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2026年度神戸市文化賞、文化奨励賞、文化活動功労賞 受賞者

最終更新日:2026年11月6日

ページID:86679

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2026年度(令和8年度)の各賞受賞者は、下記のとおり決定しました。

2026年度受賞者(五十音順、敬称略)

神戸市文化賞

中山 高甫(なかやま こうほ) 芸術(華道)

華道家として、未生流中山文甫会を率いるとともに、神戸市を含め、広く全国的に活動している。
大学卒業後に本格的に華道の道へ進み、長年にわたり研鑽を重ね、2019年には未生流中山文甫会会長に就任。流派の発展と後進の育成に尽力するとともに、流展や支部展の企画・運営、出瓶を担い、花器の選定から会場構成まで携わるなど、華道文化の振興に大きく貢献している。
2007年から開催された「神戸ビエンナーレ」においては、「神戸ビエンナーレいけばな未来展」実行委員会委員長として中心的役割を果たし、現代芸術の祭典の中に日本の伝統文化であるいけばなを積極的に位置付けることで、その新たな魅力を幅広く発信した。
また、神戸市の各界の専門家が集まる総合的な芸術文化団体「神戸芸術文化会議」の副議長として、音楽、美術、舞台芸術など多様な分野の文化人との連携を推進し、「こうべ芸文美術展」への出瓶や「舞台芸術フェスタ」の舞台花制作などを通じて分野横断的な文化活動を展開している。
さらに、日本いけばな協会常務理事、日本いけばな伝統文化協会事務局長として全国的な活動にも尽力し、2024年のいけばなの無形文化財登録において中心的な役割を果たした。大阪・関西万博におけるいけばな展示や体験教室を通じて国内外へその魅力を発信するとともに、視覚障害者を対象としたいけばな教室「むらさきつゆくさの会」を主宰し、文化芸術に触れる機会の拡充にも取り組んでいる。

山口 浩 (やまぐち ひろし) 芸術(食文化)

神戸北野ホテルの総支配人・総料理長として、フランス料理を基盤とする食文化を神戸の都市文化、観光振興及び国際交流と結び付け、その魅力を国内外へ広く発信してきた。
阪神・淡路大震災後には、同ホテルを都市型オーベルジュ(宿泊施設付きレストラン)として再生し、「世界一の朝食」を神戸を代表する食文化体験として確立するなど、神戸の観光魅力の向上と地域活性化に大きく貢献した。また、神戸市所有施設である諏訪山公園レストハウスの運営事業者に選定され、同施設を神戸北野テラスとして再生。山・街・海を一望する景観と上質な食文化を融合させた新たな交流拠点を創出し、公共資産の有効活用と神戸ブランドの向上に寄与している。
さらに、海洋環境保全に関する学術論文の発表や国際連合大学での講演などを通じて、食と環境保全を結ぶ先進的な取組を推進するとともに、海外料理人の招聘・受入れや後進の育成にも尽力し、神戸の食文化の継承と国際的な発展に努めている。数々の栄誉ある受賞歴に加え、フランス・ディジョン市長から食文化交流アンバサダーとして認定されるなど、その活動は国内外で高く評価されている。

神戸市文化奨励賞

岩本 順平(いわもと じゅんぺい) 芸術(写真・デザイン)

神戸市長田区を拠点に活動する写真家・クリエイティブディレクター。2012年に写真家として独立。新長田の舞台芸術拠点「DANCE BOX」のPRディレクターとして文化芸術活動の情報発信を担い、2017年にはデザインやアートの地産地消による地域活性化を目的として、一般社団法人DORを設立。
現場主義を貫きながら、一次産業や地場産業、観光、アート分野など多様な主体と協働し、企画立案、撮影、デザイン、情報発信、運営までを一貫して担うことで、地域の価値を可視化してきた。地域住民・企業・行政が連携して文化の土壌を育む「下町芸術祭」、ものづくりの現場を広く公開する「KOBE OPEN FACTORY」、農漁業の魅力を発信する「KOBE NOU-GYO Lab」、新長田・兵庫区南部の魅力を発信するウェブマガジン「シタマチコウベ」、地域の新たな挑戦を支援する「下町スタートアッププロジェクト」などにおいて、中心的な役割を果たしている。
さらに、「下町芸術祭2025」のビジュアル作品が、「APAアワード2026」広告作品部門APA特選賞を受賞するなど、その創造的活動は高く評価されている。

桂 福丸(かつら ふくまる) 芸術(落語)

