神戸百景のトップを飾るのは港。川西 英さんの神戸に対する思いが、ここから伝わってきます。川西画には、大丸神戸店、国鉄の高架、川崎重工業の造船所のガントリークレーンなどが描かれています。当時、ガントリークレーンは街のどこからでも見ることができ、神戸らしい風景だったようです。現在、JR神戸線の高架は、ビル群の影に隠れて見ることはできません。それだけ建物が高層になり、ビルの合間に、かつての神戸が点在するかのようになりました。
- 中央区北野町2(撮影:2010/2/27)
大丸神戸店を正面にみている川西画は、おそらくトアロード山手からの俯瞰(ふかん)でしょう。現在、山手地区は高層ビルが建ち並び、当時の俯瞰を再現するには、もう少し標高の高い場所からの撮影を強いられます。撮影は、北野の港みはらし台から。