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ChatGPT試行利用結果の報告~今回の試行利用を受け、本格利用に向けた準備を進めます~

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記者資料提供(2023年12月11日)
神戸市企画調整局デジタル戦略部
神戸市では、独自に開発した利用環境を活用し、2023年6月より3か月間、ChatGPTの試行利用を実施しました。この度、試行利用の結果を踏まえた検証が完了し、試行利用結果報告書として取りまとめました。

1.試行期間

2023年6月23日(金曜日)~9月22日(金曜日)の3か月間
 

2.参加者

神戸市職員133名(全庁の職員が幅広く参加)
 

3.試行利用報告書の要旨

(1)試行利用者アンケート結果

  • 試行利用参加者に向け、全2回のアンケートを実施しました。
  • いずれの調査時点でも、9割以上の試行利用者が「仕事効率が向上する」と回答がありました。
  • ChatGPTの機能のうち、「とても良い」の評価が最も多かったのは、「Excel関数やプログラミングコードの生成」でした。
  • 「情報検索」については、「悪い」という評価が「良い」という評価を上回りました。

(2)代表的な活用事例

多くの職種や階層の職員に利用してもらったことで、様々な活用方法を収集することができました。代表的な活用事例は以下のとおりです。

  • 市公式X(旧Twitter)投稿文の生成
  • 北鈴蘭台駅周辺の駐車場利用目的調査における市民向けアンケートの作成
  • 庁内向けオープンミーティングマニュアルの策定
  • ペルソナを活用した新型コロナワクチン接種にかかる広報活動

(3)行政利用における活用方法

  • 各プロジェクトや事業を進行する際、企画立案から実施、そして検証までの全てのプロセスでChatGPTを利用することが可能であり、その利用からは有益な効果が期待できることが確認されました。
  • 職員の業務は、プロジェクトや事業に関連するものだけでなく、人材育成や組織管理などの内部的な事務も含まれます。これらの業務でもChatGPTを使用することで、より効率的かつ効果的な業務遂行が可能となることがうかがえました。
 

4.今後の課題と展望

本試行利用の結果より、大きく2種類の課題(機能面・サポート面)が得られました。ChatGPTを含む生成AIの関連サービスは、加速度的に拡大してきており、それぞれの業務環境にあわせたサービスが提供され始めています。神戸市においても、安全性の確保前提に様々なサービスの研究を進め、本格利用に向けて引き続き検討を進めます。
 

5.試行利用結果報告書の公開

今回の検証結果で得られた活用場面や活用方法の共有を目的として、ChatGPTの利活用に取り組む自治体・団体向けに、今回の試行利用結果報告書を公開します。

【公開場所】
 神戸市ホームページURL:
https://www.city.kobe.lg.jp/z/kikakuchose/digitalsenryaku/seiseiai.html