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臨時会見 2023年3月17日

最終更新日:2023年3月17日

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神戸市×山陽電気鉄道株式会社 事業連携協定の締結
~須磨・垂水エリアで行き交う人々の交流・エリア活性化を目指す~

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神戸市×山陽電気鉄道株式会社 事業連携協定の締結

司会:

それでは、ただいまより、神戸市と山陽電気鉄道株式会社との事業連携協定締結に係る記者会見を開始いたします。

 なお、本日の全体時間は質疑応答、記念撮影を含めまして14時までを予定しておりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、会見御出席者を御紹介いたします。

 山陽電気鉄道株式会社、代表取締役社長、上門一裕様でございます。

久元喜造神戸市長でございます。

 それでは、初めに、久元喜造神戸市長より協定締結に当たりまして御挨拶を申し上げます。よろしくお願いいたします。

久元市長:

今日は山陽電鉄様との間で事業連携協定を締結することとなりました。

 山陽電気鉄道株式会社は、上門一裕社長はじめ、幹部の皆様方に御出席をいただいております。ありがとうございます。

 私が子供の頃は、山陽電車の始発駅は兵庫駅でして、地上駅になっておりまして、兵庫駅から姫路に行くときは山陽電車のロマンスシートの特急に乗って姫路に行くということを思い出しております。

 1968年に神戸高速鉄道が営業開始いたしまして、山陽電車と阪急、阪神との相互乗り入れがスタートすることになりました。今は、この山陽電鉄は姫路・播磨方面と神戸・阪神間、大阪を結ぶ大動脈として非常に大きな役割を果たしていただいております。

 神戸市内についていうと、山陽電鉄の駅の多くはこの須磨区内、そして垂水区内ということになっております。神戸は、全国的に見ましても気候が温暖で、夏は、最近はちょっと温暖化で大分暑くなりましたけど、比較的過ごしやすいと。冬は暖かいと。そういう神戸の特徴をものすごく持っているのが須磨・垂水のエリアではないかなと思います。

太陽がさんさんと降り注いで、冬も温暖で、淡路島、明石海峡大橋を望むことができる、大変風光明媚な場所です。歴史的には、源氏物語の須磨の帖がありますけれども、舞台となり、歴史資産にも恵まれています。大変魅力のあるエリアです。

この須磨・垂水が今かなり大きく変わりつつあります。須磨の海浜水族園は、これもオープンが近くなってきました。三井アウトレットも本格的なリニューアルがスタートいたしました。そして神戸市は山陽電鉄、そしてJRの垂水駅の周辺整備も進めています。

 このように、この須磨・垂水がかなり大きく変わる。そして須磨・垂水の活性化を図っていきたいというふうに考えておりまして、この山陽電鉄様との連携、一緒にいろいろな取組みを行って、この地域に住む皆さんにとってさらに魅力がある便利な地域にしていく。

そして、この魅力のあるエリアに多くの方々に来ていただくためには、両者が一緒に手を携えて取り組んでいくということが非常に有効な手だてだというふうに思います。

 先日も山陽電車の霞ヶ丘駅で降りまして、五色塚古墳まで歩きましたけれども、この五色塚古墳も最近注目を浴びておりまして、神戸市もこの周辺の整備を進めたい、進めていくことにしておりますけれども、まだまだいろいろな取組みをすることができるのではないかというふうに感じております。

 今日はこの事業連携協定の内容、また後で説明があろうかと思いますけれども、ぜひこれを契機にいたしまして、山陽電鉄様と一緒に須磨・垂水、そして神戸全体の発展、活性化のためにも、いろんな取組みを進めていきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

司会:

ありがとうございます。

 続きまして、上門社長より御挨拶を賜ります。よろしくお願いいたします。

上門社長:

山陽電気鉄道の上門でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 このたび神戸市様と事業連携協定を締結させていただくことになりました。このような機会をいただきましたこと、大変うれしく思っております。久元神戸市長様をはじめ、関係者の皆様には心から感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。

 私ども山陽電鉄は、前身であります兵庫電気軌道株式会社が今から113年前の1910年にここ神戸の地、兵庫駅から須磨駅において鉄道を開業しております。それ以来、1世紀以上にわたり、兵庫県南部地域を中心として、地域の皆様とともに歩んでまいりました。

