神戸市教育委員会
最終更新日:2025年9月17日
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教育長会見の模様をお届けします。
会見資料はこちら(PDF:2,837KB)
司会:
それでは定刻になりましたので、教育長のほうの会見を始めさせていただきます。
まず、福本教育長のほうから御説明いただきます。よろしくお願いいたします。
福本教育長:
本日は、来ていただきまして、本当にありがとうございます。
コベカツということで、いろいろと注目を浴びている事業で、やっと(移行まで)1年前ということになりました。そして、地域移行、地域展開という事業の中で、最も肝になるのが、やはり、学校の部活動に代わるクラブをどれだけ集めることができたのか、市民の参加を得ることができたのかというところが焦点だと思います。
その上で、先般2次募集という形でかけさせていただいて、その結果が今回出てきました。その結果に合わせて残り1年、今後、コベカツの推進に向けてどういうことをしていくかということについて、お知らせさせていただきたいと思いますので、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、まずコベカツの件ですが、ちょうど1年ちょっと前ですね、神戸市もコベカツに取り組みますという発表をさせていただいて、様々報道いただいておりますので、一定の周知はできているかなとは思うんですが、ここで再度、簡単にコベカツ実施について、説明をさせていただきます。
少子化が進む中で、それぞれの学校規模も小さくなり、一般的に皆様が思われてるような形の、いわゆる部活動、運動部、文化部の種目が、それぞれの学校で維持できなくなる。こういう現象が、実はずっとこの10年、20年、続いてきておりました。学校現場では、そのたびに来年度、2年後、3年後っていうのはなかなかないにしても、大体2、3年の計画で、部活動の廃部、休部ということでお知らせして、やってまいりました。
ただ、そうなってきますと、やっぱり子供たちが本当にしたい部活動というのが選べない。もしくは、そういうふうな形で子供たちのニーズに合わないということ。そういうことで現場では、そうしながらも、うまく乗り切ってはきたんですけども、なかなかそういう子供たちの選択ということであれば、しんどいなというのが、現実の話でありました。
それに加え、やはり、そういうこともありということもかもしれませんけども、子供たちのニーズが広がって、もう学校の部活動には入らない、もしくは名前だけ入っていて、ほかの、外部で自分の趣味的なことであったり、逆に、本格的に職業にもつながるような取組というのをやる子供さんも増えてきまして、さらに、そこに加えて、やはり教員の働き方改革ということもあります。土曜日、日曜日という、特に休日ですが、その時間を教員も有効に使いたい、自分の生活に使いたいという思いが。これは教員だけじゃなくて社会全体の流れかもしれないです。育児休暇を取る男性っていうのは、本当にこの10年、たった10年で比べても、飛躍的に伸びてます。学校現場ではほぼ男性の方は育児休暇を取らなかったです。そういう方が年度途中で、短期間の人もおれば半年、1年という方もおられたり、もう少し長い方もおられますが、急に現場を去ると。そうなってくると部活動どうするんだというようなこともありまして、やはり教員の働き方改革、これは「教員」という言い方をするとどうしても「教員が」っていうふうな形で言われますけれども、社会全体の流れの中で、そういう休日の、社会人としての過ごし方みたいな部分で、やはり先生方の働き方という点での対応についても、部活動というのは非常に苦しい状況でありました。
今、言いましたように、少子化であるとか、子供やその保護者の多様化であるとか、教員の働き方改革であるとか、そういうことが重なっておりまして、ずっと部活動をどうするんだという議論、そのような中で数年前にも文部科学省が地域移行を打ち出して、いよいよ来年がその実行期間。本年度までは準備期間だったんですけど、実行期間の位置づけがあり、神戸市としましても、やはり現状の部活動に非常に危機感を持っておりますので、それであれば、問題を先送りするんではなくて、期限を区切って、市民に広く理解を得て、コベカツという形で取り組もうじゃないかということでスタートさせていただきました。
「KOBE◆KATSU」の目的とありますが、まずは、何よりもやっぱり子供たち。子供たちの活動を確保してあげたい、選択の幅を広げたいというのと、やはり子供たちの多様なニーズが広がってますので、それらの選択肢をうまく、教員もコベカツに参加する者もおりますし、社会一般に神戸市民全体で抱えていったらどうだろうかということで、そういう子供たちの選択の幅を広げるとか。また、やはり、部活動が一定学校から外へ出るということで、今、学校が抱えてる問題、不登校でありますとか、それから、いじめの問題もそうでしょうし、何よりもやはり、先ほどもありましたように、子供たち、保護者の考え方っていうのは多様化しておりますので、それぞれに対応した個別最適な学びとか、主体的な学びって言われてるんですけども、今求められている子供たちの教育活動を充実させる、そういう時間に、教員も一定、必要なものがあるんではないかというようなことをですね。
そして、最後に目的というか、これがコベカツとして、将来的な広がりを持てばいいなということで狙ってるものが、今まで画一的に放課後は部活動で、と中学校で過ごしてた子供たちが、主体的に地域に、もしくは、いろんなところに出ていくことによって、そういう他世代交流とか、地域の活性化、また、一覧表を見ていただいたら分かると思うんですけど、相当、多種多様な、「中学生にこんな活動してほしい」とか、逆に、「中学生がこんだけ頑張るんだったら助けてあげたい」というような、そういう地域の活動も出てきておりますので、そういうところに中学生が力を発揮するということが今後のそういう活性化につながるんではないかなと、そのように考えております。
