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最終更新日:2025年8月14日
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こどものスマホ(ネット・ゲーム)依存には、思春期ならではのこころの辛さや生きづらさ(学校でのいじめや人間関係でのストレス等)が背景要因にあることも多いといわれています。本人にとって一番身近な存在にある家族のサポートが大切です。
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依存症からの回復を支援するためには正しい知識を持つことが必要です。
働きかけを行う際には、依存に陥っている本人の状況や、背景にある生きづらさにも目を向けていきましょう。
とはいえ、家族だけでは対応が難しい場面もたくさんあります。
そのようなときは家族だけで抱え込まず、専門機関へ相談しましょう。
本人と一緒にスマホの使用時間や使用状況を確認し、「スマホをなんのために使用するのか」を話し合ってみましょう。
スマホ(ゲーム・ネット等)の過剰な使用で得られたものより、失ったものの方が多いことを自覚できれば自発的に何とかしようと考えるきっかけになるでしょう。
いざ話そうとすると、「スマホをやめなければ…」「やめれたらこうするよ」など、ペナルティやご褒美などで駆け引きしたくなるかもしれません。しかし、問題が解決しないばかりか悪化したり、意図せずイネイブリング(※1)に陥ってしまうこともあります。
※1…イネイブリング
依存症者に対して周囲の人が「よかれと思って」行う支援が、結果的に依存行動を助長してしまうこと。
【イネイブリング例】
スマホの長時間使用が現実のつらさから目を背けるための手段である場合もあります。
長時間使用しなければどんなことが困るかを聞いてみてもよいでしょう。
その際は解決が難しくても力になりたいという気持ちを伝えることも大切です。
「あなたはスマホを使い過ぎているよ」など「あなたは」を主語にすると、聞く方は責められているように感じ、素直に聞くことが難しくなります。本人の気持ちを聞くときには、まず「私はこう感じる」と自分の気持ちを伝えてから、「あなたはどう?」と問いかけるようにしましょう。
〇 | (私は)スマホを使いすぎているとあなたの健康が心配なの。…あなたはどう思う? |
× | (あなたは)スマホを使いすぎているよ。なんで(あなたは)やめられないの。 |
こどもと対話を行う中で、スマホ(ネット・ゲーム等)に依存してしまう背景となるこころの辛さや生きづらさを打ち明けられたときは、まず否定せず、あるがままの言葉を受け止めることが大切です。
ここで話を聴くときのポイントについて紹介します。
スマホを長時間使用しないためには、その環境を整えることが大切です。
【例】
どんな依存にも共通していることですが、依存は本人のつらさはもちろん、家族にも心身への影響があります。家族自身が健康的な関わりを保つことが大切です。
友達とおしゃべりしたり、でかけたり、趣味に打ち込むなど適度な息抜きで上手にストレスを解消しましょう。
スマホの長時間使用を“やめたくてもやめられない”場合は、ご家族だけで抱え込まず専門機関へ一度ご相談ください。
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思春期専門相談 |
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神戸市の依存症に関する各機関の相談先(本人・家族を対象とした相談員・医師による相談、自助グループ、回復施設等)を掲載しています。 |
スマホの上手な使い方~家族~
0:21 ①依存症の正しい理解
1:15 ②一緒に問題について考える
2:14 ③言葉のかけかた
2:38 ④環境やルールづくり ⑤家族自身もストレスの発散を
2:56 スマホ依存症の背景…思春期特有の悩みの存在
3:23 コミュニケーション(対話)が重要
5:20 専門機関や公的機関への相談
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