2.津波(つなみ)とは

最終更新日:2023年1月6日

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地震(じしん)には、東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)や南海トラフ地震(なんかいとらふじしん)のように、海の底(そこ)でおきる地震(海溝型地震)と、阪神淡路大震災(はんしんあわじだいしんさい)のように、陸(りく)でおきる地震(内陸型地震)の2つに分類(ぶんるい)できます。
海溝型地震の場合(ばあい)、大きなゆれの後(あと)に津波がおきる可能性(かのうせい)があります。
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(1)津波の発生(はっせい)

津波は、海の底で地震がおきて海の底が盛(も)りあがったり、沈(しず)んだりしたときに発生します。波(なみ)は海面(かいめん)から数(すう)メートルの海水がうごくだけですが、津波は海の底から海面までの水のかたまりが陸(りく)におしよせます。数センチメートルの津波でも車(くるま)をうごかす力(ちから)があります。

津波の速度(そくど)は水深(すいしん)によって変化(へんか)します。水深5000メートルではジェットきほどのスピードで、また海岸(かいがん)のちかくのあさいところでも、オリンピックの100メートル走(そう)ほどのスピードでやってきます。津波がみえてからあわててにげてもまにあいません。南海トラフ地震がおきると、垂水区(たるみく)では、およそ83分(ふん)で津波が到達(とうたつ)します。そのほかの区(く)は下の表(ひょう)を確認(かくにん)してください。

南海トラフ巨大地震の予想
行政区 最高津波水位
(m:メートル)
最短到達時間
(分)
東灘区 3.3m 110分
灘区 3.2m 109分
中央区 3.9m 91分
兵庫区 3.5m 89分
長田区 2.7m 88分
須磨区 3.0m 85分
垂水区 2.6m 83分


地震がおきたらまわりの安全(あんぜん)を確認して、地震が収(おさ)まったらすぐに安全なところへ避難(ひなん)してください。

最初(さいしょ)の津波がきてから5~6時間(じかん)は何度(なんど)も津波がやってきます。また最初にくる津波が最大(さいだい)とは限(かぎ)りません。警報(けいほう)や注意報(ちゅういほう)が解除(かいじょ)されるまで、安全なところにいましょう。

図の上側のようなV字型の湾(わん)や、図の下側のような先端(せんたん)の岬(みさき)では、津波の高さが予想よりも高くなりやすいです。
津波の高(たか)さが予想(よそう)の4倍(ばい)になることもありますので、津波が発生したときはかならず避難してください。
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出典:「地震調査研究推進本部」

(2)津波の被害(ひがい)

津波におそわれると、ひとが亡(な)くなるだけでなく、家(いえ)や道路(どうろ)や工場(こうじょう)が壊(こわ)れたり、海水の塩分(えんぶん)で畑(はたけ)や田んぼがだめになるなどの被害が発生します。東日本大震災では、家を建(た)て直(なお)したり道路や港(みなと)を元(もと)に戻(もど)す工事(こうじ)に10年(ねん)以上(いじょう)かかっています。

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