ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2025年12月 > 「産官学連携による神戸市中小企業のための防災・減災」をテーマとした 越境学習リカレント教育プログラムの実施
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記者資料提供(2025年12月12日)
大学・教育連携推進課
企業の人材不足が深刻化する中で、単に働き手の確保だけでなく、生産性向上や新たな価値創出に向け、社会人が専門的かつ実践的な学びを通じてキャリアアップを図る「リカレント教育(学び直し)」の重要性は、近年、急速に高まっています。
一般社団法人 大学都市神戸産官学プラットフォームでは、文部科学省「リカレント教育エコシステム構築支援事業」の採択を受け、多様な教育プログラムを実施しており、その一環として、バックグラウンドの異なる組織の内外のメンバーが協働し、地域社会が抱える課題と向き合うことを通じて、“越境”による新たな気づき(視点の転換や選択肢の拡張)を促し、参加者自身の行動変容につなげる「越境学習リカレントプログラム」を、損害保険ジャパン株式会社と連携して展開しています。
今年度で3回目の開催となる本プログラムでは、神戸学院大学 現代社会学部 社会防災学科の協力のもと、阪神・淡路大震災から30年の節目を迎える中で、テーマを「防災・減災」に設定、「中小企業が防災・減災にもっと取り組むためにどうすればよいか?」という社会課題解決のアイデアづくりに向け、多様な立場の社会人がチームで学びあうプログラムを実施しています。
全4日間で構成されるプログラムのうち、1日目、2日目は「防災の基礎知識」を学ぶとともに、特に企業や病院での災害発生直後の行動や思考について、ワークショップやロールプレイを通じて体験することで、防災計画や避難計画づくりの重要性や難しさなどを実感する機会となりました。また、3日目は、企業経営者等へのインタビューを通じて、中小企業において、災害に直面した場合のリアルな不安や課題を深く理解し、現場で求められる視点を踏まえながら、防災・減災を進めるためのアイデア創出を行いました。そして最終日の12月18日(木曜)には、参加者が3日間の越境による学びや気づきを通じて磨き上げてきた「中小企業が防災・減災に取り組むためのアイデア」を発表する最終プレゼンテーションを実施します。
(1)プログラムで目指す姿

(2)プログラム日時・開催場所
| 日時 | 概要・テーマ | 場所 | |
| DAY1 |
11月6日(木曜)10時~17時30分 |
テーマへの理解① ~基礎理解と防災ワークショップ~ |
損害保険ジャパン神戸ビル (神戸市中央区栄町通3-3-17) |
| DAY2 |
11月20日(木曜)10時~17時30分 |
テーマへの理解② ~企業危機管理と対応のイメージ化~ |
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| DAY3 |
12月4日(木曜)10時~17時30分 |
デザイン思考ワークショップ① ~共感・定義・アイデア手法~ |
|
| DAY4 |
12月18日(木曜)10時~17時30分 |
デザイン思考ワークショップ② ~試作・検証・実行・解決策の発表~ |
【DAY1~4】
神戸学院大学現代社会学部社会防災学科 前林清和 教授
【DAY2】
神戸学院大学現代社会学部社会防災学科 中田敬司 教授
【DAY3】
関西国際大学経営学部経営学科 田中綾子 准教授
企業・金融機関等の社員、神戸市職員 約30名
共催 (一社)大学都市神戸産官学プラットフォーム・損害保険ジャパン(株)
(報道関係者の皆様へ)
DAY4(12月18日(木曜))の取材を希望される場合は、前日17時までに下記メールアドレス宛に社名、取材に来られる方のお名前を記載の上、ご連絡ください(様式自由)。事前にご連絡いただけない場合、取材をお断りする場合もありますのでご留意ください。取材いただく時間は、最終発表会を開催する13時30分~15時30分で設定しますが、その他の時間帯に取材されたい場合はご相談ください。
■連絡先メールアドレス: ehayashi@sompo-japan.co.jp【損害保険ジャパン㈱】
【DAY4〈12月18日(木曜)〉午後スケジュール(予定)】
13時30分~15時30分 最終発表会(20分×6チーム)
15時30分~16時10分 講師・参加者からの講評
16時10分~16時40分 全体振り返り
16時40分~17時30分 交流会
・みなさんの色々な意見をいただく中で、もっと会社でできることがたくさんあるのだと改めて気付かされた。今回の学びを生かして会社でもやれることをしっかりやりながら、第4回の発表でいいものが提供できるようにチームのメンバーと話し合って進めていけたらと思っている。
・これまで3回楽しく学んできた中で、防災の知識をインプットするだけではなく、みんなで話し合って発信していくことが大事だと非常に勉強になった。防災の知識を仕事にも生かせるように頑張っていきたい。
・今回を通して、いかに優れたBCPの策があっても、運用側や従業員側の当事者意識と、正しく理解したうえでの実行性の担保が必要だということを感じた。このワークショップを通じて、どれだけ社内で継続的に実施できるかという観点をもって取り組んでいきたい。