 今回の事業連携の対象であります須磨・垂水地区といいますと、我々にとってはまさに創業の地でありまして、思い入れ、愛着のある場所でもあります。このエリアは山と海、また豊かな自然に囲まれた地で、間もなく桜も開花すると思いますが、お花見の名所として人気の高い須磨浦公園、離宮公園、そして雄大な眺望を楽しんでいただける須磨浦ロープウェイ、山上遊園もあります。また、夏には海水浴場も開設される場所であります。また、数多くの源平ゆかりの地や五色塚古墳など、歴史ロマン溢れる地でもあります。さらに、これから楽しみにしておりますリニューアルが予定されている須磨シーワールド、あるいは海づり公園、マリンピア神戸など、市民の皆様をはじめ多くの方に親しまれているスポットが点在する、大変魅力のあるエリアと思っております。

 このたびの神戸市様との事業連携を通じて、当エリアの魅力を再発掘し、皆様に新たな魅力に気づいていただき、知っていただくことで、多くの人が訪れ、行き交う交流の場として、さらなる活性化につながっていくように期待しております。

また、玄関口であります鉄道の駅も、全てのお客様に優しく、にぎわいを生み出せるように改善してまいりたいと思っております。

 今後、神戸市様と様々な取組みを進めてまいりますので、引き続き御支援賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますけども、私からの御挨拶とさせていただきます。本日は本当にありがとうございます。

司会:

ありがとうございました。

 それでは、続きまして、山陽電気鉄道株式会社取締役、増田様と神戸市企画調整局、苅谷より、今回の協定締結の内容につきまして御説明申し上げます。よろしくお願いいたします。

苅谷課長:

このたび発表させていただきます山陽電気鉄道株式会社様との事業連携協定におきまして、僭越ではございますが、企画調整局の私、苅谷が御説明させていただきます。着座にて説明させていただきます。

 まず、山陽電気鉄道株式会社の取締役、増田様より、山陽電車と神戸市の関わりについて、歴史を踏まえ、御説明いただきます。

増田取締役:

山陽電鉄の増田でございます。着座にて説明させていただきます。失礼いたします。

 まず、私ども山陽電気鉄道株式会社でございますが、神戸市長田区から姫路市にかけての臨海部を横断する鉄道事業者となります。本社は神戸市長田区にございまして、1910年、明治43年に、前身であります兵庫電気軌道株式会社が兵庫・須磨駅間を開業し、以来、市民の方の足として、人々の生活を支え続けてまいりました。

 弊社では、持続可能な社会の実現に向けて、環境に配慮した事業活動を推進しつつ、安全・安心・快適なサービスを提供し、地域と一体となって駅を中心とした魅力的なまちづくりに取り組んでいるところでございます。

このたび、このスライドにもございますが、例えで言いますと、駅のバリアフリー化、東須磨駅が2月22日から供用開始しておりますけれども、駅のバリアフリー化の推進。それから、右上の写真にあります、AIを用いた踏切障害物検知装置、こちらでございますが、こちらは現在全線で2か所の踏切にこの装置を設置しておりますが、事故防止に大変大きな効果があるというふうに考えております。今後も渡り遅れが多発している踏切を優先的に、順次設置を進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 それから、神戸市内には山陽電車の駅は14駅ございます。山陽電車沿線の須磨・垂水エリアにつきましては、地域の観光・文化資源が点在するエリアでして、また、山陽電車は駅と駅との距離が近く、近接する観光地を巡っていただくには非常に利便性が高いというふうに考えているところでございます。

 このような山陽電車の特徴と、神戸市の魅力ある潜在的資源を活用し、人々の交流やエリアの活性化をより一層深めるため、連携協定の締結に至ったところでございます。

 連携協定の詳細につきましては、神戸市様のほうから説明させていただきます。

苅谷課長:

それでは、事業連携協定につきまして、神戸市より御説明させていただきます。

 まず、連携協定の目的です。かねてより神戸市と山陽電車が共有する課題といたしまして、コロナ禍における観光需要の減退、さらに、渋滞緩和のため公共交通機関の利用の訴求が必要なこと、加えて、先ほども申し上げましたとおり、神戸市内の山陽電車沿線における観光スポットは比較的点在しておりまして、回遊を促す仕組みづくりが必要であるとお互いに認識しております。また、駅というのはまちの玄関口でもあり、使いやすさはもちろんのこと、駅を中心としたより一層のにぎわいの創出が必要とも考えております。

 これらの課題を解決するため、このたび事業連携協定の締結を契機に、須磨・垂水エリアにおける今後の事業機会を捉まえた来訪者の回遊を促す仕組みづくりや、駅からはじまる暮らしやすいまちによります持続可能な地域の発展・好循環を目指してまいります。あわせまして、普遍的な価値観といたしまして、SDGsの考え方も意識しながら、様々な事業機会において、SDGsに貢献していきたいと考えております。

