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こうべキッズ百科:産業(水産)

最終更新日:2020年7月22日

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がいよう・特(とく)ちょう

神戸市(こうべし)の水産業(すいさんぎょう)は、神戸港(こう)を中心(ちゅうしん)にして、西(にし)は明石市(あかしし)のまでの沿岸部(えんがんぶ)と、東(ひがし)は大阪湾(おおさかわん)一帯(いったい)の広(ひろ)い地域(ちいき)でおこなわれ、大阪湾でも指(ゆび)おりの漁業(ぎょぎょう)地域になっています。

漁船(ぎょせん)による漁業はおもにイワシ、イカナゴが多(おお)く、チリメンやくぎ煮(に)にとして加工(かこう)し、販売(はんばい)されています。

また、のりの養殖(ようしょく)も盛(さか)んで、焼(や)きのり、味付(あじつ)けのりなどに加工されています。

海(うみ)づり公園(こうえん)は市民(しみん)にとっての、身近(みぢか)なレクリエーション施設(しせつ)です。
年間(ねんかん)で、約(やく)13万人(まんにん)の人(ひと)たちが訪(おとず)れています。

さらに垂水漁港(たるみぎょこう)の西側(にしがわ)には、漁業と観光(かんこう)の両方(りょうほう)が楽(たの)しめる「マリンピア神戸」があります。
レストランやお店(みせ)の他(ほか)に、「水産体験学習館(すいさんたいけんがくしゅうかん)」があります。
「水産体験学習館」では、冬(ふゆ)にはのり作(づく)りや塩(しお)作りなどを、体験(たいけん)することができます。
モーターボートなどをとめておく「神戸フィッシャリーナ」という施設(しせつ)もあります。

また、漁業協同組合(きょうどうくみあい)などによって、“漁業デー”や“神戸の魚まつり”などの行事(ぎょうじ)が行われ、市民が漁業に親(した)しめるようになっています。

漁業の写真1(JPEG:23KB)

漁業の写真2(JPEG:15KB)

海づり公園(うみづりこうえん)

神戸市には、海づり公園が2ヶ所(しょ)あります。
1つは須磨区(すまく)にある『須磨海づり公園』です。
もう1つは垂水区(たるみく)にある『平磯(ひらいそ)海づり公園』です。

海づり公園では、用意(ようい)されている竿(さお)をかりることもできます。
釣(つ)り道具(どうぐ)を何(なに)も持(も)たずに出(で)かけて行(い)っても、釣りを楽(たの)しむことができます。

『平磯海づり公園』は東西(とうざい)に1400mと広(ひろ)く、高(たか)さ80㎝の安全柵(あんぜんさく)があり、気軽(きがる)に安心(あんしん)して利用(りよう)できます。明石海峡(あかしかいきょう)に面(めん)しており、潮通(しおどお)しがよく、魚種(ぎょしゅ)が豊富(ほうふ)で四季(しき)を通(つう)じて、さまざまな魚(さかな)が集(あつ)まります。

『須磨海づり公園』は日本(にほん)ではじめてできた、桟橋式(さんばししき)の海づり公園です。
桟橋は、砂浜(すなはま)から南(みなみ)へ500mも延(の)びています。
一番先(いちばんさき)のあたりの水(みず)の深(ふか)さは、15mにもなります。
また、『須磨海づり公園』には、マダイの釣り堀(ぼり)もあり、釣りの楽しさを味(あじ)わうことができます。
※須磨海づり公園は台風被害のため、休園中です。

【連絡先】
『須磨海づり公園』
〒654-0076 須磨区一ノ谷町5丁目地先
TEL 078-735-2907
FAX 078-735-2950

『平磯海づり公園』
〒655-0892 垂水区平磯1丁目1-66
TEL 078-753-3973
FAX 078-753-4873

神戸市立海づり公園のホームページへ(外部リンク)

市立栽培漁業(しりつさいばいぎょぎょう)センター

市立栽培漁業センターは垂水区(たるみく)にあります。
1989年(平成元年(へいせいがんねん))にできました。
兵庫県(ひょうごけん)では、明石(あかし)についで2番目(ばんめ)にできた、栽培漁業センターです。

この施設(しせつ)では、大阪湾(おおさかわん)に住(す)んでいる魚(さかな)や貝(かい)などの魚介類(ぎょかいるい)を、守(まも)り育(そだて)ています。
また、研究(けんきゅう)や開発(かいはつ)などをおこなうことで、漁業が盛(さか)んになるようにする役目(やくめ)ももっています。

自然(しぜん)の中(なか)でくらしている天然(てんねん)の魚介類は、卵(たまご)や、卵からかえってすぐの小(ちい)さなときにほかの魚(さかな)に食(た)べられてしまったり、エサが不足(ふそく)したりするため、無事(ぶじ)に親魚(おやざかな)になれる魚は、わずかです。

栽培漁業センターでは、親魚から卵をとり、卵を安全(あんぜん)にふ化(か)させ、卵からかえった魚(稚魚(ちぎょ))にエサを与(あた)えて、ほかの魚に食べられないような大きさまで育(そだ)ててから放流(ほうりゅう)(海(うみ)に放(はな)すこと)をします。

現在(げんざい)、ヒラメやクルマエビ、マダイ、オニオコゼ、メバルなどを放流(ほうりゅう)しています。

このように「とる漁業」から「育てる漁業」へと変(か)えていくことで、限(かぎ)りある海からの資源(しげん)を守りながら、新鮮(しんせん)な魚を、安定(あんてい)して市場(しじょう)へ出(だ)すこともできます。