令和4年度 神戸市文書館 企画展
「布引(ぬのびき)―景勝地から遊園地、テーマ型都市公園へ―」

開催期間:令和4年10月16日(日)~ 10月30日(日)
会 期:15日間
開館時間:(平日) 9:00~17:00
(土・日曜) 9:30~16:30
※ただし、いずれも入館は閉館30分前まで
観覧料:無料
主 催:神戸市文書館
後 援:NHK神戸放送局、神戸新聞社
協 力:神戸市立博物館、神戸市立中央図書館
【企画展示の概要】
「布引」は布を引いたような瀧の水流の様子から命名されたといわれ、古来より雄瀧・夫婦瀧・鼓瀧・雌瀧が連なった景勝地として知られ、人々に親しまれ、数々の書物・詩歌や絵画でも取り上げられてきました。
近代を迎えて、神戸開港に伴う外国人の進出による開発を危惧した「花園社中」によって遊園地としての整備が進められていきます。明治時代中頃には、この地を愛した川崎正蔵が本邸や「川崎美術館」を構えるとともに、地域の整備を行い、菩提寺として「大圓山徳光院」を砂山の背後に建立しました。しかし、阪神大水害による罹災や神戸大空襲の被害により、かつての川崎本邸の地は中央市民病院・布引中学校の敷地として活用されるに至ります。
昭和47年(1972)には、山陽新幹線の開業に伴う新神戸駅の新設を契機として、新たな展開を迎えます。布引周辺地域は大きく変貌を遂げ、観光地としての神戸への玄関口としての道筋をたどります。また、平成3年(1991)には神戸布引ハーブ園、神戸布引ロープウェイによるテーマ型都市公園へと発展します。近年では、新神戸駅前の再整備計画も進行しており、神戸の玄関口として新たな整備と発展が期待されています。
以上のように、古来より人々に親しまれ、現代まで人々を魅了し続けてきた「布引」のさまざまな魅力を歴史の流れのなかで、多角的にご紹介する企画展です。
【各節のテーマと主な展示内容】
1 名勝「布引の瀧」
2 布引遊園地
3 生田川の付け替えと生田川遊歩道の整備
4 川崎本邸と大圓山徳光院
5 布引と阪神大水害
6 山陽新幹線開業と新神戸駅の整備
7 神戸布引ハーブ園の開業
8 むすびにかえて~未来への展望~
(新神戸駅前広場再開発事業)