ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2025年8月 > (神戸新交通株式会社)一部拾得金等の不適切な事務処理について
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記者資料提供(2025年8月6日)
神戸新交通株式会社
2025年6月20日、駅や車両での拾得物の管理を行う役割の社員(助役)が配置されている4駅で、社員が自ら拾得した現金の一部を警察に届け出ることなく事務所内に保管していた(以下「保管金」という)ことが発覚し、社内調査を行ってまいりました。
調査の結果、ポートアイランド線と六甲アイランド線の両線および車両基地において保管金(総額約5万円)が存在しており、また保管金の一部を両替、不足金の補填、消耗品の購入に使用するといった事案が存在しました。
私的な流用など悪質な内容は確認できなかったものの、今回の不適切な事務処理は当社の信頼を損なうものであり、服務規律および綱紀粛正の徹底を図るとともに、再発防止に全力を挙げて取り組んでまいります。
全社員を対象に調査を行った結果、少なくとも2012年度には保管金が存在していましたが、内容は社員が自ら拾得した拾得金のうち1円玉や5円玉といった少額のものが主であり、お客様から届けられたものは適正に処理していました。
また拾得金以外に、売上金の少額の余剰金を報告する事務処理を怠り、保管金に混入していた事案もありました。
保管金の使用については、両替、不足金の補填、スポンジや電池など消耗品の購入など不適切な事務処理を行っていた社員が十数名存在しましたが、多くの社員は保管金を使用していませんでした。
以上の通り、不適切な事務処理が確認されましたが、拾得金を台帳に記載するといった事務や物品購入の手間を簡略化する目的で行われており、私的に保管金を使用した社員は存在しませんでした。
一方で、大半の駅助役が長年にわたり関与しており、こうした組織の慣習的な取扱いが、これまで是正されることなく現在まで続いておりました。
現在保管している拾得金に、過去に使用したと推定される金額を補填した上で、本来行うべきであった手続きに即し、警察署に送達を行います。
(総額53,739円:保管金50,549円+推定使用額3,190円)
事案発覚後、直ちに駅業務における現金の適正な処理を実施するよう徹底するとともに、社長より全社員向けに「適正な現金の取り扱い及び業務執行の徹底」について通達しました。
また、再発防止策として、以下の対策を実施してまいります。
〇管理職が定期的に現場を巡回し、業務執行状況の確認と適正な取扱の徹底を図ります。(既に実施)
〇遺失物及び現金管理に関するマニュアル・規程類の総点検と再整備を行い、適正な取扱履行のための指導教育を強化することで、厳正な業務執行を徹底します。
〇駅窓口への監視カメラの設置などにより、業務管理体制を強化します。
〇研修や日常的な教育指導を強化することで、さらなるコンプライアンス意識の向上を図ります。
神戸新交通株式会社 総務部 人材マネジメント課 中村・勝浦
TEL:078-302-2500