KIITO:福祉の視点から社会と関り方を考えるトークイベント「まとまらない社会を歩くために　―福祉に宿るクリエイティビティをたずねて」開催

デザイン・クリエイティブセンター神戸（KIITO）は、神戸市福祉局障害福祉課と共催でトークイベント「まとまらない社会を歩くために　―福祉に宿るクリエイティビティをたずねて」を開催します。

　生きがいややりがいを持つことのできる「社会」との関わり方には、どのようなかたちがあるでしょうか。障害のある人が社会と関わるきっかけの一つに福祉事業所での仕事があります。仕事をする中で、制作される商品の魅力発信や作業工賃をあげていくことも大切なことですが、より良い「社会」との関わり方として、ひとりひとりが豊かな人間性や多様な個性を活かしながら仕事や活動をするためには、その人自身の持つ魅力をどのように発揮できるかがより大切なのではないでしょうか。
本イベントでは、株式会社マガジンハウスが運営する福祉に関するウェブメディア〈こここ〉の創刊編集長である中田 一会さんをお招きし、アートやデザインを軸に生き方や多様性を提示する〈こここ〉の活動や想い、日本全国の福祉に関わる活動を取材していく中で見えてきたものについてお話をいただきます。「障害や福祉と接点を持つ際に考えるべきことは何か」「その人が持つ可能性を引き出すためにはどのような環境づくりができるか」などの問いを立てながら、障害の有無に関わらず誰もが生きやすい社会や地域の在り方について参加者と一緒に考えていきます。

また、イベントにあわせて福祉事業所の活動や商品を知る機会として、神戸市内の福祉事業所で障害のある人が製作するバッグやチョコレート、雑貨などの商品を購入できるポップアップストアをKIITO SHOPで開催します。

※デザイン・クリエイティブセンター神戸では、2018年に「＋クリエイティブゼミ vol.28 障害者福祉編 障害福祉サービス事業所とそこで製作される「ふれあい商品」の未来をデザインする」を開講しました。その取り組みをきっかけに、神戸市内の福祉事業所の活動をカタログのように閲覧することができ、新しい仕事やつながりが生まれる事を目的にしたウェブサイト「ふくしワザ」がオープンしました。オープン後も継続的に運営サポートを行っています。

ゲストプロフィール

中田 一会（マガジンハウス〈こここ〉 編集長／きてん企画室 代表）

1984年東京生まれ、千葉在住。武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、IT関連出版社、（株）ロフトワーク、（公財）東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京で勤務。2018年に独立し、個人事務所「きてん企画室」を設立。多様な組織での経験を活かし、文化・デザイン・地域に関わるコミュニケーション活動に伴走。企画力と編集力を活かした情報発信や記録設計を手掛ける。2020年後半から（株）マガジンハウスによるウェブメディア「福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉」の創刊準備に奔走し、2021年4月創刊。編集長としてメディア運営からイベント企画、プロジェクト進行まで多岐にわたる業務を担う。

〈こここ〉とは？

「個と個で一緒にできること」を合言葉に掲げ、2021年4月に創刊したウェブマガジン。『anan』『POPEYE』『BRUTUS』などの雑誌を発行するマガジンハウスが運営。〈こここ〉では「福祉をたずねるクリエイティブマガジン」として、福祉発のユニークなプロジェクト、プロダクト、カルチャー情報から、現代社会を捉えるための思想や書評、対談まで幅広い情報を提供中。

ふくしワザとは？

神戸の福祉事業所の「ワザ」＝「持っている技術・作ることができる商品」を紹介するサイトです。神戸にある福祉事業所それぞれが「できること」を発信し、商品や作業を発注したい企業・消費者と事業所、双方のニーズをマッチングします。

HP：https://fukushiwaza.jp/