いよいよ本題ですが、2次募集の結果なんですが、1月に1次募集をさせていただきました。そして、そのときに500超のクラブを認定し、それをホームページに掲げて、皆様にお知らせし、応募していただいた人たちの結果をそのまま1次募集の結果で出しましたので、学校側から見たり、地域側から見たら、多いところ、少ないところ、種目によって多いの少ないのって様々なことがあったんですが、そういう1次募集の結果を公表し、それを受けた形で、この7月、夏に2次募集をした結果、473クラブを登録することができました。応募はもう少しあったんですけども今の段階での登録が473ということで、書いてありますように、1次と合わせて約1,000クラブ登録が、皆様の協力のおかげで今、済みました。
この数というのは実は今、中学校で男子、女子と細かく分けたら、1,100程度あるんですけど、ほぼ同数の数でございます。ただ、相当改善はしましたけれども、まだ少し地域とか種目における偏りは一定ありますので、その辺りを今後、後ほど3次募集の話をさせていただきますが、3次募集に向けてピンポイントで、とにかく今の子供たちの活動を止めない。子供たちが主体的に、意欲的にできるような、そういうことを目的に3次募集をしていくんですけど、この2次募集の結果を受けて、残り1年調整をしていきたいなと、そのように考えております。
主な種目の登録状況ですが、1次、2次と出しております。神戸市の中学校が約80近くありますので、こういう数字が並んでおります。単純にクラブ数が、例えば、今何個あって、これが1次、2次合わせてこうだっていうような形が今、出てるんですけど、そもそも少子化で単独でクラブがつくれないとか、単独で、例えば、レギュラーの数はぎりぎりだけど、6人しかいなかったら、バレーボールですけど、ネットを挟んで練習ができないとかいうこともありまして、少子化のそれぞれの規模が小さくなってるということがありますので、やはり部活動の数というものは、今あるものから一定縮小はしていかなくてはならないのかなという思いでおりますが、登録状況についてはこのような形で、本当に多くの応募をいただきました。1次のときに、若干少ないよねっていうような形で、出てきた軟式野球とか吹奏楽とか卓球とか、この辺も2次に向けていろいろ調整をしていただいて、2次に関してはこれぐらい出てきましたので、方向性としては、我々としては何とかそろえることができたのかなと思います。
ただ、やはり今後、1年間ありますから、3次に向けて、もう少し細かく募集をかけて調整はしていきたいと思っております。
それと、以前もお知らせしましたが、6年生にアンケートを取ったときに、一番したかったということで多かったのはダンス。今、部活動でダンスってないんですけど、今の。ダンスが1次、2次で45出てきていただいて、子供たちの人気が一番あったダンスなんかも、45もありますので、それぞれいろいろありますけど、やっていただけるかなというふうに思っております。
先ほどちらっと言いかけましたが、子供たちに人気のあったダンスとかクッキングとかこれも一定出てきておりますし、もう本当に一例なんです。サイクルサッカーやラクロスやとか、ミニ四駆とか。このミニ四駆なんかについては、いろいろ何ていうんですかね。技術家庭的な、技術的な中身も含めてですけど。いろんな登録をいただきました。1次のときも登録いただいたときに、ああ、こんな感じで広がるんかと思ったのは事実なんですけど、2次でももっと広がりが出てきております。
あと、特徴的なものとしては、こういう季節に応じた様々な活動というのは、これは一つのクラブが、保護者や子供たちのニーズがあったんだと思うんですけど、季節によって、こういう多種目のことをしますということなんです。アメリカなんかでは子供が季節でやるスポーツを変えてるとかってよく聞きますけれども、そういうのをやるとか。文化活動やそば打ちとか歌舞伎とか、こういうものが出てきたりとか、ニュースポーツもそうなんですけど、こういうものが2次募集で出てきております。
これは、1次のときにもお伝えしたんですけど、複数の活動が選択可能にっていうことで、週に1回とか週に2回とかいう活動がありますし、何も一つのものだけをずっとするというよりも、もし時間的な余裕があれば、こういう組合せをして、時間を有効に使っていただくと。これはコベカツの大きな狙いでもあります、子供の主体性というところ。主体的にやっぱり自分で考えようと、自分の休日の過ごし方、放課後の過ごし方をしっかりと保護者と相談して考えようという、そういうことで、うまくいけばこういうことも可能だということをお示しさせてもらっております。
登録団体の状況を種目ごとに、これは今、集計をしておりまして、9月下旬には公表しようと思ってます。なので、一般の皆様も、今どうなんやろうとか、うちの校区にあるんかなって今不安に思ってる子供さん、もしくはその保護者、おられると思いますが、1次と2次と合わせて、どのようなものがどの地域にあるかということと。もう一つ、種目的に分けたとき、これですね。種目的に見たらこんなものがあるのかと。これはバスケットの例なんですけど。それが大体、週何回ぐらいで、どこの中学校で、場所で、大体費用はこれぐらいを予定していますよというような形の一覧表と。これを学校ごとというか地域ごとに見て。行くすべとしては、考え方としては自分の学校か、もしくは近隣校、隣の学校ですね。そういうところに大体、今ある活動を充足はしつつあるんですが、そういうものを見てもらえるようなものを9月下旬に公表しようと考えております。
