JICA研修「コミュニティ防災」コース

最終更新日:2023年12月13日

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 JICA研修「コミュニティ防災」コースは、神戸市消防局が「震災教訓の世界発信事業」と位置づけ、神戸国際協力交流センターと協力し、JICA関西より委託を受け、アジア・オセアニア・中南米を中心とした国々の防災に関する機関を対象に平成19年度から毎年実施している研修です。

JICA研修「コミュニティ防災」コースの概要

研修名

Community Based Disaster Risk Reduction
CBDRR (BOKOMI) Course

目的

阪神・淡路大震災の経験や教訓から、防災福祉コミュニティ(防コミ・BOKOMI)の概念や自助・共助の必要性、自主防災組織の設立手法や活動について学び、自国での自然災害に対するコミュニティ防災力の向上に役立ててもらうことを目的としています。

研修の特徴

神戸市で取り組んでいる防コミの実践を紹介し、体験してもらう研修コースです。
この研修プログラムでは、住民が主体となって行う防災訓練に参加する機会があるなど、体験・実施を重視しています。

対象国・対象機関

対象国は、アジア・オセアニア・中南米・アフリカを中心とした国々です。
対象機関は、中央政府・地方政府において、住民主体による自主防災組織の設立やコミュニティ防災活動を推進しうる立場にある機関です。

(参考)2019年度「コミュニティ防災」実施状況

実施期間

2019年9月24日(火曜)~11月1日(金曜)

参加国(人数)

11ヶ国11名
〔アンティグア・バーブーダ(1名)、バングラディシュ(1名)、ホンジュラス(1名)、インド(1名)
ケニア(1名)、コソボ(1名)、ラオス(1名)、ニウエ(1名)、ソマリア(1名)、スーダン(1名)、
バヌアツ(1名)〕からの防災関係担当行政官ら。

実施内容(単元目標ごと)

単元目標1 災害における防災力の意義について理解する

研修員1人ひとりが、自国で発生する災害やそれらへの対策、今後の課題などについて発表しました。また、日本における防災の取り組みについての講義を受けたり、人と防災未来センター等を訪れ、阪神・淡路大震災について学んだりしました。

単元目標2 コミュニティ防災の概念と自助・共助の必要性について理解する

本コースのテーマである「BOKOMI」について学びました。地域コミュニティの方のお話を聞くなどする中で、改めてコミュニティレベルでの防災の重要性を感じていました。

単元目標3 コミュニティ組織等の活動事例及び訓練から実施要領を理解する

実際に地域での防コミ活動に参加させていただき、訓練体験を通じて、自らの目や耳で確認しながら、さまざまなノウハウを吸収できるような研修を実施しました。

単元目標4 防災教育と普及啓発の手法を理解する

学校での防災教育、地域での防災教育について学びました。また、阪神・淡路大震災の語り部の方の話や、他国で実際に防コミを立ち上げた方の話を聞くことができました。デザインと防災を結びつけて様々な防災教育メニューやイベントを実施しているNPO法人の講義も行われました。

単元目標5 コミュニティ防災を促進するための地方政府の役割を理解する

危機管理室や消防局及び消防署の役割について理解し、行政と市民(防コミ)が協働してコミュニティ防災を推進していることを学びました。

単元目標6 自国におけるコミュニティ防災を推進していくための方策を考え、アクションプランを作成する

単元目標1から5までで学んだことを生かし、研修の集大成として、この研修を通して学んだことを、自国におけるコミュニティ防災力の向上にどのように活かせるか考え、工夫し、本研修の成果としてアクションプランを作成しました。

 

お問い合わせ先

消防局予防部予防課