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トラウマの理解とこころのケア
最終更新日:2024年9月19日
ページID:48432
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気持ちやからだに起きる変化
悲惨な体験の後には、気持ちやからだに思いがけない、いろいろな変化が起こります。
こうした変化は、態度、しぐさ、表情、口調など、さまざまな面に現れます。
しかし、それらの多くは、あたりまえの反応です。からだと同様にこころの健康状態も、安全、安心、安眠と栄養さえ確保できれば、自然に回復する事がほとんどです。
次のような気持ちやからだの変化が予想されますが、多くの場合、時間の経過とともに、次第におさまってきます。心配しすぎる必要はありませんが、こういった状態が続いて困る時には、相談してみてください。
初期(ほぼ1か月以内)
- 態度が落ち着かない。じっとできない。
- こわがる。おびえる。
- しがみつく(こどもの場合)。
- こども返り(退行)をしている。
- 話がまとまらない。
- 涙もろい。
- 怒りっぽい。イライラしている。
- 周囲からの働きかけに対して、反応が鈍い。
- 記憶があいまいである。
- 眠れない。
- 頭痛、吐き気、めまい、耳鳴り。
- 息苦しい。動悸がする。
中期(初期以降)
- ささいな物音、気配にハッとする。
- 悲惨な情景をたびたび、ありありと思い出す。
- 夢に見てうなされる。
- 悲惨な情景を思い出させる場所、物、人、話題を避けようとする。
- 気分が憂うつである。
- 眠れない。
- 酒の量が増えた。
回復のヒント
自分のために
休養 | からだにも、こころにも、休養が一番のくすりです。 |
睡眠 | 夕方以降につらい事を考えると、睡眠リズムが乱れやすくなります。午前中や昼間にはいろいろ思い浮かべても、夕食後はできるだけゆったりとした気持ちで過ごしましょう。 |
相談 | 一人で考え込まずに、身近な人に相談しましょう。電話相談も上手に利用しましょう。 |
身近な人のために
気持ちの発散や整理には、話を聞くことが一番です。
はげましの声かけよりも、現実の生活を助けることのほうが有効な場合が多いです。
こどものために
言葉より、「頼れる大人が、いつもそばにいる」と肌で感じる安心を得ることができるようにしましょう。