住宅火災は、空気が乾燥し、暖房器具の使用が多い「冬場」に増加する傾向にあります。
火災原因は「電気」「たばこ」「こんろ」など様々です。
その中でも特に注意が必要なのが、寒い季節に使用する機会が増える「ストーブ」です。
ストーブ火災にご注意!
ストーブにも様々な種類がありますが、神戸市で一番多く発生しているのが
「電気ストーブ」による火災です。
ストーブ火災を防ぐために
布団や着衣が接触して火事になる可能性があります
※衣類・カーテン・段ボール・スプレー缶など
何より大切なものはみなさんの命です。
ご高齢の方やお身体の不自由な方などは、避難に時間がかかる可能性があります。
火災が発生すれば
避難を最優先とし、
命を守る行動を取りましょう!
火災件数が増加しています。(令和4年速報値:昨年比)
〇令和4年中の火災件数(前年との比較)

令和4年の1年間では、
15名の方が火災で亡くなり、
80名の方が負傷しています。
ともに、令和3年に比べて
増加しています。
死者の15名のうち、ほとんどが
住宅火災で発生しています。
また、15名のうち12名は65歳以上の
高齢者で、焼死者に占める高齢者の割合も高くなっています。
〇令和4年中の火災による死傷者数(前年との比較)
火災件数が増えたことで、
火災による死傷者も減っていないのが現状です。
15名のうち、8名の方は
「逃げ遅れ」により亡くなったと考えられます。
過去5年間でも「逃げ遅れ」は死者が発生した原因の約63%を占めるなど最も多くなっています。
(逃げ遅れ以外では、放火自損や、焼却火やバーナーの火が着衣に燃え移るなどによって亡くなっています。)
このように、大半の方が火災に気付くのが遅れて亡くなったと考えられます。
火災による死者を減らすには、早期発見に役立つ
住宅用火災警報器が大変有効です。
設置後10年が経過していれば
本体を交換しましょう。
※古くなると火災を検知するセンサーの劣化や電池切れなどで作動しなくなることがあります。
住宅用火災警報器についてはこちらをご覧ください。
80名の方の負傷した原因は、
「避難中」や
「消火中」が多く
天ぷら油火災で水をかけるなど、適切な消火方法がとられずに負傷するケースが見られます。
天ぷら油火災など、住宅で起きた火災での消火には、
住宅用消火器を使用しましょう。
住宅用消火器についてはコチラ
また、火災の拡大を防ぐためには、
防炎品も有効です。
「防炎品」についてはコチラ
1位 電気関係
2位 たばこ
3位 こんろ(天ぷら油)
※令和4年(速報値) 放火・放火の疑いは除く
これらの原因は例年上位に挙げられる出火原因です。
「電気火災」については、スマホやモバイルバッテリーなどに搭載されている「リチウムイオン電池」からの出火、ほこりの溜まったコンセントからの出火などが挙げられます。
電気コードからの出火に気をつけましょう
電気火災などの火災実験動画はコチラ
また、今年発生した火災の特徴として
「灯明」が原因の火災があります。

昨年、全国で発生した住宅火災のうち、灯明などの灯火が原因の火災は353件発生しました。
そのうちの25件では、死者が発生しています。
仏壇のろうそくを消し忘れて風で倒れたり、ろうそくを手で消すときに着衣に燃え移ったりするケースがあります。