上方落語の魅力を広く伝える落語家。神戸市東灘区に生まれ、灘中学校・高等学校を経て京都大学法学部を卒業後、英語落語による海外公演を経験し、2007年に四代目桂福團治師へ入門した。以来、上方落語の伝統を継承しながら古典落語を中心に研鑽を重ね、文化庁芸術祭新人賞、花形演芸大賞銀賞、大阪文化祭奨励賞、繁昌亭大賞奨励賞など数々の受賞歴を有する実力派落語家である。
特に近年は、2021年から開始した「子どもだけ寄席」に力を注ぎ、子どもたちが自ら劇場に足を運び、日本の伝統芸能に主体的に触れる機会を創出している。この取組は神戸公演を含め全国で展開され、次世代の文化の担い手を育む先駆的な活動として高く評価されている。
また、落語とクラシック音楽との共演や英語落語、新作落語の創作、講演活動などを通じて落語文化の裾野を広げるとともに、阪神・淡路大震災を経験した神戸出身者として、地域社会との結びつきを大切にしながら活動を続けている。

桝 貴志(ます たかし) 芸術(音楽(声楽))

卓越した歌唱と表現力を誇る声楽家(バリトン)。2002年に大阪音楽大学声楽科を首席で卒業。同年、新国立劇場オペラ研修所のオーディションに最年少で合格した。研修修了後は声楽家として研鑽を重ね、2009年に開催された神戸新聞社・(一財)神戸新聞文化財団主催のコンクールにおいて、「第13回松方ホール音楽賞」および「特賞」を受賞するなど、審査員や聴衆から高い評価を得ている。
また、2020年には「坂井時忠音楽賞」を受賞。その後、兵庫県の「新進芸術家育成プロジェクト・リサイタル」に選抜され、「桝 貴志バリトンリサイタル」を開催するなど、神戸を中心に幅広く演奏活動を展開している。
さらに、2024年には兵庫県音楽活動推進会議に入会し、「カンツォーネ・ダ・KOBE」や、「音楽のフルコース」等の公演を通じて、神戸市民が質の高い音楽芸術に触れる機会の創出に貢献している。

神戸市文化活動功労賞

勅使河原 君江(てしがわら きみえ) 学術(美術)

神戸大学大学院人間発達環境学研究科の准教授として、対話的美術鑑賞(鑑賞者同士の対話を通じて作品理解を深める鑑賞活動)の実践研究を行っている。
2001年に神戸大学へ着任して以来、神戸および阪神間の美術館と連携し、美術館教育普及活動の充実に取り組んでいる。とりわけ2003年から現在に至るまで、神戸市立小磯記念美術館において、継続的に子ども向けワークショップの企画・指導を担い、神戸を代表する洋画家・小磯良平の作品を活用した対話的美術鑑賞活動の発展に貢献してきた。さらに、市内教員との協働による鑑賞教育プログラムの開発や実践事例集の刊行を通じて、美術教育の充実に大きく寄与している。
加えて、神戸にゆかりのある童詩雑誌『きりん』および小学校教諭・西田秀雄の美術教育実践に関する研究を長年継続するとともに、神戸市立盲学校教諭・福来四郎の指導のもと児童が制作した約2,000点の粘土作品の保存・研究に取り組み、その成果は2026年に書籍として刊行された。
また、美術教育関係者を対象とした研修等の講師を数多く務め、美術教育活動を担う後進の育成にも尽力している。

山口 靜治(やまぐち せいじ) 芸術(美術(洋画))

洋画家として若くから油彩画の制作に取り組み、小磯良平大賞展や油絵大賞展等、数多くのコンクールで入選・入賞を重ね、文化庁現代美術選抜展をはじめ各種企画展にも招待されるなど高い評価を得ている。個展・グループ展を全国で開催し、日韓国際絵画交流展にも積極的に参加するなど、精力的に活動を展開してきた。
また、50年以上出品を続ける美術公募団体「国展」では長年、会員・会務委員を務めるとともに、「国画会神戸作家展」を立ち上げるなど、地域の発表機会の充実に尽力した。
さらに、神戸の主要美術団体に連携を呼びかけ、「県洋画団体協議会」を結成し、初代事務局長としてその基盤を築くなど、地域美術界の発展に寄与している。
加えて、神戸市が主催する「こうべ市民美術展」の審査員や、各界の専門家が集まる総合的な芸術文化団体「神戸芸術文化会議」の常任委員・美術部会長として神戸の芸術文化の振興に貢献するほか、美術教育分野においても後進の育成に尽力している。

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