新型コロナウイルスの変異株に関する情報

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神戸市では、PCR検査の精度管理やクラスター事例の事後検証などのため、市内医療機関の協力を得て、陽性検体を神戸市健康科学研究所で収集、保管し、ゲノム解析を行う体制を整えています。このような検体収集体制・ゲノム解析体制を活用し、新たな感染拡大の予兆をいち早く察知するために、独自に変異株を迅速かつ的確に検出できる監視体制を整えています。

ゲノム解析結果について

神戸市では毎週金曜日に、神戸市ホームページにて、オミクロン株の亜系統を含め、神戸市におけるゲノム解析状況を公表します。
20230609_variant(PDF:417KB)
※ゲノム解析率:当該期間の新規感染者数のうち、ゲノム解析を実施した割合
※各系統の内数は、注視すべき系統や、神戸市で多く発生している系統を抜粋しています。今後、注視すべき系統等が出現した場合は、項目を追加します

現在、新型コロナウイルスは世界的にオミクロン株が主流となっていますが、オミクロン株の中では多くの亜系統が発生しています。オミクロン株からBA.1系統、BA.2系統、BA.4系統、BA.5系統が発生し、さらに様々な亜系統や組換え体が発生しています。
※組換え体…2種あるいはそれ以上の同種または近縁ウイルス間で、遺伝子の一部が組換わったゲノムを有するウイルスのこと。

BA.2系統の亜系統の組換え体であるXBB系統やその亜系統(XBB.1.5系統等)が現在多く検出されています。スパイクたんぱく質にR346T、N460K等の変異を有し、中和抗体からの逃避が示唆されていますが、重症度の上昇は示唆されていません。
※中和抗体…ワクチンや感染により獲得し、ウイルスと結合することにより感染を防ぐ役割を果たしている。

神戸市ではXBB系統が増加傾向にあります。オミクロン株の亜系統や組換え体であっても、これまでの感染対策を実施することにより、感染予防につながります。

お問い合わせ先

健康局保健所保健課