ページID:81589
ここから本文です。
記者資料提供(2025年10月1日)
大学・教育連携推進課
(一社)大学都市神戸産官学プラットフォームでは、市民の皆さまに大学の研究をより身近に感じていただくことを目的に、参画大学の研究者によるプレゼンテーションと交流を組み合わせた対話型イベント「KOBEアカデミックトーク」を開催しています。
今回は、神戸学院大学 総合リハビリテーション学部より、田代大祐さんと倉昂輝さんをお迎えし、生活の質の向上を目指したリハビリテーション分野の最新研究をご紹介いただきます。田代さんからは、呼吸の状態を手軽に測定できる「腹部隆起量測定器」の開発について、倉さんからは、発達に特性のある子どもとその家族を支援するアプリケーションの社会実装に向けた取り組みについて、それぞれご紹介いただきます。
日常生活に寄り添う研究成果に触れていただき、より豊かな暮らしのあり方を皆さまと一緒に考える機会となれば幸いです。
・日時:2025年10月23日(木曜)18時30分~20時00分(開場・受付18時00分)
プレゼンテーション&ディスカッション 18時30分~19時30分
交流会(軽食付)19時30分~20時00分
・会場:KOBE Co CREATION CENTER (神戸市中央区三宮町1-9-1センタープラザ9階)
・対象:企業、事業者、自治体行政関係者、一般市民、学生の皆さま
・定員:30名程度
・参加費:無料
・参加申込み 事前申込制 (先着順)
2025年10月21日(火曜)までに以下よりお申込みください。
https://forms.gle/XX1YopYJ71jFALW46
・田代大祐(たしろだいすけ)さん(神戸学院大学総合リハビリテーション学部作業療法学科講師)
プロフィール:国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科博士課程を修了し、博士(保健医療学)。急性期から回復期、そして生活期にわたる医療施設において、作業療法士としての臨床経験を積み、その後現職。専門は、呼吸機能評価およびサルコペニア研究、(※サルコペニア:高齢に伴って骨格筋量が減少し、筋力や身体機能が低下する状態)であり、臨床現場において活用可能な新しい評価法の確立を目指しています。これまでの研究成果は、学術論文や学会発表を通じて国際的に発信しており、産学連携にも積極的に取り組んでいます。得られた知見は、地域住民の健康増進や介護予防への応用を図ることで、社会貢献にも力を注いでいます。
プレゼンテーマ:「呼吸機能評価の簡素化に向けた新規デバイスの開発」
近年、運動能力や免疫機能の向上に有効とされる呼吸筋トレーニングが注目されています。しかし、その効果判定に用いる従来の測定機器は、専門性が高く、一般利用が難しいという課題がありました。この課題に対し、我々は、呼吸の状態を手軽に測定できることを目指して、「腹部隆起量測定器」を開発しました。この装置は、腹部の膨らみを測ることで、身体に負担をかけることなく、簡単に呼吸機能を確認することができます。すでに実施された精度実験では、本デバイスの良好な測定結果が認められており、今後は製品化に向けた検討を進めてまいります。今回は、この新規評価デバイスに関する研究詳細をご紹介します。
・倉昂輝(くらこうき)さん(神戸学院大学総合リハビリテーション学部作業療法学科研究員)
プロフィール:兵庫医療大学大学院 医療科学研究科修士課程を修了し、修士(医療科学)。現在は、北里大学大学院 医療系研究科博士課程に在籍し、作業療法士として研究と実践に取り組んでいます。専門は、発達に特性のある子どもへのリハビリテーションであり、特に子どもを育てる保護者への子育て支援に焦点を当てた研究を推進しています。臨床実践で培った知見に基づいて概念モデルの構築を行い、さらにアプリケーション開発などの手法を通じて、研究成果の社会実装に積極的に取り組んでいます。これにより、学術研究と臨床現場との橋渡しを担い、現場の課題解決に貢献することを目指しています。
プレゼンテーマ:「子どもと家族の大切な作業の実現を叶える子育て支援アプリの社会実装」
発達に特性のある子どもへの作業療法においては、子ども本人とそのご家族と協働しながら、日常生活における困りごとに対して包括的なサポートを提供することが求められています。しかしながら、実生活の場において当事者を支援できる専門的なツールは、依然として限られているのが現状です。この課題に対応するため、我々は作業療法士と協働し、日常生活の中で簡便に活用できる子育て支援アプリを開発しました。本アプリは、専門的な知見に基づき、ご家族が実生活で直面する課題解決を支援するツールとして設計されています。今回はこの子育て支援アプリの詳細と、その社会実装に向けた具体的な取り組みについてご紹介します。