 次に、連携協定の構成について御説明させていただきます。御覧いただいておりますように、大きくは上から4つの柱の連携プロジェクトを進めていきたいというふうに考えております。

 まず、神戸市内の山陽電車の駅を中心としたにぎわいのあるまちづくりといたしまして、五色塚古墳の最寄り駅である霞ヶ丘駅を“古墳の駅”として魅力化に取り組んでまいります。具体的には、山陽電車が実施します駅舎の再整備を神戸市が支援いたします。再整備に当たりましては、駅自体が五色塚古墳の玄関口となるようなコンセプトでの設計を検討いたします。また、霞ヶ丘駅から五色塚古墳へのアクセスサインの設置は既に取り組んでおりますが、加えて、本日より副駅名といたしまして「五色塚古墳前」を設定し、車内でのアナウンスも放送していただくなど、古墳の駅として盛り上げてまいります。

 次に、須磨浦エリアの魅力発信と神戸登山プロジェクトの推進です。須磨浦エリアは、山陽電車様が運営されている須磨浦山上遊園、須磨浦ロープウェイのある一押しのスポットでございます。3月11日には山陽電車様の主催、須磨区役所の共催により、エリアの魅力を再発見するイベント「須磨浦山上おもしろ探検隊」を開催し、当日はお子様を含め24名の方に御参加いただき、様々な魅力を発見していただきました。また、須磨浦公園にはサトザクラから突然変異で生まれたサクラの品種であります須磨浦普賢象をこれまでに100本植栽しており、サクラを活用した魅力発信も行っていきます。

 加えて、神戸市が取り組む神戸登山プロジェクトに山陽電車様にも参画いただき、麓の須磨浦ショップにおける登山客向けのサービスの展開、山麓リボンの道を活用しましたハイキングマップの製作、それらと連携しましたハイキングツアーの企画や実施、六甲全山縦走路のスタート地点であります須磨浦公園駅及び旗振山登山のスタート地点であります山陽塩屋駅には大型案内板を整備してまいります。

 次に、須磨・垂水の沿線エリアを一体と捉えた公共交通による回遊性向上です。さきにも申し上げましたが、渋滞緩和に取り組むためにも、公共交通機関と二次交通機関を活用した回遊性を促す仕組みづくりが非常に重要と考えております。そのため、春秋の行楽シーズンにおいて、周遊バスを運行する実証実験を実施させていただきます。時期としましては、まず、春では3月31日から4月9日、その後は5月中旬から下旬にかけてで、経路としましては、須磨浦公園、須磨海浜水族園、月見山、須磨離宮公園に停留する周遊バスを運行することで、点在する観光スポットをつないでいきます。なお、秋の運行につきましては、春の実証を踏まえまして、詳細を協議していければと考えております。

 あわせて、山陽電車が発売しております神戸西須磨パークス1dayチケットにおいて、神戸市営地下鉄版を初めて発売させていただきます。発売開始日は4月1日で、谷上駅を除く神戸市営地下鉄の各駅の窓口にて御購入いただけます。これらをお使いいただきますと、山陽電車の西代駅から西舞子駅及び神戸市営地下鉄の全線の鉄道利用に加え、ロープウェイ、カーレーターを含む須磨浦山上遊園と須磨離宮公園への入場が可能となります。

 最後に、垂水駅前活性化へ向けた協働となります。 神戸市は、駅前のリノベーションの一環として垂水活性化プランを進めており、山陽電車とは、山陽電車が運営する商業施設「MOLTIたるみ」内の未利用スペースにて、五色塚古墳や塩屋のまち並みなど、垂水・須磨エリアや山陽電車の沿線の魅力ある観光や地域資源の情報を発信する拠点、山陽垂水「エキソトinfo lab.」を共同運営していただいております。また、垂水駅の東エリア整備においては、歩行者経路及び歩行者滞留空間の整備での連携を既にしております。加えて、「MOLTIたるみ」においても、その整備する歩行者動線と連携した新たなにぎわい空間の創出に取り組んでいきます。

 こちらは須磨・垂水エリアの全体スケジュールでございます。今回紹介しました連携協定の項目以外にも、2023年度では須磨シーワールドの開業、2024年度では海づり公園の再開、マリンピア神戸のリニューアルオープンなど、魅力的なトピックが目白押しのエリアとなっております。これらの連携協定により、須磨・垂水エリアが持つ潜在的な地域資源、観光資源を生かしながら、地域の魅力をさらに高めていきたいと考えています。