それと、まだまだ人材については、問合せもありますし、コベカツの人材という形で広く市民に呼びかけております。特に教員関係者なんかは、こういう形で自分は指導してもいいよっていう方、ただ、クラブ自体の運営はちょっと重いので、指導しますよという方と、クラブを立ち上げてやりたいけど、指導者は欲しいなって思ってるような団体を、今、マッチングをずっとやってきております。現在16件のマッチングをして、まだ登録者がこれだけあり、団体がこれだけありますので、今後、3次募集に向けては、こういうところをマッチングするとともに、人材バンクに興味がある方に登録してもらうと。今のところは教員(と部活動指導員)が主にやってるんですけども、こういう形をまだ今も、これからも続けていきたいと考えております。
でですね、先ほど、3次募集の話をさせてもらいました。ようやく1,000近くの登録を済ませたんですけど、やはりこれから、まだ調整していくことが多数ありますので、特にやはり今の中学1年生が、中学校2年生の9月のときにスタートしますので、この中学1年生の生徒さんをきちっと見ていかなくてはならないということなので、この後、中学1年生にアンケートを実施させていただいて、どういう考えを持ってるかとか、どういう希望があるか。中には1年ぐらい、バレーボールを、学校のバレーボールを、やってると。けども、学校か、近くにバスケットができるんやったらバスケットボールをやりたいと思っている子もいると思いますし、例えば、どうしてもバレーボールを続けたいと思う子がいるんであれば、そういう情報を収集して、3次募集に向けては、そういうところをピンポイントで、不足しているところ、必要だなと思うところを重点的にやっていきたいなと、そのように考えております。
言いましたアンケートなんですけど、こういう感じで。コベカツの情報については皆さん知ってるんですけど、やはり1次募集、2次募集の結果が出なければ、自分ところはどうなんだろうという不安があると思いますので、それをお示しした上で、どうしますかっていうような形で。それについてやはり、その子供たちの意欲を失うというのはよくないので、そこを重点的にやろうということで、こういうアンケートを取りたい。そういう考えでおります。
もう一つ、これはもう間もなくやっていくんですけど、実証事業。先行実施というような言い方もちょっとしてたんですけど、あくまでもこれは、まだ部活は続いておりますので、その部活動があって、場所も、それから子供たちの所属も今ありますので、そういうものを邪魔するわけにいきませんので。ただ、やっぱり新たな取組として、先ほどから出てますように、いろんなものが出てきておりますので、現在の部活動の妨げにならない範囲でやってみて、子供たち、保護者がどう動くのかなというふうなこととか、新しい種目について、どんな感じやったかという感想とかも聞きたいですし、あと、中には、夕方に移動したりとかするものもありますので、そういう時間の過ごし方なんかも、一定聞きたいと思いまして。先行実施というよりも実証事業みたいなものなんですけど、随時、募集をかけて、9月からやろうと思っています。この結果についても、また、お知らせしようとは思うんですけれども、いずれにしましても今の部活動に支障のない範囲でやっていきたいなと思っております。
この体験会は、これはまだちょっと先の話なんですけど、ちょうど1年前になりましたので、一定の数の応募をいただきましたので、ここから調整ということになりますので、先ほど言いましたように、アンケートを取って、今の1年生を重視しながら調整をしていきますが、やはり大きな変更ですので、スムーズな移行ということが非常に大切になってこようかと考えています。
調整をしていきながら、来年の7月頃ぐらいから、クラブの状況によってですけど、学校との活動と、大体、実は6月、7月で3年生が運動部引退するんですね。なので、その辺りぐらいからうまく重なりをうまく利用しながら、引き継ぎという言い方ではちょっと難しいかもしれないですけど、体験会なんかを随時やりながら、子供たちの活動に切れ目があまりないように。今の中学校の部活動も状況によって残るものもありますので、文化部なんかは9月とか10月まで残りますので、そういうところと、あまり干渉しない形でうまく体験会という形でスムーズにつないでいきたいなと。これについては1年間かけて、どうしたら子供たちにスムーズに移行できるかというようなことも検討していく中で、こういうことをやっていきたいなと今考えております。
それから、先ほど、コベカツでは活動のページ、実証事業に関するものについては、もうコベカツ専用ページには載せてるんですけども、今ご登録いただいた、全てのクラブに関しても、こういうふうな形の紹介ページを出して、子供たちがしっかりと検討できるようにやりたいと思います。数が多いんですけども、クラブそれぞれが、先ほど一覧表をお見せしましたが、あの一覧表だけじゃなくて、もう少し詳しい活動の内容がそれぞれ書いてあるようなものを、こういうやつを全てのクラブでつくって、それが恐らく時間は若干かかるかと思うんですけど、子供たちがしっかりとそれで見て判断できるようにしていきたいと考えております。
あと、コベカツに向けた考え方ということで。コベカツに移行する、先生方も参加する方も一定数おられます。それは自分の教員の活動とは別に、一般の社会人の方と同じように、ボランティアとしてクラブを運営していただくんですが、本丸の学校のほうは、じゃ、どうしていくんかというようなところで、一つはコベカツがありますが、コベカツがあっても、例えば、コベカツに入らない子供も、もう今既に全く違う習い事してる子がおったり、逆に、外まで行ってとか、そんな時間的に5時頃からとかいうのじゃなくて、例えば、今、学校で残って、学校で本を読んだり、絵を描いたり、その日の勉強をやりたいなっていう子もおります。今まで部活動があったために、先生方が全部そういうことにやってましたので、案外そういう個別な学校施設を利用した、放課後の過ごし方っていうのはなかなか難しかったんですけど、コベカツに移行しましたら、各学校で、教室とか図書館とか多目的な、そういうところを開放して、子供たちのあくまでも自主的な、自分たちでルールを決めてもらって、別に、コベカツに行かない、もしくはその日はコベカツがない。でも、学校に残って勉強したいとか。例えば、美術部などは今、活動っていうのは基本的には自分たちで絵を描いて、大体1時間ぐらいなんですけどね、活動は。5時頃まで、週に2、3回やってるんですけど、そういう活動なんかは、学校の放課後の活動として、やっていったらどうかなと。コベカツに行きたい子は行く、コベカツではなくて、自分がやらなければならないことを学校で過ごしていくと。これまで部活動で制約があった分については、やっていったらどうかなというようなことでありますとか。
