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国指定重要文化財「旧ハンター住宅」

最終更新日:2025年11月11日

ページID:13043

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東南側からの全景の画像
東南側からの全景:コロネード(列柱式)ベランダにはめ込まれた窓枠が独特
旧ハンター住宅内部公開情報(PDF:591KB)
クロージングイベントのお知らせ
旧ハンター住宅パンフレット(PDF:398KB)

E.H.ハンター氏肖像画
E.H.ハンター氏肖像(JPG:20KB)

概要

旧ハンター住宅は、神戸市中央区北野町3丁目にあった洋館で、神戸の異人館にあった洋館の中で現存する最大規模の邸宅です。
最初に作られた時期はわかっていませんが、明治22(1889)年頃、ドイツ人のA.グレッピー氏が英国人の技師に依頼して作ったものといわれています。
その後、英国人のE.H.ハンター氏が北野町の高台に居宅を作るにあたり、この建物を買い取って改造し、現在の姿に仕上げられました。
棟札には、「上棟式範多氏」「40年5月吉日棟梁芝嶋吉建」と墨書きされています。
ハンター氏の手を離れた後は所有者が幾度か変わり、兵庫県が取得して、昭和38(1963)年に王子公園内へ移築されました。その後、神戸市へと所管が変わります。

旧ハンター住宅は、神戸の異人館を代表する洋館であり、細かな装飾が施された意匠とともに、当時の外国人生活がうかがえる第一級の建物です。
木骨れんが造2階建で、塔屋が3階建となっています。
屋根は寄棟造で、我が国で最初期に採用された石綿スレートが葺かれています。天井裏は洋式小屋組となっています。
基礎は石造、外壁はモルタル櫛目引きで、南面と東面にめぐらされた重層のコロネード(列柱式)ベランダ、その張り出し部の上には三角形のペジメント(切妻のこと)があって、棟飾りや唐草模様の装飾がついています。
当初開放されていたベランダは、日本の風土に適さないことから、のちに窓がはめこまれました。幾何学文様の窓枠からベランダ一杯に拡がる光は、それ自体が美しい絵画になります。

室内は、1階に玄関ホール、書斎、食堂、応接室などがあり、各出口の上にはブロークン・ペジメントと呼ばれる額縁、大理石のマントル・ピース、チークの床材、ブロンズのシャンデリアなど、当時の豪華な面影をしのばせます。
階段の踊り場には、英国から取り寄せたステンドグラスと古典主義様式を底流とする英国のジョージ王朝時代(1714~1800年)の趣きを取り入れています。

阪神・淡路大震災により、2本ある煙突の1本が折れ、室内に落下しました。また、東広縁部が全体に崩壊するなど大きな被害を受けました。
復旧工事では、東広縁部を一旦解体して補修の上組み直し、煙突の復旧、内壁の塗りかえ、建具の補修を行いました。

旧ハンター住宅の室内写真

1階南面ベランダの画像
1階南面ベランダ

1階廊下の画像
1階南面ベランダ1階廊下

階段踊場の画像
階段踊場

1階食堂の画像
階段踊場1階食堂

建築主・建築年代

  • 建築主:エドワード・ハズレット・ハンター
  • 建築年代
    • (創建)明治22(1889)年頃:神戸市中央区北野町(元トーア・ホテル跡)
    • (移築・改造)明治40(1907)年:神戸市中央区北野町3丁目130番地

構造規模

1・2・3階平面図
1・2・3階平面図(拡大画像)(JPG:51KB)

構造

木骨れんが造2階建一部3階塔屋付、外壁モルタル櫛目引、寄棟石綿スレート葺

規模

1階:263.749平方メートル
2階:273.499平方メートル
3階(塔屋):9.023平方メートル
計:546.271平方メートル

所在地

神戸市灘区青谷町1年1月4日(王子動物園内)
神戸市立王子動物園【公式】(外部リンク)

交通機関・アクセス

交通アクセス
旧ハンター住宅位置図(地図:esri)(JPG:32KB)

  • 阪急電鉄:王子公園駅西へ徒歩3分
  • JR神戸線:灘駅北へ徒歩5分
  • 市バス:三宮方面から王子動物園前下車すぐ

その他

指定年月日:1966年6月11日
所有者:神戸市

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お問い合わせ先

文化スポーツ局文化財課 

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