 最後になりますが、神戸市と山陽電車は、強固なパートナーシップの下、須磨・垂水エリアに訪れる方、お住まいの方に好循環をもたらせるよう様々な取組みを進めてまいりますので、今後ぜひ御注目いただければと存じます。

 以上をもちまして、私の説明を終わらせていただきます。

質疑応答

記者:

 何点かございまして、まず1点目なんですけども、このたびの事業連携協定に至った経緯といいますか、その辺もうちょっと詳しくお伺いできたらと思っておりまして、神戸市さん、山陽電鉄さん、どちらからそういう協定に、お話があって、どういう形で進んできたかというところをまずお伺いできますでしょうか。

久元市長:

幹部それから担当者の皆さんで、ここ数年でしょうか、集中的に言うとここ1年になるかもしれませんが、一緒に沿線の活性化をどうしたらいいのかということ、かなり勉強会をやって、具体的に何をするのかということを検討していただいてきたと聞いております。それが今日、先ほど説明があったような具体的な取組みとしてまとめられて、これを前に進めようと。前に進める上で、やはり両者の協定があったほうがいいということで、今日、協定を締結させていただいたというのが簡単な経緯です。

記者:

次に伺いたいのは、改めて確認なんですけど、神戸市さんにとって、鉄道会社との協定は今回何例目かというところと、あと、逆に、山陽電鉄さんにとって自治体とのこういった連携というのは何例目なのか、それぞれお伺いできますでしょうか。

久元市長:

連携協定は、神戸電鉄様と、それからJR西日本様と2社ですね。今回が3例目ということになります。

 今回、特に期待をしているのは、須磨・垂水エリアの海岸部は、山が海に迫っていて、そこの物すごく狭いエリアに山陽電車、それから国道2号線、それからJRと、こういうふうに走っているわけですね。国道2号線は、最近は神戸市もいろいろな取組みをしてきましてちょっとましになってきましたけれども、非常に渋滞をしています。これを拡幅するということは地形的に非常に難しいんです。そうすると、やっぱり電車で須磨・垂水に来ていただきたい。公共交通網というのをどううまく活用するのかということがたくさんの方に来ていただく上で必須の要件になるわけです。そういう意味で、山陽電車に乗って、須磨の海浜水族園などにも、須磨浦公園にも海づり公園にも来ていただくような取組みを特に期待しているところです。

上門社長:

当社では行政様と事業連携協定を結ぶのは初めてでございます。ただ、個々の事業につきましては、沿線の各行政とはその都度連携しながら進めてまいっておりますけども、総合的にこういった協定を結ぶのは初めてとなっております。

記者:

もう1点だけお伺いします。これは本日付で協定を結ばれたということで、先ほど神戸市様のほうからも詳細の協定の内容については御紹介いただきましたけれども、久元市長、上門社長それぞれ、特にこの協定の中で期待されている項目であったりとか、非常に力を入れていきたいなという項目、もし特にこれというのがございましたら、それぞれお二人とも御紹介いただけるとありがたいです。

久元市長:

これは主要なものをピックアップしておりますから、全部力を入れていきたいですけど、やっぱり駅前を両者が一緒になって魅力的なものにしまして、周辺の皆さんに快適な居住環境を提供していくという上で、駅というのは非常に重要な場所なので、駅周辺のリニューアル、活性化ということ、これは非常に期待しているところです。

 神戸市は、今まで駅前が非常に暗かったので、全ての地上駅を対象に街灯の増設というのを進めてきまして、これは全エリアにわたってやっているわけです。これをまださらにやれる部分というのは多分あると思うんですね。そこの代表駅が、拠点駅である垂水駅と周辺と、それから、山陽電鉄沿線で言うと、隣の霞ヶ丘駅です。

 霞ヶ丘駅については、先ほどお話があったように、神戸市が3分の2の助成をしまして、思い切ってリニューアルをしていただきたいと思っています。

 霞ヶ丘駅に注力すると五色塚古墳に山陽電車で来ていただいて、たくさんの人に雄大な眺望を楽しんでいただいて、古代のロマンに浸っていただきたいという思いがあります。

あとやはり須磨浦公園、ここはぜひ、まだまだお客さんに来ていただく伸び代があるのではないかなと思っておりまして、ここも両者でいろんな試行錯誤もあろうかと思いますが、いろんな実験もやりながらここを訪れる人を増やしていくということ、ここはやっぱり神戸市としては期待しているところです。

上門社長:

