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企画展「コレクション大航海」および特別展「テルマエ展」の開催

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記者資料提供(2023年11月17日)
文化スポーツ局博物館学芸課 三好・鈴木・山田

企画展「コレクション大航海 蝦夷発→異国経由→兵庫」

海の向こうにある国や文化、海を越えて行き来する人や物。島国である日本において、海は人や文化がつながり、まじわる場所です。この度の企画展では、古地図、美術、考古・歴史の分野ごとに「海」を共通テーマとしたコレクション展示特別版を開催いたします。
古地図分野からは、長い間その全貌が謎に包まれていた蝦夷地の古地図をご紹介します。大航海時代以降、世界各地の探検家が挑んだ日本北辺測量の軌跡をたどります。美術分野では、江戸時代の異国趣味について取り上げます。絵画・工芸作品にあらわされるエキゾチックな文様やモチーフから、当時の人々の異国への憧れをみていきます。そして考古・歴史分野からは、兵庫津に関する歴史資料をご紹介します。古代より瀬戸内海航路の要所として栄えた兵庫津について捉え直すとともに、港湾都市神戸の源流をたどる機会となれば幸いです。
コレクション展示室ではなかなかご覧いただけない大型の作品や資料も登場します。大海原を渡るように、当館のコレクションをお楽しみください。


荒木如元「瀕海都城図」江戸時代、19世紀前期 当館蔵(池長孟コレクション)

伊能忠敬「伊能小図 北海道」文政4年(1821)頃 当館蔵(南波松太郎コレクション)

谷文晁「ファン・ロイエン筆花鳥図摸写」江戸時代、19世紀前期 当館蔵(池長孟コレクション)

若林秀岳『神戸覧古』明治29年(1896)5月 当館蔵

展覧会の概要

会場:神戸市立博物館 〒650-0034神戸市中央区京町24番地
Tel:078-391-0035 Fax:078-392-7054 https://www.kobecitymuseum.jp/
●JR「三ノ宮」、阪急/阪神「神戸三宮」
ポートライナー/地下鉄(西神・山手線)「三宮」から南西へ徒歩約10分
●JR/阪神「元町」から南東へ徒歩約10分
●地下鉄(海岸線)「旧居留地・大丸前」から南東へ徒歩約8分
●新幹線「新神戸」から地下鉄(西神・山手線)に乗換え、「三宮」下車
●神戸空港からポートライナーで「三宮」下車
※博物館には駐車場がありません。お近くの有料駐車場をご利用ください。
会期:2024年2月10日(土曜)~3月17日(日曜)【32日間】
休館日:毎週月曜(ただし2月12日(月曜・振替休日)は開館)、2月13日(火曜)
開館時間:9時30分~17時30分 ※入場は閉館の30分前まで
主催:神戸市立博物館
入場料:

  当日 団体
一般 800円 600円
大学生 400円 300円
高校生以下 無料 無料

※団体は30名以上
※満65歳以上で神戸市在住の方は当日券売窓口にて証明書の提示で当日一般料金が半額
※障害のある方は障害者手帳などの提示で無料
※本展チケットでコレクション展示室もご覧いただけます

関連事業

◆学芸員による展示解説会
日時:会期中毎週土曜、11時~11時30分(開場は10時30分)
会場:神戸市立博物館地階講堂
定員:140名
参加費:無料(ただし、当日ご使用いただける本展観覧券が必要)

◆こうべ歴史たんけん隊
日時:2024年3月2日(土曜)9時~12時(受付8時50分~)
会場:神戸市立博物館集合→兵庫津周辺散策→現地解散
対象:小学校4年生~中学生とその保護者
定員:10組20名(事前申し込み制、応募者多数の場合は抽選)
参加費:1組あたり1000円
申込方法:神戸市イベント申込サイトによるオンライン申込
https://kobecity-event.jp/reservations/calendar?id=1860
申込期間:2024年1月31日(水曜)~2月14日(水曜)

こうべ歴史たんけん隊 申込サイトQRコード

◆ジュニアミュージアム講座「コレクションそっくり!作品をつくろう」
日時:2024年3月9日(土曜)10時~12時(受付9時45分~)
会場:神戸市立博物館1階体験学習室
対象:小学校4年生~中学生
定員:10名(事前申し込み制、応募者多数の場合は抽選)
参加費:500円
申込方法:神戸市イベント申込サイトによるオンライン申込
https://kobecity-event.jp/reservations/calendar?id=1861
申込期間:2024年1月31日(水曜)~2月27日(火曜)