あと、コベカツというものが基本的に主体的な取組を促しておりますので、かといって、なかなか自分で動くのが大変という、そういう子については、学校がきちんと支援をしていくわけですが、学校の授業のほうも、例えば、その一つの例ですけど、これですね。子供が主役の授業というのは、これは別に神戸だけじゃなくて、全国的に言われてることなんですけど、今、個別最適な学びということで、それぞれの子供たちが自分のペースで、学べるような授業スタイルというのが今、求められています。どうしても一斉にやって、知識の量を増やしてというような形で、我々もずっとやってきたわけですけど、やはりそういう授業ではなくて、子供たちが、これは少し前に一部マスコミの方に取り上げていただいたんですけど、こういう授業スタイルを、全授業をこれにするというのはなかなかすぐには難しいのですけども、やはりどの子も参加する。ややもすれば、なかなか授業が面白くないとか楽しくないとか、自分には訳が分からないとかいうことで、なかなか参加できない子供さんがいる中で、いや、そうではなくて、それぞれの状況に応じてやれることを頑張れるような、そういう授業、こういうふうなものを導入していきたい。当然、これについては準備、これを一つ授業するのには、一斉にやるよりも、多様な対応をするわけですから時間かかるということで、こういうことをコベカツに移行した機会に、今まで部活動で培ってたような人間関係なんかを、こういう授業の中で。働き方改革っていうわけですから、8時から5時までの勝負になろうかと思います。その中で一番多いのは授業なんですね。なので授業というものをもう一度見直して、それぞれの子供たちが先生とつながっていけるような、そういう授業スタイルをつくっていこうというようなことを今考えております。
今後のスケジュールですが、本日、こういうふうな形で2次募集の結果を発表させていただきました。
9月、実証事業、やっていきたいなと思っております。これは全体から比べると本当に少しですし、全く学校の部活動でできるだけないもの、幾つか、一つ二つはあるんですけど、できるだけちょっとバラエティーに富むような形をしております。9月下旬に一覧表を公表させていただいて、11月頃からその一覧表を見て、そして、先ほど言いました中1向けのアンケートの結果も見ながら3次募集を開始していこうかなと。そして、1月頃には、先ほど言いましたが、それぞれのコベカツクラフの紹介ページを公開していこうかなと思っております。いよいよ4月頃ぐらいから、ここからは引き継ぎ期間になっていくのかもしれないですけど、7月の体験入会を含めて、うまく接続できるように取組を進めていきたいなと、そのように考えております。
2次募集の結果、並びに、その結果を受けての私からの説明は以上であります。どうもありがとうございました。
記者:
よろしくお願いいたします。
市内全中学1年生のアンケート実施に関することでちょっと御質問させていただきます。
こちらのアンケートなんですけれども、この2次募集までで、1次募集と合わせて、1,000ほどの団体が登録されているということで、そこにプラスする過不足を調べるためというような認識でお間違いないでしょうか。
福本教育長:
そうですね、基本的には2次募集の結果を見ていただいて、それぞれのお子さんに見ていただいて、希望とかを聞きながら丁寧に進めると。そういうことで足りない部分もまだまだありますので、そこを重点的に充足していくと、アンケートの結果で。そういう形で3次募集を考えています。
記者:
ありがとうございます。
例えばなんですけども、地域ごとに、生徒さんが少ないエリアとかがあると思うんですけども、そのエリアで、例えば、ラグビーやりたいとか、バスケットボールやりたいけど、自分たちの学区にないっていうことが起こった場合に、アンケートでそれが分かった場合に、どういった対応を検討するのか。具体的な案というのはありますでしょうか。
福本教育長:
そうですね、アンケートを取って、全くないものをこれを用意してくださいというのはなかなか難しいと思うんですけど、今現状、部活動があると、できていると。現状はできていて、2次募集で1,000ぐらい今、来てもらってるんですけど、それでも、その種目はなくて、しかも近隣校もなかなか行きにくいと。でも、子供、今の中学1年生の子供が継続を希望してる声が強いとかあると、そうなってくるとその種目をやっぱり3次募集ではもう徹底的に募集をすると。そういう形で、継続を希望する子供さんがどれぐらいいて、どれぐらいあるのかというようなことを、しっかり調べたいというのがアンケートの一番大きな狙いですので。今のところ、近隣校、もしくは、いわゆる自校、近隣校で、現状あるメジャーなスポーツを大分そろえることはできてるんですけど、一部まだ調整しなくちゃいけないところもありますので、そういう動きに3次募集、アンケートを使っていきたいなと思ってます。
記者:
ありがとうございます。今のお話も含めてなんですけれども、近隣校で希望する種目を充足するというふうになった場合に、例えば、今までの話ですと自転車で行ける範囲だとか、一部公共交通機関を使うというところがあると思うんですけれども、クラブ費の負担と交通費の負担っていうのが、子供たち及び保護者にかかってくるかなと、その辺のお考えとかっていうのは何か方針はありますか。
福本教育長:
