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2025年度(4~6月)神戸市民病院機構における医療事故

ページID:81992

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記者資料提供(2025年11月10日)
地方独立行政法人神戸市民病院機構
神戸市民病院機構における医療事故の公表に関する指針に該当する事案(医療側に過失が認められるレベルA以上の事案等)は以下のとおりです。

1.事象レベル別件数(2025年4月~6月)

レベル

件 数

態 様

予期しなかった、もしくは予期していたものを上回る濃厚な処置や
治療の必要性が生じた場合

予期しなかった、もしくは予期していたものを上回る永続的な障害や
後遺症が残り、有意な機能障害を伴う場合

事故が死因となる場合(原疾患の自然経過によるものを除く)

2.公表事案

(1)レベル:A

(2)患者情報:神戸市在住 50歳代 女性

(3)発生年月:2025年2月

(4)発生場所:神戸市立医療センター中央市民病院

(5) 発生状況と経緯:

 2025年2月、放射線診断科による手術時に、鎮痛薬を「2ml」投与するよう口頭で指示された医師が、口頭指示の復唱を怠り、「10ml」と思い込んで投与した。

 その結果、患者の心拍数が低下し、酸素飽和度も減少、意識レベルが低下した。これを受けて、心拍数を上げるための薬剤投与と酸素吸入を実施したが、患者は心肺停止に至り、ただちに心肺蘇生法を実施し、5分後に自己心拍が再開。

 その後、ICU(集中治療室)への入室となったが、翌日には一般病棟へ移動できる状態になり、約2週間入院が延長した。

(6) 対応:

 手術を担当した医師から患者本人・患者家族に対し経緯の説明と謝罪を行い、現在は、大きな後遺症は残らず、外来で経過観察を行っている。

(7) 今後の対策:

 ・手術時は薬剤の注射器に薬剤名だけでなく、薬剤量と希釈濃度を記載する。

 ・手術開始前に手技に関わる医師・看護師全員で薬剤名と予定投与量を確認する。

 ・口頭指示時は復唱する。

 ・鎮静鎮痛薬を使用する処置において、院内での統一基準を作成する。

参考:公表に関する指針

 公表に当たっては患者ご本人及びご家族が特定・識別されないよう、個人情報の保護に最大限の配慮を行いつつ、事案の内容について一定の範囲で公表を行っています。
 神戸市民病院機構における医療事故の公表に関する指針は、神戸市民病院機構のホームページをご覧ください。

<公表に関する指針>
URL:http://www.kcho.jp/情報公開/医療安全対策