アスベストに関する基礎知識

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①アスベストとは(種類・使用禁止時期)

アスベスト(石綿)とは、天然に産出する鉱物(繊維状ケイ酸塩鉱物)の総称です。
アスベストの特性として、①繊維状で紡織性を有すること、②耐熱性に優れていること、③曲げや引っ張りに強いこと、④耐薬品性に優れていること、⑤熱絶縁性を有していることなどがあります。これらの特性から、建築資材や電気製品など、これまで様々な用途で幅広く使用されてきました。
なお、現在ではアスベストを0.1重量%を超えて含有する製品の輸入、製造、使用等は禁止されています。

種類

アスベストには、①クリソタイル、②アモサイト、③クロシドライト、④トレモライト、⑤アクチノライト、⑥アンソフィライトの計6種類あります。なお、アスベストはその9割以上が建築資材として使われていますが、見た目でアスベスト含有建材なのかを判別できない場合は、アスベストが含有するものとみなしてしまうか、専門の分析機関に依頼して分析し、上記6種類のどれに当たるのかを判別します。

使用禁止時期

アスベストは、以下のように段階的に禁止又は使用中止されてきました。
・アスベストの吹付作業の原則禁止:昭和50年(特定化学物質等障害予防規則)
・アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)の製造、輸入、使用禁止:平成7年(労働安全衛生法施行令)
・クリソタイル(白石綿)の製造、輸入、使用禁止:平成16年10月(労働安全衛生法施行令)
・アスベスト0.1重量%を超える製品の全面禁止:平成18年9月(労働安全衛生法施行令)

なお、一部代替が難しい建材については、その後も使用が認められていましたが、これらについても平成24年3月に全面禁止されました。

②健康への影響

石綿(アスベスト)は非常に細い繊維で、熱、摩擦、酸やアルカリにも強く、丈夫で変化しにくいことから、様々な工業製品に使用されてきました。
石綿繊維は、飛散すると空気中に浮遊しやすく、吸いこみやすい特性があるため、吸い込むと肺の中の細胞に刺さり細胞内に長く滞留します。長期間にわたって炎症がおこり、肺の細胞が傷つくことで肺が繊維化したり、活性酸素が生じてDNAが傷つき、肺がん、悪性中皮腫などの病気を引き起こす可能性があります。石綿を吸い込んでから影響がでるまでの期間は、15~50年と潜伏期間が長いことが特徴です。
肺がんや中皮腫を発症する発がん性が問題となり、現在では、新たな石綿製品などの製造・使用等が禁止されています。

詳しい内容については、(独)環境再生保全機構のホームページ「アスベスト(石綿)による健康障害のメカニズム」(外部リンク)をご覧ください。

③建築物への使用箇所、確認方法

使用用途

アスベストの用途は非常に多く、そのほとんどが建築資材として使用されています。主に、戸建て住宅や倉庫では外壁、屋根、軒裏などに成形板として使われていることが多いです。ビルや公共施設、特に鉄骨造の建物では、梁・柱の耐火被覆材、機械室などの天井・壁に吹付材として使われていることが多いです。
なお、「成形板」は割らずに原型撤去すれば飛散する恐れはありませんが、「吹付材」はそのまま撤去すると飛散する恐れがあるため、隔離空間内で除去作業をおこなうことなどが法令等で定められています。
(参考:見逃しやすい石綿含有建材の使用箇所(PDF))

調査方法

アスベストの調査方法は、①建築時の設計図書・建築材料表等でアスベスト含有建材を使用しているか確認する、②有資格者のいる専門の調査会社に依頼する、などの方法があります。ただし、①の方法では、アスベストの使用が明確に記載されていない場合や、改修・補修工事をしていると、記載とは別の建材が使われている可能性もあるため、②の方法をお勧めしています。
 

④アスベストが見つかった場合

建築基準法では、「吹付けアスベスト」及び「アスベスト含有吹付けロックウール」が除去等の対象となっています。これ以外のアスベストについては、通常の使用環境下では特別な管理は不要です。
なお、当該建物の解体・改修等を実施する場合や、吹付け部分が劣化して暴露する恐れがある場合は、作業員や周辺住民に曝露する可能性がありますので、必ずアスベスト建材の有無に係る事前調査を行い、石綿障害予防規則等、各関係法令に従って除去、封じ込め、囲い込み等の対処をしてください。
 

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