航空隊の歴史

最終更新日:2022年11月15日

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ヘリ

はじめに

 神戸市は、昭和47年1月に消防航空隊を発足させ、増機・組織改編などを行ってきました。
 一方、兵庫県は平成8年10月に県下消防本部から救助隊員の派遣を受けて、兵庫県消防防災航空隊が発足しました。
 災害の広域化・大規模化に伴い迅速な対応が求められるなか、平成16年4月より全国で初めて県・市共同運航を開始し、神戸市及び兵庫県が保有するヘリコプター3機を一体的に運用することにより365日2機稼動を基本とする体制を実現させ、現在に至っています。

神戸市航空機動隊の沿革

  • 昭和45年:ヘリコプター導入のための調査研究開始
  • 昭和47年:航空隊発足(基地は川崎重工株式会社明石工場)
  • 昭和54年:基地を神戸消防ヘリポート(市民防災総合センター)に移転
  • 平成元年:基地を神戸へリポート(ポートアイランド)に移転
  • 平成9年:365日出動体制開始
  • 平成16年:兵庫県・神戸市共同運航開始
  • 平成16年:兵庫県下常時2機稼動体制開始
  • 平成30年:基地を神戸空港に移転

兵庫県消防防災航空隊の沿革

  • 平成8年:県下8消防本部から初代航空隊員が派遣される
  • 平成8年:兵庫県消防防災航空隊発足
  • 平成16年:兵庫県、神戸市共同運航開始
  • 平成16年:兵庫県下常時2機稼動体制開始
  • 平成26年:電話会議システム*を導入
  • 平成30年:基地を神戸空港に移転。
 *要請元消防本部(神戸市を除く)、神戸市消防局管制室、兵庫県消防防災航空隊、災害医療センターでの運用を開始。これにより現場駆けつけ時間の大幅な短縮が図られた。

現行機体 

 神戸市消防局及び兵庫県は、3機のヘリを運航しており、点検時期をずらして365日2機稼働を基本とする体制をとっています。また、保有する機体は、すべて川崎式BK117C-2型ヘリコプターであり、各種災害に対応する機内装備に互換性を持たせており、利便性を高めています。

川崎式BK117C-2型「HYOGO・KOBE-1」(兵庫・神戸1号機)

 運用期間 :2015年1月から現在
 総飛行時間:1,610時間(2022年3月末)
ヘリ1
 神戸市と兵庫県が共同で導入した初めての機体です。赤を基調に機体両サイドには神戸市消防局救助隊のシンボルである“イーグル”が描かれています。
 新たな機能としては、映像電送用のカメラがハイビジョン対応になり、カメラのズーム機能が旧タイプの22倍から170倍(可視画像デジタルズーム含む)にアップしています。赤外線映像も白黒映像のみでしたが、カラーバリエーションで表現力が増しています。
 また、高出力の外部スピーカーを装備し、こちらは、旧タイプの出力400ワットから1,200ワットにアップしています。さらに、機体前方下部には格納可能型のサーチ&ランディングライトも装備されています。

川崎式BK117C-2型「KOBE-2」(神戸市5号機)

 運用期間 :2007年3月から現在
 総飛行時間:3,424時間(2022年3月末)
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 2007年当時、BK117の最新型(ヨーロッパではEC145)として販売されていました。ローターブレード、エンジン、操縦システム等、最新の設計によりキャビンスペースの拡大と最大全備重量が増加しています。計器盤は従来の機械式アナログ表示から液晶ディスプレイによるデジタル表示になっています。

川崎式BK117C-2型「ひょうご」(兵庫県2号機)

 運用期間 :2006年2月から現在
 総飛行時間:3,867時間(2022年3月末)
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現行機体(BK117C-2型)の主な緒元

  • 全長  13.03m
  • 全幅  11m
  • 全高  3.96m
  • エンジン出力  692shp×2
  • 巡航速度           約250Km/h
  • 最高速度           270Km/h
  • 航続距離           約700Km
  • 運用高度限界  約5,500m
  • 最大搭乗人員  11人
  • ホイスト装置の位置       右側
  • ホイストケーブルの長さ90m
  • メインブレードの枚数4枚

歴代の機体

◆神戸市

川崎ヒューズ式369HS型「KOBE」(神戸市1号機)

 運用期間 :1972年1月から1985年10月
 総飛行時間:3,084時間45分
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 アメリカのヒューズ社が開発したH369HSを日本の川崎重工業㈱がライセンス生産した機体が神戸市消防航空隊の1号機となりました。コンパクトな機体に運動性の良い操縦特性を備えています。
 神戸市消防局は、この機体に独自に開発した空中消火ノズルを装備するなど、ヘリコプターによる空中消火の可能性を研究しました。
 現在この機体はポートアイランドの神戸市立青少年科学館に展示保存されています。皆さんも是非一度ご覧になって下さい。

MBB式BO-105S型「KOBE-2」(神戸市2号機)

 運用期間 :1981年3月から1994年4月
 総飛行時間:2,331時間11分
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 ドイツのメッサーシュミット・ベルコー・ブロム社が開発した機体で、エンジンを2基搭載した双発ヘリコプターです。胴体の後ろに観音開きのドアを持っており、救急搬送時の担架の収容に大変優れていました。BO-105の長所は、後に開発されたBK-117へそのまま受け継がれました。

川崎式BK117B-2型「KOBE-3」(神戸市3号機)

 運用期間 :1985年3月から2007年6月
 総飛行時間:4,536時間25分
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 BK-117は、運動性の良い操縦特性と優れた胴体構造をBO-105から受け継ぎ、さらに出力アップしたエンジンを装備し、胴体を大型化することであらゆる任務に対応が可能となりました。多くの消防防災航空隊に採用されてきましたが、この機体を日本でいち早く導入したのが神戸市消防局です。3号機は垂直写真窓やサーチライトが装備できるように改修されていました。

川崎式BK-117B-2型「KOBE-1」(神戸市4号機)

 運用期間 :1994年12月から2014年12月
 総飛行時間:4,705時間20分
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 3号機と同型機ながら、より充実した航法計器や救急ヘリとしてのエアコンディショニング装置、ヘリコプター画像伝送装置等を装備し、現在の消防ヘリに求められているさまざまな任務に対応できるような改修が施されました。

◆兵庫県

川崎式BK-117B-2型「ひょうご」(兵庫県1号機)

 運用期間 :1988年8月から2006年8月
 総飛行時間:4,943時間00分
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 神戸市3号機及び4号機と同型機である「ひょうご」は、共同運航を実施する上で運航方式の共通化や整備支援資機材の互換性等のメリットが多い機体でした。同型機としては飛行時間も多く、18年間兵庫県を空から守ってきました。

お問い合わせ先

消防局警防部航空機動隊