百景の編集者であった森本泰好さん。森本さんが保管されていたネガフイルムの出現により、作品の制作された時期や修正の有無など、これまで明らかでなかった部分に光が差し込みました。なかでも、スケッチに同行し、その様子が記録された4本のネガフイルムは、半世紀もの時間(とき)を越え、わたしたちを神戸百景の世界に引き込んでくれるものです。この『未公開写真編』では、神戸という街の時代背景をストレートに表現した作品『神戸百景』を、ネガに記録された写真たちを通して、みなさんにより身近なものとして感じ取っていただきたいと思います。