1次募集はもうとにかく、1月でしたので、どうでしょうかっていうことで募集を出しました。そしたらもう、本当にばらばらな形でいただきました。それでホームページに載せて、もうそのまま載せて、市民の皆さんに見ていただきました。当然そうなると、1次募集で500来たのが多かったのかどうかっていうのは、なかなか評価が難しいところなんですけど、我々としては、思ったより来ていただいたんですけど、当然、子供さんや保護者の側から見ると、うちの学校何もないとか、できひんというようなこともあります。
そういうことも含めて、そのままを出させていただいて、それを受けた形で、半年間いろいろ見てもらって、このたび2次募集をさせてもらいました。2次募集の結果、基本的に近隣校という定義なんですけど、これは、確かに、どれぐらいの距離を近隣校というのはないんですけど、大体今までの経緯で、子供が、学校から自転車で10分か15分ぐらいで行けるようなところを近隣校というイメージで取っていただいたら、大体メジャーなスポーツ、今ある、学校にあるスポーツについては、大分2次募集がそういうことを補足していただいて、できてきましたので、大方、交通費というところについては、保護者の負担というのは、ほとんど軽減されてきてるんかなと思ってます。一部、本当に一部なんですけど、数校のところで、まだそこら辺の見通しができてないところがあるので、それについては、交通費についても考えないといけないかなとは思っておりますが、交通費についてはそういう意味で、一定の配置ができたのかなと思ってます。交通費も合わせてですけど、前回もお伝えしましたが、クラブの、いわゆる活動のお金なんですけど、いわゆるクラブの活動ということに関して、一定のお金については、経済的に支援を必要とする家庭については予算化していこうかなと。活動費も含めてですけども、そのように考えてます。
記者:
ありがとうございます。最後にちょっと改めてなんですけれども、2次募集の発表で、今ある部活動を補えるぐらいの、1,000団体が出てきたというところも含めてなんですが、どういった、コベカツというものをどういったものにしていきたいかというところ、教育長のお考えを改めてお願いします。
福本教育長:
私個人は、前も言いましたが、部活動をやってきたっていうよりも、部活動中心の教員生活でした。そこで、クラスを担任したとか、学年を持った子供たち以上に、同等以上に部活動で教えた子供たちとのつながりっていうのは今も続いておりますし、ただ、私が20年近く前に経験したような部活動、子供との在り方、これを価値があるものだと私は自負しておりますが、やはり社会環境であるとか、そこは全てがそういう状況をもう一度やる、維持するのは難しいということになってきておりました。なので、部活動の意義とかよさっていうのは、私は誰にも負けないぐらい分かってるつもりですけども、最後の3年前、4年前の校長時代、最後、退職する前ぐらいですね。やっぱりもう、これは部活動、コロナの影響も大きかったんですけど、やはり子供たちの気持ちも離れていくというか、なかなかそれはこっち側がいろいろなガイドラインとか、いろいろな制約、そういうふうな形で、前も言いましたけど今、たった1時間なんですね、できるのが、活動が。
この前も簡単に調査させていただいたんですけど、今年の6月、6月といいますのは、部活動の最後の月なんですよ。最後の月ということは、もう3年生にとって引退の月なんですね、7月には引退。時間をちょっと調べたんですよね。どれぐらい部活ができてるかって。やっぱり我々が想像していた以上に、もう部活動ってなかなか、もう時間で言うたら本当に少ない時間しかできてない。そういう現状があって、子供たちは昔、部活動入ってたわけじゃないので、比較ができませんので、これが多いのか少ないのかっていうのは、子供たちは分からないかもしれないんですけど、やはり思い切り何かに打ち込むとか、自分のしたいことをするとか、そういうふうなことについて、学校の部活動という枠組みの中で十分ではないというのは私個人的に判断をしております。なので、こういう形で教員も含めた市民に呼びかけをして、逆に、市民のほうも自分たちでスポーツをやる方、芸術をやる方、文化に親しむ方が増えておりましたので、そういう方が中学生と一緒に、何か上から教えるとか言うんじゃなくて一緒にやると。それによって子供たちがやりたいことを主体的に選んでいくと。そういうふうなことになっていけば、これは結果として、その種目ですごいプロになる子も出てくるかもしれませんけど、やはり一番子供の人格形成とか、この中学校の13歳から15歳までの間で、一番子供たちの成長を促すものになっていくんじゃないかなというふうに思ってますし、そう期待をしています。
記者:
ありがとうございます。
記者:
よろしくお願いします。
コベカツ人材バンクについてなんですけれども、実際、指導希望者が205人で団体が55団体あって16件をマッチングとありますが、今時点で、教育長の所感として、このマッチングの状況として、どういうふうに、うまくいってるのか、まだ課題があるのか、どういうふうにお考えでしょうか。
福本教育長:
基本的に人材バンクに登録していただいているのは教員が多いんです。学校の先生が多いですね。先生方も、これまでやってますし、私もよく分かるんですよね。何かうずうずはしてるんですよ。やらなあかんのかなとか思ってるんですけど、じゃ、クラブを立ち上げてやろうかなっていうようなところまでは行ってない方が結構おられて、この205人というのは教員(と部活動指導員)なんです。我々も、先に、教員(と部活動指導員)から募集をかけてますので。なので、このコベカツがもうちょっと準備段階とか時期が動き出したら、教員も参加をしてくれるんじゃないかなと思いまして、このマッチングが16件というのは、全体の205と55から見れば少ないように思うかもしれないんですけど、まだまだ状況を柔軟に対応しようという形で思ってますので、私は205人の指導希望者が出てきてくれてることはうれしいかなと思ってますし、今後3次募集に向けて、この辺も肝になっていくかもしれない。
