原則使わず、可能な限り環境に配慮した栽培法であり、土壌環境や生物の多様性など農業生態系を守ることにつながります。
日本は化学肥料原料のほとんどを輸入しており、国際情勢に左右されにくい安定した食料供給実現のためにも、有機農業の推進を含め、化学肥料の使用低減を進めていく必要があります。
※2024年2月農水省更新作成「5分で分かる有機農産物って何?」より抜粋
SDGsや環境を重視する国内外の動きが加速している中、持続可能な食料システムを構築することが急務であることから、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する国の政策方針「みどりの食料システム戦略」が2021年5月に策定されました。
この戦略では、2050年までに① 農林水産業のCO2排出量の実質ゼロ化、② 化学農薬の使用量50%低減、③ 化学肥料の使用量30%低減、④ 有機農業を全農地の25%(100万ha)に拡大 という目標を掲げています。
みどりの食料システム戦略を推進するため、2022年には「環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律(通称:みどりの食料システム法)」が制定されました。
神戸市では、2023年3月に兵庫県及び県下市町と共同で「環境と調和のとれたみどりの食料システム推進基本計画」を作成し、市内家畜糞尿由来の堆肥や下水処理の過程で回収されたリン水由来の再生リンなどの地域資源循環・環境保全に資する「こうべ里山SDGs農業」を推進するため、「人と自然との共生ゾーン」を特定区域として設定しています。
※「環境と調和のとれたみどりの食料システム推進基本計画」についての詳細は兵庫県ホームページをご覧ください。
※みどりの食料システム法についての詳細は農水省ホームページをご覧ください。
みどりの食料システム戦略など国の動きとあわせ、神戸市でも持続可能な農業として、有機農業の推進を図っています。
有機農業の拡大に向けた体制づくりとして、生産から消費まで一貫し、農業者・流通加工業者等とともに協議会※を立ち上げ、有機農業の技術講習会や試験栽培、消費者向けセミナーの開催など国庫補助事業を活用した様々な取組みを行っています。
※協議会については、概要資料(PDF:258KB)をご覧ください。
年に1度のオーガニックのお祭り「BE KOBE ORGANIC DAY in あいな里山公園」を開催します。
生産者による有機農産物等の直売や飲食ブース等のマルシェ、トークイベントや映画上映会などを行います。
イベントの詳細は以下のチラシやホームページをご覧ください。
2024年11月2日(土曜) 10時00分~15時30分
神戸市在住または神戸市内農地で営農している有機農業者及び新規有機農業希望者を対象に、科学的根拠と植物生理に基づいた栽培技術『BLOF理論(Bio Logical Farming・生態系調和型農業理論)』について、専門インストラクターを講師にお招きし、計4回にわたり講習会を開催しました。
<第1回>
2024年1月21日(日曜)13時30分~16時30分 「BLOF理論基礎講座」
<第2回>
2024年1月27日(土曜)13時30分~16時30分 「ミネラルの重要性」
<第3回>
2024年2月17日(土曜)13時30分~16時30分 「アミノ酸肥料と堆肥」
<第4回>
2024年2月25日(日曜)13時30分~16時30分 「微生物による土づくり」
神戸ワイナリー(農業公園)2階大会議室
神戸市西区押部谷町高和1557-1(MAP)
「オーガニックとは」をテーマに計3回にわたってゲスト講師をお招きし、トークイベント勉強会を開催しました。
イベントの詳細は、オーガニックスタディチラシ(PDF:636KB)をご覧ください。
<第1回>
2023年12月20日(水曜)14時00分~15時00分
「いのちの授業 医療と有機農業の二刀流の生き方から見えてきたもの」
石田内科循環器科院長 石田義裕先生
<第2回>
2024年1月20日(土曜)14時00分~15時00分
「元気な心と体のために知っておきたい食の真実」
神戸大学大学院農学研究科教授 星信彦先生
<第3回>
2024年2月20日(火曜)14時00分~15時00分
「神戸のこれからのオーガニックについて考える」
神戸大学名誉教授 保田茂先生