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最終更新日:2026年8月17日
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左からダンさん、中井係長、松本文書改革専門官

日本語を日常生活に困らない言語とした割合は62.6%と最も多かった。
![]() 意見交換会の様子 |
役所をやさしく、「やさしい日本語推進プロジェクト」 これを踏まえて、神戸市の文書改革専門官である松本さんや、日本語教師、外国人住民に委員になってもらい、分かりやすい文書に関する研修や、実際の文書を取り上げて、分かりやすくするための意見交換を行いました。
たとえば、文書作成者が持っている情報を全部伝えようとするあまり、一番伝えたいことが埋もれてしまいがちということもその一つです。「伝える」ことに力を入れてしまい、受信者である市民がどのような情報を必要としているかという視点を見失ってしまうのです。 結果、市民にとって「分かりづらい」=「伝わらない」文書を作ってしまうことになります。 読み手に思いをはせること、言い換えれば、読み手に寄り添うことで情報の優先順位も変わります。発信者としてだけではなく、受信者としての視点を持つことで文書の見え方・書き方が大きく変化します。 今回のプロジェクトの中では、参加者の視点の変化に伴って文書ががらりと変わっていく姿が印象的でした。
それを、まず簡単な言葉に置き換え、箇条書きや図を使って分かりやすくしました。さらに、「やさしい日本語」やイラストを使った外国人向けも用意しました。 |
<改善前>

<改善後(日本人向け)>

<改善後(「やさしい日本語」)>

![]() 10年前に留学生としてベトナムから来たダンさん。 自身の経験も活かして改善に取り組んでいる。 |
一つは、「読む負担を軽減」することです。 外国人住民にヒアリングしたとき、市役所からもらった案内を見ずにそのまま捨ててしまうケースをたくさん耳にしました。理由の中に、「言葉が難しい」と「文字だらけで、読む気がしない」があります。 そこで、まず読もうと思っていただくために、色や文字の大きさを工夫したり、イラストや図を入れたり、視覚的に負担を減らすことを心がけています。読み手のニーズに合わせて、情報量を最小限に抑えて、日本語を読む負担を減らすことにも気を付けています。 もう一つは、「『知らない』が前提」ということです。 市役所が発信する文書には、専門用語や難しい言葉がたくさんあります。そういう言葉は、日本語が得意ではない人に届けるのは、使うべきではありません。 さらに、外国人住民にとっては理解できない日本の制度や概念もたくさんあります。たとえば、僕の出身のベトナムでは、ごみは分別せずにまとめて出すのが当たり前なので、ごみを出すのにルールがあることを理解し身につけるのはなかなか大変なことです。 そうした文化的な背景・知識量の違いにも配慮して、文書を読むときに前提となる情報ができる限り少なくなるよう、読み手に寄り添って情報を発信することを大切にしています。 |
「読み手の知識量や語彙力、思考力の差が、文書理解の違いにならない」というスタンスは文書作成の肝の一つだと思います。それを実践する過程で読み手に対してより深く寄り添うことができると思います。 |
![]() 2021年4月に文書改革専門官に就任した松本さん。 あらゆる部署から分かりやすい文書作成の相談を受け、改善提案・発信を行っている。 |
さらに、今後は、市役所の文書だけではなく、区役所の窓口応対、そして地域でのコミュニケーションの中にも「やさしい日本語」の考え方を広げていきたいと考えています。 これからも、市民のみなさんに分かりやすく情報をお届けできるよう、取り組みを進めていきます。ぜひみなさんも、身近な外国人の方と話されるときに「やさしい日本語」を意識してもらえるとうれしいです。 |
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