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ヘアドネーション(髪の毛の寄付)

最終更新日:2022年8月1日

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ヘアドネーションという活動をご存じですか?

がん治療を受けている人や、がん治療の経験者は年々増加しており、がん患者を取り巻く社会的な問題のひとつとして、がん治療にともなう外見の変化(脱毛、乳房の変形、爪の変色や変形、皮膚障害等)に関する支援の必要性が高まっています。そのような外見の変化に関する支援のひとつにヘアドネーションという活動があります。
ヘアドネーションとはヘア(髪の毛)とドネーション(寄付)を合わせた言葉です。
小児がん、先天性の無毛症、不慮の事故等により髪の毛を失った子供たちのために、寄付された髪の毛を使用してウィッグ(かつら)を作成し、無償で提供するボランティア活動のことです。

髪の毛を寄付することで誰かが笑顔になる

わが国では年間2,000~2,500人の子供が小児がんと診断されています。子供10,000人に約1人の割合です。
多くの子供たちが治療のためとはいえ、髪の毛をなくしてしまうことは悲しくてつらいことです。
ところが、一般に販売されているウィッグのほとんどは成人女性が対象となっているため、子供用の医療用ウィッグは種類も少なく高額であることが多いです。また、化学繊維やアクリル等の人工素材のものは比較的安価ですが、ウィッグであることが容易に識別できてしまうという問題もあります。

ヘアドネーションでひとつのウィッグを作るためには、31センチ以上の長さの髪が20人から30人分も必要であるため、申込みから届くまで1年から1年半程度かかる場合もあります。
ウィッグを希望する子供たち全員を支援するためには多くの人の協力が必要となります。
髪の毛を寄付するヘアドネーション活動を通して、誰かを笑顔にしませんか。皆様のご協力をお願いします。

ヘアドネーションの流れ

団体を選ぶ

ヘアドネーションを取り扱う団体の中で、支援したいと思う所を選びます。団体のホームページをチェックし、団体の理念や寄付金の使い道、支援方法などから自身の希望に沿った団体を選択します。

髪の毛を切る

ヘアドネーションに賛同している美容室や理髪店で髪を切ります。
(予約時に「ヘアドネーションがしたい」と必ずお伝えください)
費用については各美容室にお問い合わせください。

髪の毛を送る(寄付する)

ヘアドネーションの活動をしている法人・団体等に送付します。
※カットの仕方や発送方法は、法人・団体等によって指定があります。また、カットや発送にかかる費用は原則ご自身の負担になります。

ウィッグ(かつら)が作られる

髪の毛の寄付を受けた法人・団体等が、髪の毛を長さや色などの条件で振り分けます。
トリートメント処理を行った後、レシピエント(ウィッグを受け取る人)の頭部の型取りなどを行い、レシピエントにあったウィッグを作成します。

ウィッグが届けられる

ウィッグを申し込んだ人の元へ届けられます。
ウィッグは子供たちの希望の髪型にセットされ、日常生活に笑顔をもたらします。

もっと詳しい内容が知りたい方は

インターネットで「ヘアドネーション」と検索すると、各法人・団体等や活動に賛同している美容院・理髪店がたくさん見つかります。
普段利用している美容院や理髪店でも対応可能な場合もありますので、ご希望の際は対象店舗にお問い合わせください。
<参考>

お問い合わせ先

健康局保健所保健課