私ども電鉄会社として期待していることとしましては、やっぱり駅を魅力ある駅に変えていくということであります。鉄道の駅というのは、まちを訪れる方にとっても、また、そこに住まわれる方にとっても玄関口でありますので、利用しやすい、先ほど私も言いましたが、全ての人にやさしい駅というものを目指しておりますので、神戸市内の駅も全てがそういう駅になることを望んでおりますし、その突破口として加速していきたいと思っておりますので、それは非常に期待しているところでございます。

 それとあと地域全体としては、例えば須磨地区でありますと、当社の須磨浦遊園、須磨浦公園、それから海浜水族園、離宮公園といった非常に魅力あるスポットがあるんですけども、なかなかこれがこれまでつながっていなかったと。それぞれ、当社でもばらばらにPRしてきたというのが我々の反省点でもございますので、これから点と点をまず線で結んで、全体を面として活性化していくというのが今後我々大変期待しているところでございますので、どうしても神戸市様と一緒にこれをやっていきたいと思っています。大きな点としてはそういったことが挙げられると思います。

記者:

久元市長にお伺いしたいんですが、対象のエリア、須磨・垂水のエリアについて、まちを訪れる魅力、観光地としての魅力と、あとそこに住む魅力、住宅地としての魅力というのをそれぞれ改めてぜひアピールしていただきたいということでよろしくお願いいたします。

久元市長:

やっぱりここは大変風光明媚で、歴史があり、歴史遺産にも恵まれていて、目の前に淡路島があり、明石海峡大橋が臨めるというエリアですよね。そして観光地ということと、それから居住地としての魅力が分離しているのではなくて、そういう観光地もあるんですけど、このエリアは住んでおられる方がやはりその魅力ということを非常に感じながら、まちを活性化させようという動き。訪れられた方々と一緒に町を回るというような取組みも、そういう光景に出会うことがあります。

 例えば、塩屋なんかは観光地でもあるし、それから住んでおられる方も活性化に随分力を入れておられるし、エリアとしても魅力的なところに着目をして訪れる方も増えているという、そういう特徴を持ったエリアだと思うんですね。こういうポテンシャルというものを、さらにこのエリアの特徴というものを大切にしながら、より高めて、もっと来街者を増やしていくと。来街者が増えるということが、そこに住んでおられる方々にとっても、これはすごくいいことなんだということの理解が広がりながら、まち全体がより活性化して、にぎわいもさらに増えていく、そういうことを目指していきたいというふうに思います。

記者:

あと、上門社長にお伺いしたいんですが、須磨浦山上遊園についてなんですが、バブル経済崩壊以降、鉄道会社は割と遊園地経営から離れていったという経緯があるかと思います。そうした中で、山陽電気鉄道さんは歯を食いしばっているのかどうなのか、須磨浦山上遊園を、むしろ、ロープウェイを更新されたりとか、力を入れていらっしゃると。そのことの意義についてお伺いできればと思います。どうぞよろしくお願いします。

上門社長:

須磨浦ロープウェイ、山上遊園というのは、我々にとってはシンボルと考えていますし、この地域にとってもやはり大事な財産だと思って、これを何とか維持しようということで頑張ってきています。最近でもロープウェイの搬器とか施設を全て更新して、まだまだこれは続けるんだという意思表示でもあるということであります。

 遊園地といいましても、絶叫マシンがあるとか、そういった遊園地ではございませんので、よく言えば、自然に親しんでいただく、眺望を楽しんでいただいて、1日ゆっくりとリフレッシュしていただけるような場所を市民の皆様、それ以外の皆様にも提供するということで、我々の鉄道会社としての使命だと思ってこれを維持しているということでございますので、これはこれからもずっと大切にしていきたいと思っておりますので、また皆さんもぜひ御利用していただきたいと思います。

記者:

何か以前と最近とでは役割が変わってきたりとかしているんでしょうか。そんなことはないですか。

上門社長:

体制としては特に変わったものはございません。

記者:

収益への寄与というのはどのようにお考えになっていらっしゃるのかということなんですが。

上門社長:

この須磨浦遊園というのは鉄道事業の中の一部門でございますので、特に切り分けて須磨浦だけで収支がどうこうというわけではございませんので。当然、須磨浦に来ていただくのにはやっぱり電車を利用される方が多くございますので、要は、例えば電車の乗車券とロープウェイの券をセットにした券を売ったり、1dayチケットといいまして1日乗り放題の券を作ったりして、これは一体的なものとして考えていますので、相互に効果があると考えておりますので、収支上は鉄道と一体物ということで考えていただいたらいいと思います。

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