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記者資料提供(2025年11月18日)
神戸ゆかりの美術館
企画展「たくましい生命」没後10年・中西勝を中心に ―美術家たちの表現スタイル― の開催
今回のコレクション展は、没後10年を迎えた中西勝の作品を中心に、わたしたちの感覚を揺さぶる作品をご紹介します。描かれたモチーフや主題がどのような状況を表しているにしても、そこには、存在が強く主張された「たくましい生命」があります。これらの、一見、異世界のようにも思われるような、目に見える現実のかたちから大きくかけ離れた様子をあらわした作品に向かいあうためには、みなさまの心の奥深くに隠れている感覚を研ぎ澄まし、目覚めさせることが不可欠です。いざ、豊饒未知の表現世界へ—恐れることなくダイブ!
※神戸ゆかりの美術館の所蔵品から、油彩画など平面作品68点、彫刻など立体作品12点の作品をご紹介します。
【出品予定作家】中西勝、西村元三朗、梅宮馨四郎、貝原六一、吉見敏治、堀江優、上尾忠生、角野判治郎、上田清一、川端謹次、山本常一、角卓、田中徳喜、藤田鶴夫、元永定正、丸本耕、藤本敬八郎
2026年1月17日(土曜)~3月8日(日曜)
10時00分~17時00分(入館受付は16時30分まで)
月曜日(ただし2月23日は開館)、2月24日(火曜)
神戸ゆかりの美術館
〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中2丁目9-1
当館最寄りの駐車場は、地下の「神戸ファッションプラザ駐車場」です。
神戸ゆかりの美術館
一般:200(150)円/大学生、65歳以上:100(50)円/高校生以下無料
※( )内は30名以上の団体料金
※大学生、高校生の方は学生証などをご提示ください
会期中の毎週木曜日、就学前のお子様と一緒にご来館の方は、全員団体料金でご入館いただけます。
没後10年を迎える中西勝(1924-2015)は、「猫の目のように絵が変わる」と評されたこともあるほど、生涯に手がけた作品の表現スタイルを大きく変化させました。しかし、いずれの作品においても、作品の内から何らかの感情が湧き上がり、観る者にうったえかけてくるという点においては、一致しています。それは、中西が、楽しく綺麗なものを感じていた少年期、悲惨であった従軍の記憶、戦後の飢餓と混乱、自家用車を運転しながらの冒険に満ちた世界一周旅行、阪神淡路大震災、といったさまざまな経験や出来事に裏付けられた感情です。「たくましく生きる」力強い生命感が中西作品の表現の核となっています。(※作品はすべて神戸ゆかりの美術館蔵)

中西 勝《自画像》1948年
油彩・キャンバス 53.0×45.5cm

中西 勝《GAOGAO》1952年
油彩・キャンバス 130.6×162.1cm

中西 勝《ベルベル族の母子》1969年
油彩・キャンバス 60.1×49.6cm

中西 勝《棲まう(トルティーアを造る女達)》
1980年 油彩・キャンバス 112.5×162.2cm

中西 勝《華こぼれて》1995年
油彩・キャンバス 139.8×281.1cm

吉見敏治《壁A》1976年
油彩・板 119.5×119.7cm

丸本耕《Work1》、《Work2》
1966年頃 合成樹脂塗料・板
(左)60.7×212.7cm
(右)60.8×212.4cm

藤田鶴夫《願望の岸》1956年頃
油彩・キャンバス 130.5×161.0cm