神戸百景 川西 英 百の風景をたどる旅

川西 英『神戸百景』は、1962(昭和37)年に1,500部の限定で発行されました。この画文集を実際に持っていたり、また、見たことのある人は案外少ないかもしれません。原画を印刷した和紙の作品が一点一点台紙に貼りつけられていて、一景ごとに小磯良平、竹中 郁、辻 久子など今みてもそうそうたる顔ぶれの著名人−100人の随想が寄せられた、この上なくぜいたくな本です。

画文集を持っている限られた人だけでなく、このホームページを開けてくださった多くの方たちが、絵と写真との不思議な組み合わせの"おしゃべり"を愉しんでいただけたらいいナ、と思っています。

 

 

神戸が生んだ木版画家・川西英さんは生涯で二度、『神戸百景』と題する連作を手がけています。最初は今回ご紹介する1933年から36年にかけて制作した木版画で、活気あふれる戦前の風景と都市風俗を捉えた作品です。二度目は戦後の変わりゆく風景を描いたポスターカラーによる描画(びょうが)で、1962年に画集『神戸百景』として出版されました。

神戸百景とそこに惹きつけられた人々の想いを介して、川西英さんの神戸百景がみなさまの記憶に残る作品となることを願って。

木版画版 神戸百景 川西英 百の版木をきざむ旅

 

 

川西 英 神戸百景 誕生の秘密をめぐる旅

川西英さんが描いた神戸百景は、戦後の混乱期から立ち上がった神戸、そして、高度経済成長期へと襷(たすき)を渡そうとする神戸、これをストレートに表現した作品です。2010年11月に公開されたコンテンツ『川西英・神戸百景〜百の風景をたどる旅〜』では、川西英さんが残した百の情景を探し求め、追いかけてきました。これまでのアクセス件数は13万件(2012年5月現在)と、たいへん多くの方に見ていただき、改めて神戸百景の人気の高さに驚かされています。

 

 

Hide Kawanishi (1894 - 1965), a renowned woodblock print artist from Kobe, produced series of work titled "One Hundred Scenes of Kobe (Kobe Hyakkei)" twice in his lifetime. The first time between 1933 - 1936 he depicted the bustling cityscapes and lives of prewar days of Kobe. The second time, he produced poster color drawings of the changing city after the World War in the number of another one hundred in 1952 - 1953. Having revised or re-drawn one third of the latter, he published the "Collection of Artwork - One Hundred Scenes of Kobe (Kobe Hyakkei)" in 1962.

Hide Kawanishi's  Kobe Hyakkei

 


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