最終更新日:2020年10月29日
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食肉衛生検査所ではどんな仕事をしているかご存知ですか。
名前からのイメージでは「スーパーやお肉屋さんの店頭に並んでいる食肉の衛生状態を調べるところ」のように思われがちですが、神戸市では保健所・衛生監視事務所が市販食肉の衛生状態を監視指導しています。
食肉衛生検査所とは、牛や豚などが生きている状態から食肉になるまで立会い、病気を持っていないか、衛生的に処理されているか、食肉に有害な薬品が残留していないかなどを獣医学の視点で検査し、安心・安全な食肉のみを流通させるための砦となっているところです。
詳しい業務内容は、下記の表をご参照ください。
種類 | 内容 |
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(1)家畜疾病の診断 | と畜場法(昭和29年施行)に基づき食肉衛生検査員(獣医師)が食肉センターに搬入された獣畜(牛、馬、豚、めん羊および山羊)を1頭ずつ食用に適するか否かを検査する。 (BSE、炭疽病、黄疸、尿毒症、など) |
(2)有害細菌の汚染防止 | 処理された枝肉などの衛生状態を定期的にモニタリングする。 (O157、サルモネラ、カンピロバクターなど) |
(3)化学物質の残留防止 | 抗生物質などの使用が疑われる場合など残留検査をする。 農薬などが残留していないか定期的にモニタリングする。 (動物用医薬品、飼料添加物、農薬など) |
(4)調査研究 | 疾病の実態把握、検査技術の向上のため調査研究を行う。 |
(5)衛生管理の推進 | 国際的な衛生管理の手法であるHACCPに基づく衛生管理が適切に実施されるよう監視指導を行う。 |
(6)輸出業務 | 食肉の輸出に必要な衛生証明書の発行、及び食肉センターの輸出食肉取扱施設の認定に向けた指導を行う。 |
(7)関係機関との連携 | 国や自治体と家畜疾病などを情報交換する。 |
神戸市食肉衛生検査所では、職員(獣医師)が神戸市立食肉センターと三田食肉センターに分かれて、午前中は主に現場における立会い検査、午後から試験室内検査などの業務を行っています。