記者:
はい。この205人というのは、具体的にどういう種目を希望されてるっていうような形での聞き取りになるんですか。
福本教育長:
そうです。だから、A先生が、私はバスケットを教えたいとか、B先生が私はバレーを教えられますよとか。どれぐらいの、週にどれぐらいとかそんなことを条件を合わせていく。ここから合わせていくという形で、人材バンクについては、今後は、コベカツクラブがスタートして順調にいったとしても、何年かでまたやめたりとか、また新しく準備をせなあかんとかになってくると思いますので、こういう人材バンクっていうのは今後もっと広くやっていく予定ですけど、今の段階では教員が一定登録してもらって、3次に向けて、こういうところは子供たち(のニーズ)よりも、先ほどのアンケートじゃないですけど、(コベカツクラブが)少ないんだと。こういうところで先生の種目やからいけますかとかいうようなマッチングをしていこうかなと思っています。
記者:
はい、分かりました。あとは、極端にちょっと少ないと言われてた文化系の吹奏楽については、80校全体あるうちの半数ぐらいかなというふうにあるんですけれども、そちらについてはまだ希望として、やっぱり必要なのか。それとも、もう声かけるには十分充足してるのかなとか、どういうふうな受け止めでしょうか。
福本教育長:
そうですね。吹奏楽についてはやっぱり、大分、2次募集で意欲を持って応募をしていただきました。先ほども言いましたが、吹奏楽でも、部員数がほとんど、少ないところもあって。(吹奏楽部は)各学校にありますのでね。この中で、大体その対象としている中学校、別にそこがいいんだといって、ほかの区から来てもらうのも全然問題ないんですけど、クラブ一つが2校や3校をほぼ充足できるというような形もありますので。なので、45という数字が、今80弱かな、だからそれがちょっと合ってないということではないんですけど、大分この45によって埋めることができたかなと。そのように考えています。
記者:
はい。あと、指導者の今後の運営とかのスケジュールについて教えていただきたいんですけれども、例えば、来年9月の本格始動までに研修を何回どういう内容で、テーマでやっていくのかというのが分かる範囲であれば教えてください。
福本教育長:
研修の計画、今、分かる範囲で、よろしいですか。
事務局:
研修につきましては来年度、活動が始まるまでの間にハラスメントであるとか、熱中症の関係であるとか、あとは中学生に対する指導の在り方であるとか、安全管理に関することであるとか、そういったものをオンラインで、ウェブで研修を受けていただくことにしております。
記者:
ありがとうございます。
記者:
よろしくお願いします。
16ページの学校での放課後活動のところ、ちょっとコベカツとはまた違うかもしれないんですけど、学校での放課後活動という項目があるかと思うんですけど、そこの件で、これは、子供の自主的な活動に委ねるっていう説明だったかと思うんですけど、これ、学校の教室なり多目的室を開放して、管理は先生が行うということになるんでしょうか。
福本教育長:
はい。これは各学校によって若干違いはあろうかと思いますが、今、中学校のほうも、部活動がなくなった時間ですね。これそのままそっくり先生方が見るということであれば、コベカツの移行の意味がなくなってきますので、そうではなくて、やはり必要なところですけど、文化的な活動も含めてですけど、学校のほうで今プログラムを考えてもらってます。どういう形で子供たち、放課後過ごすかという。なので先生方が、全員がまた同じように見守りをするという、そういうことではなくて、学校の管理下、当然、放課後、子供たちが帰る、完全下校というのが5時頃ですので、今と同じですけど、その時間までに、学校の管理下の下でこういう形のところを自主的に子供たちに活用させようと。これ入ってないのは、学習なんかは自主的とか言いながら、補習的なことをしようかというふうな学校もありますし、今学校のほうでいろいろ考えていただいてますけど、基本的には学校の管理下でやっていくという形です。
記者:
そこに書かれてる楽器だったり絵画だったりっていうのは、特に1次募集の時点で集まりにくかったところかなという感じがするんですけど、ここで子供たちの自主的な活動に委ねることでフォローするっていう、そういう意味合いなんでしょうか。
福本教育長:
楽器については、どうするかっていうのは難しいかもしれないですけど、絵画、美術なんかは今、子供たちがやっている活動なんかをいろいろリサーチをして、子供たちの思いみたいな形で聞いていって、絵を描くという活動については別に、子供たちが大体、今、美術部とか、そういう形の部活動では週に平均2回か3回程度、休日はやっていないですね。そういうところで1時間ぐらい友達と仲よく絵を描いたりとか、文章をとかいう、そういう活動は、美術部という形ではなくてでも、こういう形でできるんじゃないかなと思いますので、そういう形で学校の放課後の活動として充足できたらなというふうに考えてます。
記者:
分かりました。放課後活動というのは、すみません、何か細かく聞いてあれなんですけど、コベカツの話が出始めた当初から両輪としてあるっていうふうな位置づけで始まってたことだったんですか。
福本教育長:
