最終更新日:2025年11月21日
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今、神戸のまちは、大きな変化の時を迎えています。都心三宮、ウォーターフロントでは新たな賑わいと美しい風景が生まれ、郊外では拠点駅を核として、まちが新たな表情を見せ始めています。
神戸空港の国際化を新たな原動力に、グローバル社会に開かれた新たな国際都市として、神戸を確かな成長へと導き、圏域経済を牽引する役割を果たすと同時に、まちの成長を市民一人ひとりの暮らしの豊かさへとつなげていきます。
対話と参加により、市民の知恵や想いを結集し、進取の気風を重んじる行政運営を進めることで、強靭で力強く、人間らしい温もりに満ちたまち、海と山に囲まれた豊かな自然と暮らしが調和する美しいまちを築いていきます。
先行きの見えない時代にあっても、目先の利益にとらわれることなく、未来の世代に責任を持ち、持続可能な大都市経営を行うことで、誇れる神戸を次代へと引き継いでいきます。
南海トラフ地震を想定した津波対策や避難・備蓄体制の確保、「想定外」をなくすための防災シミュレーションを推進します。また、官民連携・地域協働による市民防災力の向上や防災DXを取り入れた災害対応力の強化、救急医療や感染症対応、サイバー攻撃対策の充実に取り組み、あらゆる危機事案から市民の安全を守る体制構築を進めます。
まちなかの防犯カメラ・街灯の増設や西市民病院の移転新設による医療体制の強化、高温常態化対策としての「こうべ木陰プロジェクト」を推進するとともに、道路・上下水道管・樹木などのインフラ点検・補修を強化します。また、物価高騰への対応として、国の施策を活用した経済支援を行うなど、市民の日常を守り、安心できる暮らしを実現します。
子育ての悩みに寄り添う相談体制・支援策の充実、学童保育や児童館における体験機会の拡充に取り組むとともに、待機児童ゼロの維持、高校生等の通学定期券無料化や子連れで利用できる「無料のコワーキングスペース」の拡充などにより、子育てと仕事が両立しやすい環境づくりを進めます。
子どもの「外遊び」や放課後の居場所づくり、英語・読書・スポーツなどの体験機会の充実とあわせて、世界に羽ばたくグローバル人材教育に取り組みます。また、子どもたちの選択肢を増やす「コベカツ」の実現や「まちなか自習室」の拡充、図書館・書店と連携した読書文化の振興により、子ども達の豊かな感性を育みます。
シニア世代が活躍できる場の創出や健康寿命の延伸、介護・看護・保育人材の確保に取り組むとともに、「まちなか銭湯」への支援強化、「認知症神戸モデル」の拡充など、誰もがいきいきと健康に暮らせる地域社会を実現します。
ひとり暮らしのシニア世代、医療的ケア児者とその家族への支援を強化するとともに、不登校児童生徒に多様な学びと交流の場を提供します。また、児童虐待防止や障害者の「親なき後」対策の推進、孤独・孤立に関する相談体制の確保など、きめ細かく多様な支援に取り組みます。
神戸空港の国際化を契機として、「神戸空港島」の将来構想の策定や国際定期便就航に向けた「空港ターミナル機能」の強化を進めます。また、「国際コンテナ戦略港湾」の取組みや「広域道路ネットワーク」の整備を推進するとともに、都心・ウォーターフロント、神戸空港間のさらなる利便性向上策の導入を検討します。
質の高い観光推進やMICE誘致の強化、スタートアップ支援によるイノベーション創出に取り組むとともに、都心三宮における新たな図書館・文化ホールの整備、若手アーティストやクリエイターの挑戦と活動の場の提供などを通じて、経済と文化の両面から「新たな国際都市」に相応しいまちづくりを進めます。
「都心三宮再整備」の着実な推進とあわせて、都心の憩いを生み出す「緑陰空間」のさらなる拡充やウォーターフロントの魅力的な海辺空間の創出、ポートアイランド・六甲アイランド・HAT神戸の活性化を進めます。また、新神戸から摩耶山を繋ぐ新しいロープウェイ構想や六甲山系でのアクティビティなど、都心の再生と非日常空間の創出に取り組みます。
市内企業の挑戦を後押しする成長支援やAI・水素などの次世代産業の育成、都心オフィスや新たなスマート産業団地への企業誘致を進めるとともに、スーパーコンピューターや量子コンピューターの活用による企業の研究開発力の向上、神戸経済を支える人材の育成・獲得戦略の推進などにより、圏域経済を牽引する大都市としての役割を果たします。
多様なライフスタイルに応える住宅供給やリノベーション支援とあわせて、大切な住まいを守るためのマンション管理の適正化を進めます。また、まちなかに出掛けたくなる仕掛けづくりや快適に移動できる自転車利用環境の整備、公園空間の魅力向上とともに、若年層の市内居住と職住近接を推進します。
駅周辺のリノベーションや沿線の活性化、空き地・空き家の増加による地域のスポンジ化への対策とあわせて、地域交通の充実と買い物支援に取り組み、駅を中心とした既成市街地・ニュータウンの再生を加速します。
森林・里山の再生に向け、森林資源の活用や野生鳥獣対策の強化、新規就農者の育成や耕作放棄地の再生など、「森の未来都市 神戸」の取り組みを推進します。
遊休建物・土地の有効活用や資源回収ステーション(エコノバ)の全小学校区への展開を進めるとともに、次世代型太陽電池などの再生可能エネルギーや「こうべ再生リン」の供給拡大など、既存資源を活かした新たな価値創出と循環型社会への貢献を目指します。
市民との対話を通じた地域協働によるまちづくり、学生や企業・団体による「地域貢献活動」を推進するとともに、地域活動を支える中間支援団体への支援を強化します。また、大学が集積する神戸の強みを活かし、「大学都市神戸産官学プラットフォーム」による社会課題解決や大学研究者との協働による政策立案に取り組みます。
支所・出張所などの機能強化やコンビニと連携した地域複合拠点の整備検討を進め、行政サービスをより身近で便利にします。また、AI・先端テクノロジーの活用や職員の現場対応力の強化、データ利活用による政策立案や「まちの成長」の可視化により、効率的でわかりやすい未来のまちづくりを進めます。
地方自治制度の変化が求められる中、指定都市が大きな役割を果たすことができるよう、特別市の法制化などの大都市制度改革に取り組むとともに、近隣市町との連携・都市間の広域連携を強化し、国内外に貢献する持続可能な大都市を目指します。