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火災による死者が増えています!

最終更新日:2023年2月28日

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冬は火災が発生しやすい季節です

 住宅火災は、空気が乾燥し、暖房器具の使用が多い「冬場」に増加する傾向にあります。
 火災原因は「電気」「たばこ」「こんろ」など様々です。
 その中でも特に注意が必要なのが、寒い季節に使用する機会が増える「ストーブ」です。
 ストーブ火災にご注意!
 ストーブにも様々な種類がありますが、神戸市で一番多く発生しているのが「電気ストーブ」による火災です。
 

ストーブ火災を防ぐために

  • 就寝時は、ストーブを使用しない
 布団や着衣が接触して火事になる可能性があります
 
  • 近くに燃えやすいもの※を置かない 
 ※衣類・カーテン・段ボール・スプレー缶など

火災から「命」を守るために
~とにかく逃げる!~

 何より大切なものはみなさんの命です。
 ご高齢の方やお身体の不自由な方などは、避難に時間がかかる可能性があります。
 火災が発生すれば避難を最優先とし、命を守る行動を取りましょう!

神戸市内の火災件数

 火災件数が増加しています。(令和4年速報値:昨年比)
 
 〇令和4年中の火災件数(前年との比較)
火災件数

死者・負傷者の発生状況

 令和4年の1年間では、15の方が火災で亡くなり、80の方が負傷しています。
 
 ともに、令和3年に比べて増加しています。
 
 死者の15名のうち、ほとんどが住宅火災で発生しています。
 また、15名のうち12名は65歳以上の高齢者で、焼死者に占める高齢者の割合も高くなっています。

 〇令和4年中の火災による死傷者数(前年との比較)
死傷者数
 
火災件数が増えたことで、
火災による死傷者も減っていないのが現状です。

死者の発生した原因

 15名のうち、8名の方は「逃げ遅れ」により亡くなったと考えられます。
 過去5年間でも「逃げ遅れ」は死者が発生した原因の約63%を占めるなど最も多くなっています。
(逃げ遅れ以外では、放火自損や、焼却火やバーナーの火が着衣に燃え移るなどによって亡くなっています。)
 このように、大半の方が火災に気付くのが遅れて亡くなったと考えられます。

 火災による死者を減らすには、早期発見に役立つ
 住宅用火災警報器が大変有効です。

 設置後10年が経過していれば本体を交換しましょう。
 ※古くなると火災を検知するセンサーの劣化や電池切れなどで作動しなくなることがあります。
 
 住宅用火災警報器についてはこちらをご覧ください。 

死者グラフ2
 

負傷者の発生した原因

 80名の方の負傷した原因は、「避難中」「消火中」が多く
 天ぷら油火災で水をかけるなど、適切な消火方法がとられずに負傷するケースが見られます。
 
 天ぷら油火災など、住宅で起きた火災での消火には、
 住宅用消火器を使用しましょう。

 住宅用消火器についてはコチラ
 
 また、火災の拡大を防ぐためには、防炎品も有効です。
 「防炎品」についてはコチラ

出火原因

1位 電気関係
2位 たばこ
3位 
こんろ(天ぷら油)
※令和4年(速報値) 放火・放火の疑いは除く

これらの原因は例年上位に挙げられる出火原因です。

「電気火災」については、スマホやモバイルバッテリーなどに搭載されている「リチウムイオン電池」からの出火、ほこりの溜まったコンセントからの出火などが挙げられます。
電気コードからの出火に気をつけましょう
電気火災などの火災実験動画はコチラ

また、今年発生した火災の特徴として「灯明」が原因の火災があります。
仏壇
昨年、全国で発生した住宅火災のうち、灯明などの灯火が原因の火災は353件発生しました。
そのうちの25件では、死者が発生しています。
仏壇のろうそくを消し忘れて風で倒れたり、ろうそくを手で消すときに着衣に燃え移ったりするケースがあります。

 

お問い合わせ先

消防局予防部予防課