そうですね。当初はやっぱり勉強というのは前面に出てたんですね。先生方、私ども部活動やってましたけど、放課後なりましたら、3年生の進路のときぐらいはさすがに3年生の担当はそっち行ったりしよったんですけど、やっぱり基本全員が部活動の先生ですから。やっぱりちょっと授業で補わなあかんことを教えたいなと思っても、なかなかできなかったことがいっぱいあるんです。特にやっぱり学習なんです。例えば、コベカツになった放課後の時間が一応あるよってなって、じゃ、すぐ学習とか補習とか、そういうことで行きがちなんですけど、その辺は中学校の校長先生らとも話をしながら、それも大事やなと。ただ、やっぱり子供たちが学校におってもいいと言われている5時、5時が完全下校なんですけど今、教員の勤務時間に合わせてるんですけど。その中で、もう少し自主的な活動とか、そういうふうなものをという形で校長先生方と議論を重ねながら、どう過ごすか、どう子供たちが部活動がなかったときにどう過ごすかという議論は当初からあったんですけど、ややもすれば、学習に行っちゃうので、そこからもうちょっと子供たちの主体的な学びというか、コベカツに行かないという選択をする子もいるので、その辺の受皿みたいなことを考えてほしいなというようなことで今議論を深めてます。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
記者:
よろしくお願いします。
ちょっと補足で吹奏楽の2次募集の関係で1点、お伺いしたいんですけれども、1次募集のときに保護者の方とか過去に、昔経験があった方にもお声がけするというようなお話、教育長からお伺いしてたと思うんですけど、2次で集まって、手挙げをしていただいた方たちとかもお声がけした方と、どういう団体さんなんでしょう。
福本教育長:
特徴ありますか。2次募集。
事務局:
2次募集の吹奏楽、募集するに当たって、吹奏楽の関係される方といろいろ意見交換をさせていただきまして、その中に御参画いただいた方は地域の方であったりとか、先ほどお話もありました保護者の方。なので今回、2次募集で上がってきている団体も、保護者の方が主体となって立ち上がった団体もありますし、保護者の団体に教員が加わって立ち上がった団体であるとか、もともと地域でそういった吹奏楽の楽団をやられてた方々、いろんな方が主体となってやっていただいております。
記者:
これまであった団体がというよりかは、今回をきっかけに新しくつくられたものもあるという、そういう理解でよろしいですか。
事務局:
そうですね、はい。
記者:
実証実験の9月から始まるところがちょっと、何点かお伺いしたいのですけれども、校区を越えた移動についての検証っていうのは、多分、都市部と山間地域だと、またかなり差が出てくるのかなと思うんですけど、参加対象の中学1年生っていうのはエリアごとに何人か、それぞれのエリアからっていう形の参加なんですか。
福本教育長:
いや、そうではなくてもう、こういう18クラブですかね、お示しして、活動場所がどこにあっても、別にどこから行ってもいいよということで、取りあえず、そういうエリアの限定とかはしてないです。
記者:
これ全部、平日ですか、休日もされる。
福本教育長:
平日もありますし、休日もあります。
記者:
16ページの最後の考え方のところですが、空き時間とかが出てくる、始まるまでに空き時間が出てくる場合について伺いますが、それは、時間、空き時間は学校にいるとか、そういう、その辺りって何か、議論は詰まっていたりするんでしょうか。
福本教育長:
そうですね、別に、空き時間の過ごし方も当然強制はしませんし、行こうとしているコベカツクラブの開始時間にもよると思うんです。原則、例えば、家に帰ってから行くとか。そういうことも、例えば、夜間の体育館なんかの種目なんであればあると思いますし、絶対に行くまで学校におりなさいとか、そういうことではなくて、学校も一定、時間も利用できるよという、そのときに子供たちが判断して自分が今何をしたらいいかなとかいうようなことで考えてできる体制を学校側はつくっておこうかなという。そういう感じで、はい。考えてます。
記者:
ありがとうございます。
記者:
今、吹奏楽の話、出てましたけど、地域とか種目の偏りをならすために、どういったアプローチというか。近隣校がこれぐらいあるからこの種目はここでいいから、じゃ、この団体さんにアプローチしようとか、どういう過程を経て、アプローチして、皆さんの挙手に至ったか、もう少し教えていただけますか。
福本教育長:
掘り起こしをどうしたかですね、担当の方、おられますので、ちょっと一回、具体的なこと。
事務局:
吹奏楽については、先ほどおっしゃっていただいたみたいに、各地域ごとで偏りがないように、拠点的にできるようなところを、立ち上げを個別にお願いしていっているようなところもありますし、種目の関係で行きますと、これは吹奏楽も同じかもしれませんけれども、どこで立ち上げてもいいですよって言っていただいているような団体さんもおられますので、そういった方々にはこういったところで立ち上げていただけませんかっていうようなことでお願いをしたりとか、あとは細かく総合型地域スポーツクラブの小学校区単位でお願いに行ったりとか、そういった形できめ細やかに、立ち上がっていただきたいエリアの立ち上がっていただきたい種目に個別にお話をさせていただいたというようなことです。
記者:
ありがとうございます。
人材バンクはどういう背景で、必要とされて、いつ設けようとなったのか、教えていただけますか。
福本教育長:
コベカツクラブと言いましても、やはり、皆さんも御存じのように、こういう大きな神戸のようなまちでは、神戸市が最初にやるということで、どうなるんだろうというのは形ってなかなか見えてこないので、やろうかなって思ってる方もやっぱり腰が引けてる部分もあるんですね。団体までやって、子供たちをどうやってやっていこうかとか。特に、学校の教員っていうのは今まで部活動の中という仕組みがありましたので、いやあ、全部私がやってっていうような形で、腰が引けてる方が多いので、逆に今、言いましたように、地域の方でも、中学生が頑張るんやったら何かやってあげようかと。でも専門性ないよっていうような方も団体の方おられて、だから地域団体でそういうことを保護者も含めてですけど、やってあげたいなっていうような方がおられ、先生方でも、自分が全部をやろうというのはちょっと難しいよねっていう方がおられるので、そういう声を徐々にやっぱり出てきてたので、この我々の取組の中で。なので、これはもうそれをマッチングするということでやればうまくいくんではないかという、そういう感じです。
