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未収録作品編 作品No.5〜8

作品5.三の宮駅附近

タイトルは変更せず、修正または描き直した作品
作品5.三の宮駅附近 / 神戸百景28.三の宮駅附近

 未収録作品では、手前部分が少し寂しく思えたのでしょうか。神戸百景本編では人影が描き加えられています。そのほか、神戸阪急ビルにある看板の縁取りなど、微妙なところで修正が入っているようですが、基本的な構図はそのままのようです。

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作品6.妙法寺

神戸百景から漏れた作品
作品6.妙法寺

【撮影場所】 須磨区妙法寺 (撮影:2011/8/11)

 真夏とはいえ暑すぎます。地下鉄の妙法寺駅で下車、気温35度の中、六甲全山縦走路の一部になっている歩道を妙法寺へと向かいます。川西画は妙法寺前から高取山を遠望したものです。タイトルから想像すると、お寺そのものが描かれているのではと思いますが、この作品はそうではありません。また、川西画にある建物は関西電力須磨変電所です。当時から高取山の麓(ふもと)には、変電所があったのですね。いまも山に多くの送電線が見えるのは、この変電所から伸びていたものでした。妙法寺川にかかる橋の欄干も当時を偲(しの)ばせるコンクリート製の古いものでした。川まで近づきすぎると高取山を見ることが難しく、少し離れたところからシャッターを切りました。

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作品7.鷹取山遠望

神戸百景から漏れた作品
作品7.鷹取山遠望

【撮影場所】 中央区波止場町 (撮影:2011/9/13)

 ここが中央区の京橋と分かるまで、かなり寄り道をしました。最初は、兵庫運河あたりからの眺めと見当をつけ、付近の橋という橋の古い写真を片っ端から探しました。しかし、正面に鷹取山を見ることのできる場所は、ほとんどありませんでした。そこで、神戸長田コンベンション協議会の東充さんに協力を依頼しました。東さんは川西画を見て、「京橋でしょう」と即答で解決してくださいました。川西画のもつ独特の構図に惑わされ、もっと鷹取山に近いところではと考えたのが間違いのもとでした。言われてみると、京橋の欄干が、そのままのデザインとして引き継がれています。やはり、視点を変えて考察することが、いかに大事なものか実感しました。現在、阪神高速の高架橋があるため、同じ場所から鷹取山を見ることはできません。

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作品8.ミス神戸発表会

タイトルは変更せず、修正または描き直した作品
作品8.ミス神戸発表会 / 神戸百景31.ミスコウベ発表会

 ミス神戸は1947(昭和22)年8月に始まりました。第1回代表ミス神戸に選ばれたのは、後に元プロ野球選手・プロ野球監督の別当薫さん(1920〜1999)と結婚された加藤c子さんでした。未収録作品は、1952(昭和27)年にスケッチされたものとすると、中央に描かれているのは、第6回代表ミス神戸の巽英子さんです。背後の男性は、当時の神戸市長原口忠次郎さんでしょうか。似ているような気がします。そして、差し替えられた作品は、1960(昭和35)年にスケッチされたものとすると、第14回代表ミス神戸の高島知子(当時19歳)さんになります。また、ミス神戸ならびに花のプリンセスの披露は、1957(昭和32)年から、みなとの祭の祝賀式典会場であった国際会館大ホールにて行われていました。

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