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段ボールコンポスト観察記録(令和4年度)

最終更新日:2024年4月9日

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神戸龍谷高校グローバル理系コースのみなさんに、段ボールコンポストを体験していただきました。
これからコンポストを始める方は、ぜひ参考にしてください!

1.段ボールコンポストの作成と生ごみの投入(4月)

職員室から出た生ごみの削減、堆肥化を行うために、神戸市HPを参考にコンポストを作成しました。

また、今回は実験として、生分解性プラスチックを原料とした緩衝材と植物由来の原料を成分に作られたプラスチック製の袋とお菓子の内壁材をコンポストの中に一緒に入れました。

記録の写真
①記録の様子

生ごみを投入
②生ごみを投入

今回入れた生分解性プラスチックを原料とした緩衝材(左上)
植物由来の原料を成分に作られたプラスチック製の袋(下)とお菓子の内壁材(右上)
③緩衝材

2.開始約1カ月後の様子(6月)

白くてふわふわしたカビがでてきました。うまく堆肥化が進んでいるみたいです。
④堆肥化

3.堆肥の観察(10月)

8月の終わり頃まで生ごみを入れ、熟成期間をおきました。その後、できた堆肥の観察を行いました。

たくさん入れた生ごみに対して、ブドウの房、サクランボの種やキウイの皮についていたシールなどは残っていました。生徒たちも興味津々に観察を行っていました。

また、実験として入れた生分解性プラスチックを原料とした緩衝材はなくなっていました。それに対し、植物由来の原料を成分に作られたプラスチック製の袋とお菓子の内壁材は残っていました。

観察の様子
⑤堆肥化

堆肥と分解されず残った物を分離している様子
⑥分離の様子


分解されず残った梅干しの種(左上)、サクランボの種(右上)、
ブドウの房(左下)とキウイの皮(右下)
⑦残ったもの01

分解されずに残った植物由来の原料を成分に作られたプラスチック製の袋(左上)とお菓子の内壁材(右上)
ウイの皮についていたシール(下)
⑧残ったもの02

4.完成した堆肥で畑つくり(10月頃)

校内に畑をつくり、コンポストでできた堆肥を使用して玉ねぎを育てます。
春に収穫できる玉ねぎは、家庭科の調理実習の時間に使う予定にしています。

できた堆肥を畑に入れ込みました
⑨畑

完成した玉ねぎ畑
10畑

5.毎日の記録

⑪毎日の記録

※赤字になっている「米ぬか、水、油」はコンポスト内の温度を上げるために投入しました。

6.生徒の感想(抜粋)

  • 最初はなかなか分解されなくて、ただごみを入れてかき混ぜるだけでおもしろく感じなかったけど、分解され始めてからは、温度の変化があったりして楽しかったです。
  • 毎日の経過を見て温度が上がったり下がったりしたりなどを記録していくなかで、微生物が活発になったりしているのだなと感じ何故か可愛く思いました。
  • コンポスト実験を通して感じたことは、微生物からしたらめちゃくちゃ大きな生ごみを形や色がわからなくなるまで分解していることにとても驚きを感じました。できた肥料で作る玉ねぎを早く食べてみたいなと思いました。
  • 初めは面倒くさそうと思いました。実験を進めていく中で、自分が思っていたよりも生ごみが分解されているし、コンポスト内の温度が高くなっていてとてもびっくりしました。大きくて分解されないだろうと思っていたバナナの皮が分解されていました。一番驚いたのは生分解性プラスチックが分解されていたことです。僕は今までどんなプラスチックでも土では分解されないだろうと思っていたけれど、きれいに分解されていて新しい発見にもなりました。
  • 自分は社会にある「環境にやさしいと書いてある物」が本当なのかと気になっていたので、衝撃吸収剤が分解されていて驚いた。
  • 私たちは普段当たり前のように朝昼晩とご飯を食べていますが今回行ったコンポスト実験のように堆肥ができ、食べ物ができていく過程を知ることで改めて食に対するありがたさを感じることができた。
  • 学校から出る生ごみを自分達の手でなくしていくことに達成感を感じました。またできた堆肥を利用して、食料を育て、食べ、出た生ごみをまた堆肥にするという過程だけでSDGsの活動に微力ながらも手助けができるのでとても嬉しく感じました。
  • 家族にもコンポスト実験の話をしたときに初めて聞いたと言われました。もっといろんな人に知ってもらうことで生ごみや食品ロスを減らし、環境問題の解決に導いていくべきだと思いました。
  • コンポストには多くの種類があり、自分に合ったコンポストを見つけることができると思います。私もトートバッグでやる形のを見つけたので、家の許可を得られたら私の家でもコンポストをを実施してみようと思います。
  • この実験をするまでコンポストのことを知りませんでした。生ごみを入れかき混ぜるだけでいいので習慣化してしまえば簡単に続けられるなと感じました。コンポストについて知らない人はたくさんいると思うのでSNSや学校の授業の一貫として発信したらいいのではないかと思いました。
  • 私の家でもコンポストを始めました。初めて3ヶ月以上経つと思うのですが結構ごみも溜まってきて作った堆肥で野菜を作るのが楽しみになってきています。

お問い合わせ先

環境局資源循環課