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記者資料提供(2025年9月9日)
文化スポーツ局博物館
世界有数の暁斎コレクションが英国から!半数以上が日本国内の展覧会に初出品!鬼才・河鍋暁斎の代表作や優品が一堂に会する展覧会
来夏、神戸市立博物館では特別展「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の世界」を開催します。
幕末・明治期に活躍し、今なお国内外で高い人気を誇る絵師・河鍋暁斎(1831-89)。手がけた画題は神仏画から戯画、動物画、妖怪画にいたるまで、非常に多岐に渡り、彼の作品そのいずれにも卓越した画技と機知に富んだ発想が見られます。本展では、世界屈指の暁斎コレクターである、イギリス在住のイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵作品から約100点を厳選し、コレクションを代表する肉筆画と版画の名品、および日本国内の展覧会では初出品となる優品の数々をご紹介いたします。
河鍋暁斎 ≪書画会図≫(部分)
明治9-11(1876-1878)年 紙本淡彩
ゴールドマン コレクション
Photo:Ken Adlard
※画面中央で左手を広げているのが暁斎
暁斎は、天保2年(1831)に下総(しもうさ)国古河(こが)(現在の茨城県)に生まれました。7歳の頃から浮世絵師歌川国芳に手ほどきを受けた後、幕府や諸藩の御用をつとめた御用絵師の一家である駿河台狩野家で修業を積み、19歳の時に洞郁陳之(とういくのりゆき)の号を授かりました。安政4年(1857)頃から狂斎(きょうさい)を名乗り始め、肉筆とともに、幕末の動乱の世を笑って揶揄(やゆ)する浮世絵版画を数多く手がけるようになります。明治3年(1870)、書画会の席で酔って描いた絵が見咎(とが)められ投獄されましたが、放免の翌年にを暁斎と改め、その後も狩野派の本格的な訓練で培った高い技量と、諧謔(かいぎゃく)精神溢れる作風を組み合わせた独自の画風により、当代随一の人気絵師となりました。
河鍋暁斎 ≪地獄大夫と一休≫
明治4~22(1871-89)年頃 絹本着彩
イスラエル・ゴールドマン・コレクション
Photo:Ken Adlard
河鍋暁斎 ≪化け猫≫
明治4~22(1871-89)年頃 紙本淡彩
Photo:Ken Adlard
※日本初出品