記者:
改めてになるんですけど、コベカツの考え方のところで、自治体によっては、あくまで学校の部活動を残したまま、外部からコーチを呼ぶとか、先生を有償にするとか、そういう道を選んだところもある中で、コベカツがどういうところを重んじて、こういう道を選んだのかというところを教えてもらえますか。
福本教育長:
他の自治体のことはよく分からないんですけれども、基本的に私は個人的にですけど、部活動を残すっていう選択肢はないと思ってます。というのは、今、部活動っていうのは例えば子供たちによって、今の部活動ですから、都合のいい、自分の学校で残って、自分の学校の体育館でグラウンドでするという。これで、まず一つの問題というのはもう既に、神戸市も、もう20年も前から外部指導員というのを募集してるんです。それがもう全然充足してないので、先生に代わって指導できる人がいたらいいよねっていうことで、私も教頭や校長の時代に、何人もそういう方を各学校で。でも、それが全く充足できないので、今のような形で、外部指導員とか外部から呼んでやるっていうことはなかなか難しいと思ってます。まずそれはもうずっと、外部指導員制度ができてからの話なので。今度、部活動がそういう決まった時間帯、今、神戸なんか特に、もう4時から5時までしかありませんので、それで少ない部活動で、例えば、野球とサッカーが小さいグラウンドで一緒にやるとなったら、それはバットも思い切り振れないし、ボールも思いっ切り蹴れないような状態が今あるわけですよね。なので、部活動を残すっていうか、あと細かいことは、いろいろあるんですよ。勤務のこととか、保険のこととかいろいろあるんで、部活動を残すという形はもう今、これから、もし逆に同じようなことを子供たちにさせてやるんであれば、難しい。そういう形を取るのは難しいという判断で、私、今さっき言いましたように、子供たちの活動をもっともっと広げてあげたいという思いでこれをやってますので、逆に、残すということは難しいかなと。そういうふうに判断してます。
記者:
部活を考えるときに、学校の福祉的役割を大事にしようというような意見を持つ方も、一方でいらっしゃると思うんですけど、その中で神戸市は最後の、教員が本来業務に注力しって、おっしゃってますけど、もう少し先生に授業の準備とか研究とか、そういったところに力を入れてもらいたいという、そういう大きなパッケージというか、全体でイメージしてらっしゃるんでしょうか。
福本教育長:
いや、部活動と本来業務というのを相対するとこに置くわけではないんです。部活動もそれなりに果たしてきた役割は大きいですし、私もそれは痛感しております。福祉的なというようなこともありますが、例えば、今、子供たちが、私も現場の経験で言いますと、子供たちがほんまに思いっ切りやりたいなと思ってる子が、例えば、サッカーでも。ところが学校にないとか、もしくは学校にあるけれども、1日1時間で練習しかないと。その子はやっぱり外へ行く経済的余裕がないから、それで我慢しますよと。お金のある子はもうどんどんサッカーのクラブとか行ってるわけですよね。だから、コベカツに移行することが逆に福祉的に冷たいとは思ってなくて、まずそれが一つと。もう一個、先生方の本来業務の中で、やはり一律にやってきて今まで、保護者や地域や、子供たちもそうですけど学校ってこんなもんやねっていうような形で、いろいろ配慮、子供たち合わせてくれた部分もありますけど。今、やっぱり不登校とか、いじめの問題とか、様々な問題を個別に抱えてますから、そこがやっぱり学校の教育としては最優先されていくことなので、やはりそこに本来業務に注力をすると。これはもう自然な流れなんで、そこら辺が、我々としてはやっぱり今後やっていくべきことかなというふうに考えてます。
記者:
ありがとうございます。
記者:
すみません、一つだけなんですけど、1次募集のときに、月会費の平均が3,200円っていうのを出されてたと思うんですけど、2次募集をした上でその数字というのは出されてらっしゃいますでしょうか。
事務局:
まだ集計中ですけれども、恐らく3,000円から4,000円内に収まるのではないかなというふうに思っております。
記者:
そんなに、2次募集した結果も、高騰するというか、高くなるというわけではない、同規模という解釈でよろしいですか。
福本教育長:
会費は同規模です。
記者:
ありがとうございます。
記者:
すみません、補足で1点だけ。吹奏楽のところなんですけど、一番最後の資料の一覧表見てると、吹奏楽のほかに楽器演奏というのがあるんですけど、吹奏楽、パートごとに分かれて練習して週末に合奏するみたいな形もあり得るかなって、前回の会見のときに御説明いただいてたかと思うんですけれども、今、一覧表に上げていただいている2次募集の26団体、トータル45っていうのは合奏もする、いわゆる、普通の吹奏楽っていう認識で大丈夫なんでしょうか。
福本教育長:
ほぼ、そうですね。全部、いわゆる吹奏楽という形で、はい。
記者:
この楽器演奏というのが、2次募集で14件増えてますけれども、これがパートみたいな、何て言ったらいいんでしょうか、個別の楽器の練習みたいなことですか。それが吹奏楽とまた連動するという形になるんですか。
事務局:
いえ、個別の楽器を専門に教えていただけるという、そういった活動になります。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
福本教育長:
例えば、フルートアンサンブルとか、サックスアンサンブルとか、逆に日本の楽器、琴とか、そういうことを楽器演奏という分類にして、吹奏楽はいわゆる吹奏楽、そんな感じです。
福本教育長:
ありがとうございました。
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