ホーム > 事業者の方へ > 産業振興 > 神戸市の農漁業 > 体験施設・イベント情報など > 道の駅「神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」BE KOBEモニュメント
最終更新日:2024年9月5日
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「神戸には700棟もの茅葺き民家がある」と聞くと、意外に感じる人が多いのではないでしょうか。
うち9割は屋根全体が金属板で覆われており、表に茅が見えていないので気づかれにくいのです。しかし金属の下にはタイムカプセルのように、古い茅葺き屋根が当時のままで眠っています。
改めて意識して見ると、普段何気なく見ている北区の風景の中に、実はたくさん「トタン茅葺き」があることに気づきます。茅葺き屋根のかたちをした金属葺きの屋根は、実は神戸の農村の里山風景を形成している重要な建築のひとつでもあるのです。
一方で、神戸には金属板で覆われていない、茅が見えている茅葺き屋根も90棟ほど残っており、これらは数十年に一度葺き替えられながら、里山での営みを美しく象徴する風景の一つとなっています。
今回のBE KOBEモニュメントは、金属板に覆われた茅葺きの見立てとして、鉄板のフレームの中を茅で満たしたデザインを基本とし、茅素材には地元の茅葺き屋根の解体・葺き替え時に出た古茅を使用しています。
また、KOBEの”O”の一文字は、茅葺きの持つ資源循環の円環に見立てて、葺き替えられた真っ新な茅葺きを象徴するよう、新しい神戸産の茅を使用してロゴの全面に茅が現れるデザインとしています。
金属板とそうでないものをロゴの中に同居させて、全体的に神戸の茅葺きの現状を現すような構成とし、これから5年、10年と経過した時に、金属で覆われた古茅と、金属で覆われていない”O”の新しい茅とでの、経年変化の違いも楽しんでいただければと思います。
−主要素材−
茅:地元茅葺き屋根の解体・葺き替え時に出た古茅(ススキ等)、神戸産小麦わら
フレーム・構造:コールテン鋼、鉄、ステンレス
土台:六甲の御影石、コンクリート(赤錆色)
※茅部分の接着硬化・保護には、兵庫県立人と自然の博物館の三橋弘宗主任研究員の協力のもと外来生物対策や標本保存の技術を用いて研究開発された樹脂を利用しています。茅素材に適合するように、自然由来の素材(籾殻、柿渋等)とシリコン樹脂を特別な方法で調合されています。
三脚の鉄製撮影台は、昔の大判カメラの寸法をなぞらえて、ハコ部分はロゴモニュメントを縮小したように鉄と古茅で、足元は土台に使われているものと同じ六甲の御影石で仕上げています。
モニュメントには触れることができませんが、同じ構成と工法で作られた撮影台によって、鉄の錆びや茅の素材感、その経年変化を目の前で感じてもらえるようにデザインしました。
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