宮川潤(みやがわじゅん)さん
MIRACLE SCIENCE INNOVATION(株)代表取締役CEO
大阪公立大学 研究推進機構 特任教授
(一財)未来医療推進機構 理事長補佐
・特設サイト
年間スケジュールの確定に伴い、登壇研究者の情報を充実させ、検索・閲覧しやすい 特設サイトにリニューアルしました。
特設サイトはこちら:https://kobeplatform.or.jp/academic-talk/
・年間スケジュール
※変更になる場合もありますので、予めご了承ください。
日程 | 内容・プレゼンター |
10/23(木曜) |
第12回「生活の質を高めるリハビリテーション支援技術の最前線 ■田代大祐 (神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 作業療法学科) 主な研究:作業療法、呼吸機能、生活動作分析、高齢者など ■倉昂輝(神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 作業療法学科) 主な研究:リハビリテーション、作業療法、発達障害、子育て支援、アプリ開発など 参考:https://researchmap.jp/kurakoki |
11/27(木曜) |
第13回「アジアの国際関係と政治の読み解き―東南アジアと中国の外交から見る日本の現在地」 ■木場紗綾(神戸市外国語大学 外国語学部 国際関係学科) 主な研究:安全保障、国際協力論、東南アジア/フィリピンなど 参考:https://researchmap.jp/saya_kiba/ ■周源(神戸大学 大学院法学研究科) |
12/18(木曜) |
第14回「雰囲気の哲学と道徳の問い—感情から読み解く人間理解」 ■久山雄甫(神戸大学 大学院人文学研究科 文化構造専攻 神戸雰囲気学研究所) 主な研究:ドイツ文学/思想史、ゲーテ、雰囲気、新現象学など参考:https://researchmap.jp/yuhohisayama ■安倍里美(神戸大学 大学院人文学研究科)主な研究:メタ倫理学、倫理学、道徳的義務の概念分析、規範的理由の概念分析など 参考:https://researchmap.jp/abesatomi |
1/29(木曜) |
第15回「高専発・未来創造の探求-ロボティクス×詩の世界」 ■小澤正宜(神戸市立工業高等専門学校 機械工学科) 主な研究:海洋ロボティクスの開発と運用、環境計測、ヒューマンマシンインターフェースなど参考:https://researchmap.jp/ozawa-m ■田原熙昻(神戸市立工業高等専門学校 電子工学科) 主な研究:ロボットのAI制御、日常作業・産業課題の自動化、ロボット工学、制御工学など 主な研究:日本近代詩、詩のジャンル論、詩と共同体の関係など 参考:https://researchmap.jp/take78 |
2/26 (木曜) |
第16回「多様な時代の子育て支援:いま、社会が育むべき力」 ■ 金沢晃 (神戸市外国語大学 総合文化コース) 主な研究:親性準備性教育、子どもの精神分析的心理療法、民族的マイノリティの臨床心理学的研究など参考:https://researchmap.jp/akiraz/ ■ 春木裕美 (関西国際大学 教育学部 教育福祉学科) 主な研究:障害児、家族支援、ソーシャルワークなど 参考:https://researchmap.jp/haru_20963060 |
3/26 (木曜) |
第17回「生き方のデザイン——思考と働き方が描くウェルビーイングの未来」 ■横内陳正 (神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間環境学専攻ウェルビーイング先端研究センター兼任) 主な研究:職場環境、仕事のストレス、ウェルビーイング、キャリア発達など参考:https://researchmap.jp/nobutada_yokouchi ■斎藤元幸(関西国際大学 心理学部 心理学科) 主な研究:思考、推論、合理性など 参考:https://researchmap.jp/7000023954 |
(一社)大学都市神戸産官学プラットフォーム事務局 曽我
TEL:078-954-6921
Email:info@kobeplatform.or.jp