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記者資料提供(2025年11月5日)
大学・教育連携推進課
(一社)大学都市神戸産官学プラットフォームでは、大学の研究をより身近に感じていただくために、研究者対話型イベント「KOBEアカデミックトーク」を開催しています。今回のテーマは、「アジアの国際関係と政治の読み解き―東南アジアと中国の外交から見る日本の現在地」。登壇者は、東南アジアの安全保障と外交を専門とする木場紗綾さん(神戸市外国語大学 外国語学部 国際関係学科)と、中国のプロパガンダと外交戦略を実証的に研究する周源さん(神戸大学 大学院法学研究科)のお二人です。東南アジア諸国の外交戦略や、中国の対外発信のあり方を切り口に、変化の激しい国際社会の中で、日本は今どのような立場にあるのかを探ります。国際政治の“今”を知り、これからの世界と日本の関係を考えるヒントが得られる貴重な機会です。ぜひ会場にお越しいただき、第一線の研究者と直接対話しながら、国際情勢を読み解く新たな視点を体感してください。
(1)日時:2025年11月27日(木曜) 18時30分~20時00分(開場・受付18時00分)
プレゼンテーション&ディスカッション 18時30分~19時30分
交流会(軽食付)19時30分~20時00分
(2)会場:KOBE Co CREATION CENTER(神戸市中央区三宮町1-9-1 センタープラザ9階/JR三ノ宮駅より徒歩約5分)
(3)対象:企業・団体関係者、行政担当者、研究者、学生、国際情勢に関心のある皆さま
(4)定員:30名程度
(5)参加申込:事前申込制(先着順)参加費無料
申込み締切:2025年11月25日(火曜)
リンク:https://forms.gle/fGmTuKSiC6uY77JM8
(6)プレゼンター
神戸大学国際協力研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。フィリピン大学研究員、在フィリピン・在タイ日本国大使館専門調査員、衆議院議員秘書などを経て現職。専門は東南アジア政治。特に、政軍関係、セキュリティ・ガバナンス、日本と東南アジア諸国との防衛外交に関する国際共同研究を行っている。著書に『Pathways for Irregular Forces in Southeast Asia』(Routledge, 2022、共編著)、『アジアの安全保障2025-2026』(朝雲新聞社、2025、共著)など。外務省「日本ASEAN友好協力50周年有識者会議」委員、防衛省「能力構築支援に関する有識者会議」委員。Yahoo!ニュースエキスパートとしても活躍中。
https://kobeplatform.or.jp/academic-talk/cate_researcher/researcher-saya-kiba/
「米中二択ではない東南アジアの外交と日本の立ち位置」
日本では東南アジア諸国を「親米か、親中か」といった二項対立で捉える傾向がありますが、ASEAN諸国は特定の大国への依存を避け、米中対立から距離を置きながら、多元的な外交関係を構築しています。2023年に日本政府へ提出された「日本ASEAN友好協力50周年有識者会議」報告書では、ASEAN諸国はもはや一方的な支援対象ではなく、日本と共に課題解決に取り組む「共創のパートナー」であると位置づけられています。本発表では、最新のデータをもとに、各国の能動的な外交姿勢と日本との協力の可能性についてお話しします。
中国山東省生まれ。神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了。博士(政治学)。専門は国際関係論および現代中国政治。計量テキスト分析、ベイズモデリング、サーベイ実験などの定量手法を用い、中国政府の検閲・プロパガンダ・情報操作戦略、デジタル統治、対外発信、世論と外交の相互作用などを実証的に研究している。研究データは国営メディアの記事、政府文書、SNS、国際比較サーベイなど多岐にわたる。近年は中国共産党の幹部選抜に関する実証研究にも取り組んでいる。
https://kobeplatform.or.jp/academic-talk/cate_researcher/researcher-yuan-zhou/
「プロパガンダから読み解く現代中国の政治と外交」
近年、中国の外交発信には相手国を強く牽制する挑発的な調子が目立ち、「戦狼外交」とも呼ばれています。このような攻撃的なスタイルはどのように形成され、果たして中国の国益に資するものなのでしょうか。本発表では、中国のプロパガンダを分析の手がかりとし、データと実証研究に基づいて現代中国の政治と外交の実像についてお話しします。
(7)ファシリテーター
MIRACLE SCIENCE INNOVATION(株)代表取締役CEO
大阪公立大学 研究推進機構 特任教授
(一財)未来医療推進機構 理事長補佐
(1) 特設サイト ※随時更新中
https://kobeplatform.or.jp/academic-talk/
(2)年間スケジュール ※変更になる場合もありますので、予めご了承ください。
| 日程 | 内容・プレゼンター |
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11月27日(木曜) |
第13回「アジアの国際関係と政治の読み解き ―東南アジアと中国の外交から見る日本の現在地」 ■木場紗綾 (神戸市外国語大学 外国語学部 国際関係学科) 主な研究:安全保障、国際協力論、東南アジア/フィリピンなど 参考:https://researchmap.jp/saya_kiba/ ■周源 (神戸大学 大学院法学研究科) 主な研究:国際関係論、テキスト分析、中国政治など 参考:https://researchmap.jp/yuanzhou |
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12月18日(木曜) |
第14回「雰囲気の哲学と道徳の問い—感情から読み解く人間理解」 ■久山雄甫 (神戸大学 大学院人文学研究科 文化構造専攻 神戸雰囲気学研究所) 主な研究:ドイツ文学/思想史、ゲーテ、雰囲気、新現象学など参考:https://researchmap.jp/yuhohisayama ■安倍里美(神戸大学 大学院人文学研究科)主な研究:メタ倫理学、倫理学、道徳的義務の概念分析、規範的理由の概念分析など 参考:https://researchmap.jp/abesatomi |
| 1月29日(木曜) |
第15回「高専発・未来創造の探求-ロボティクス×詩の世界」 ■小澤正宜(神戸市立工業高等専門学校 機械工学科) 主な研究:海洋ロボティクスの開発と運用、環境計測、ヒューマンマシンインターフェースなど参考:https://researchmap.jp/ozawa-m ■田原熙昻 (神戸市立工業高等専門学校 電子工学科) 主な研究:ロボットのAI制御、日常作業・産業課題の自動化、ロボット工学、制御工学など 主な研究:日本近代詩、詩のジャンル論、詩と共同体の関係など 参考:https://researchmap.jp/take78 |
| 2月26日(木曜) |
第16回「多様な時代の子育て支援:いま、社会が育むべき力」 ■ 金沢晃 (神戸市外国語大学 総合文化コース) 主な研究:親性準備性教育、子どもの精神分析的心理療法、民族的マイノリティの臨床心理学的研究など参考:https://researchmap.jp/akiraz/ ■ 春木裕美 (関西国際大学 教育学部 教育福祉学科) 主な研究:障害児、家族支援、ソーシャルワークなど 参考:https://researchmap.jp/haru_20963060 |
| 3月26日(木曜) |
第17回「生き方のデザイン——思考と働き方が描くウェルビーイングの未来」 ■横内陳正 (神戸大学 大学院人間発達環境学研究科 人間環境学専攻 ウェルビーイング先端研究センター兼任)主な研究:職場環境、仕事のストレス、ウェルビーイング、キャリア発達など 参考:https://researchmap.jp/nobutada_yokouchi ■斎藤元幸 (関西国際大学 心理学部 心理学科) 主な研究:思考、推論、合理性など 参考:https://researchmap.jp/7000023954 |
(一社)大学都市神戸産官学プラットフォーム事務局(担当:曽我)
TEL:078-954-6921
Email:info@kobeplatform.or.jp