ジュニアミュージアム講座 申込サイトQRコード

特別展「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」

人類史上に輝く繁栄を誇った古代ローマ。なかでも日本人が深い関心をよせるもののひとつがテルマエです。テルマエは古代ローマの高度な建築・土木技術の証であると同時に、彼らの豊かな暮らしの象徴として捉えられています。それはひとえに、日本で公衆浴場がこよなく愛されているからに他なりません。『ローマ十四区総覧』(Curiosum urbis RomaeとNotitia urbis Romae)によれば、4世紀のローマ市にはテルマエが11、小規模なバルネウム(pl. balnea)が856〜951もあったといいますが、日本では家庭内の風呂が当たり前になった現在でも、東京だけで約700軒の公衆浴場が存在します。日本はまた、イタリアと同様に火山国でもあり、天然の温泉が多く湧出します。各地の温泉は観光地としても人気があり、今も昔も多くの旅行客や湯治客を集めています。
こうした親近感をさらに広めたのが、イタリア在住のヤマザキマリ氏による漫画『テルマエ・ロマエ』(2008-2013年)でした。この漫画はハドリアヌス時代のローマ人建築家ルシウスが、古代ローマと現代日本を往還してその類似と相違に驚愕する姿を描いたコメディで、日本で累計900万部を売上げ、イタリア語を含む8カ国語に翻訳されました。氏はこの作品によって、日本人漫画家として初めて、イタリア共和国から勲章コンメンダトーレ章を受章しています。
本展では、同漫画の主人公ルシウスが案内人として、解説パネル等に登場します。日本における古代ローマ研究の第一人者である青柳正規氏、芳賀京子氏の監修と、ヤマザキマリ氏のご協力により、鑑賞者が古代ローマをより身近に感じていただくことができるでしょう。
また本展の開催館には、国内有数の温泉地のある地域が含まれており、それぞれの地域には、地方色豊かな温泉の歴史が残されています。加えて日本では江戸時代、古代ローマのように市民が通う公衆浴場が広まりました。温泉そして公衆浴場にも触れ、日本の浴場文化とその歴史もあわせてご紹介します。『テルマエ・ロマエ』の主人公ルシウスが、浴場をとおして日本とローマを往復したように、それぞれの浴場文化を体感することのできる機会となるでしょう。


《恥じらいのヴィーナス》1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵 Photos © Luciano and Marco Pedicini

©ヤマザキマリ

展覧会の概要

会場:神戸市立博物館 〒650-0034神戸市中央区京町24番地
Tel:078-391-0035 Fax:078-392-7054 https://www.kobecitymuseum.jp/
●JR「三ノ宮」、阪急/阪神「神戸三宮」
ポートライナー/地下鉄(西神・山手線)「三宮」から南西へ徒歩約10分
●JR/阪神「元町」から南東へ徒歩約10分
●地下鉄(海岸線)「旧居留地・大丸前」から南東へ徒歩約8分
●新幹線「新神戸」から地下鉄(西神・山手線)に乗換え、「三宮」下車
●神戸空港からポートライナーで「三宮」下車
※博物館には駐車場がありません。お近くの有料駐車場をご利用ください。
会期:2024年6月22日(土曜)~8月25日(日曜) 【56日間】
休館日:毎週月曜(ただし7月15日(月曜・祝)、8月12日(月曜・祝)は開館)、7月16日(火曜)、8月13日(火曜)
開館時間:9時30分~17時30分(金曜と土曜は19時30分まで)※入場は閉館の30分前まで
主催:神戸市立博物館、神戸新聞社、朝日新聞社
後援:イタリア大使館、サンテレビジョン、ラジオ関西
協賛:公益財団法人日本教育公務員弘済会 兵庫支部
監修:青柳正規氏(山梨県立美術館館長、東京大学名誉教授)、芳賀京子氏(東京大学大学院教授)
協力:ヤマザキマリ氏(マンガ家、エッセイスト)
入場料:

  当日 団体
一般 1,800円 1,600円
大学生 900円 800円
高校生以下 無料 無料

※団体は20名以上
※満65歳以上で神戸市在住の方は当日券売窓口にて証明書の提示で当日一般料金が半額
※障害のある方は障害者手帳などの提示で無料

お問い合わせ先

神戸市立博物館
学芸課担当:三好・鈴木・山田
〒650-0034神戸市中央区京町24番地
TEL:078-391-0035 FAX:078-392-7054
E-mail:kobemuse01@jewel.ocn.ne.jp