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災害時の医療提供体制の強化(災害対応病院の全区配置)~既存の6病院に加えて新たに5病院を追加~

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記者資料提供(2024年4月1日)
健康局地域医療課
梅永・川村
TEL:078-322-5246(内線3376)

 神戸市における災害時の医療提供体制について、県が指定する市内4か所の災害拠点病院のほか、「兵庫県地域防災計画」に基づき、2015年から神戸市独自に6か所の災害対応病院を指定していましたが、大規模災害に備えた更なる体制強化のため、今年度から5か所を追加して全区に配置します。あわせて災害対応病院の機能強化のための支援を拡充します。

1 災害対応病院の見直し

【現行指定6病院】
・甲南医療センター(東灘区)
・川崎病院(兵庫区)
・西市民病院(長田区)
・神戸掖済会病院(垂水区)
・西神戸医療センター(西区)
・済生会兵庫県病院(北神区)

【追加指定5病院】
・六甲病院(灘)
・神戸労災病院(中央区)
・神鋼記念病院(中央区)
・神戸医療センター(須磨区)
・神戸中央病院(北区)

【参考】

災害拠点病院(県指定)…中央市民病院・神戸大学医学部附属病院・災害医療センター・神戸赤十字病院

災害対応病院の役割等を見直し

傷病者受け入れの役割分担を「神戸市地域災害救急医療マニュアル」で明確化
初期(軽症)…診療所・各区救護所
2次(要入院)…災害対応病院 ⇒ 神戸市第二次救急病院協議会による後方支援体制を構築
3次(救命)…災害拠点病院
※救護所…多数傷病者の発生に対応するために、各区に指定した初期救急医療活動を行うための場所。
 

被災レベルに応じた災害対応病院間連携のための医療圏の設定

①甲南医療センター(東灘)
②六甲病院(灘)
③神戸労災病院(中央)7
④神鋼記念病院(中央)
⑤川崎病院(兵庫)
⑥神戸中央病院(北)
⑦済生会兵庫県病院(北神)
⑧西市民病院(長田)
⑨神戸医療センター(須磨)
⑩神戸掖済会病院(垂水)
⑪西神戸医療センター(西)

◎災害医療センター/神戸赤十字病院
★中央市民病院
☆神戸大学医学部附属病院

2 災害対応病院に対する支援

(1)指定時の支援 

・備蓄医薬品・医療資材等の準備資金補助【1病院あたり約300万円】
・災害時情報連絡手段の確保支援(STAR LINK及びZoom用高性能端末の導入)

※STAR LINKとは
数千機の低軌道周回衛星によって提供される、従来の衛星通信サービスに比べて大幅に高速かつ低遅延のデータ通信を実現するアメリカの会社「スペースX」が運営する衛星通信サービス。ネット環境がないエリアや、災害などの非常時のためにサブ回線として有用で、光回線のような業者による配線工事は不要であり、持ち運びタイプのものは電源さえあれば任意の場所に設置可能。

(2)営費の支援 【1病院あたり約30万円】
・医薬品、医療資材等の備蓄管理費
・非常用発電機用燃料費
・通信手段関係ライセンス料

3 その他(Zoomを運営するZVC JAPAN株式会社との協定締結)

災害時における医療連携のためのWEB 会議運用への協力に関する協定を締結
・災害対応病院と効率的にZoom 利用可能な体制を構築するための平素における技術的支援
・災害発生時にZoom を用いたリモート会議を有効活用するために必要な環境整備への協力