河川構造物

最終更新日:2024年2月13日

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2.河川構造物

イラスト2
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用語 ふりがな 意味
堤防 ていぼう 河川水が堤内地に侵入することを防ぐために設ける工作物のことです。原則として盛土により築造されています。河川では、計画高水位以下の水位の流水を安全に流下させることを目的として、山に接する場合などを除き、左右岸に築造されています。
右岸・左岸 うがん・さがん 河川を上流から下流に向かって眺めた時、右側を右岸、左側を左岸と呼びます。
川表・川裏 かわおもて・かわうら 堤防を境にして、水が流れている方を川表、住居や農地などがある方を川裏と呼びます。
河川区域 かせんくいき 河川としての役割をもつ土地の部分です。基本的には堤防と堤防に挟まれた区間で河川法が適用されます。
河川保全区域 かせんほぜんくいき 河岸または河川管理施設(堤防や護岸など洪水、高潮等の災害を防止するための施設)を保全するために一定の行為の制限を設けている区域です。
高水敷 こうすいじき 複断面の形をした河川で、常に水が流れる低水路より一段高い部分の敷地です。平常時はグラウンドや公園など様々な用途で使用されていますが洪水の時には水に浸かってしまいます。
低水路 ていすいろ 複断面の形をした河川で、平常時に水が流れている部分のことです。
堤内地・堤外地 ていないち・ていがいち 堤防によって洪水氾濫から守られている住居や農地のある側を堤内地と呼びます。堤防に挟まれて水が流れている側を堤外地と呼びます。
複断面・単断面 ふくだんめん・たんだんめん 単断面は高水敷がなく、低水時も高水時も水面幅に大きな差がない構造です。一方、複断面には高水敷があり水位により水面幅が大きく変化する特徴を持っています。
遊水池 ゆうすいち 洪水時に水を一時的にため込み、洪水時の最大流量を減少させるために設けた区域のことです。
調整池 ちょうせいち 雨水を一時的に貯めて河川への雨水の流出量を調節することにより洪水被害の発生を防止する施設です。
調節池 ちょうせつち 洪水を一時的に貯めて洪水の最大流量を減少させるために河川管理者が設ける施設のことです。
水制工 すいせいこう 川を流れる水の作用(浸食作用など)から河岸や堤防を守るために、水の流れる方向を変えたり、水の勢いを弱くすることを目的として設ける施設です。
樋門・樋管 ひもん・ひかん 河川から農業用水などを取水したり、堤内地の水を河川に排水する目的で設けられる施設のことです。一般的に比較的に大きいものを樋門、小さいものを樋管と呼びます。
水門 すいもん 川の水位が洪水などで高くなった場合、その水が支川に逆流しないように設ける施設です。堤防を分断して設置します。
せき 農業用水・工業用水・水道用水などに利用する水を川から取るために、河川を横断して水位を制御する施設です。
護岸 ごがん 川から流れる水の作用(浸食作用など)から河岸や堤防を守るために、それらの表法面に設ける施設です。一般的にブロック積などのコンクリート構造のものが多く使用されています。
根固工 ねがためこう 洪水時に河床の洗堀が著しい場所において、護岸基礎前面の河床の洗堀を防止するために設けられる施設です。
床止め(床固め) とこどめ(とこがため) 河床の洗堀を防いで河川の勾配を安定させるために、河川を横断して設けられる施設です。床止めに落差がある場合は、「落差工(らくさこう)」と呼び、落差がないかあるいは極めて小さい場合、「帯工(おびこう)」と呼びます。
開渠 かいきょ 表面がふたなどに覆われていない水路のことです。(↔暗渠)
暗渠 あんきょ 地下に設けた水路のことです。(↔開渠)
魚道 ぎょどう 河川を横断して設置される堰を超えて魚などが上下流に上り下りできるように作った水路です。
兼用工作物 けんようこうさくぶつ 堤防上の道路が公道として利用されている場合など、河川管理施設が他の工作物の効用を兼ねている施設です。
ダム だむ 川の流れをせき止め、水を貯めるための構造物です。ダムの役割としては、洪水を防ぐことや電気をつくること、水道に使うなどがあります。
天端 てんば 堤防やダムの頂部のことです。多くはその上を歩けるようになっており、河川の見回りや洪水時の水防活動等に利用されています。
トンネル河川 とんねるかせん 暗渠の河川のことです。河川の幅を拡げるなどの通常の改修が困難な場合、地下にトンネルを掘って河川としたものです。(神戸市には中央区の元町駅の東側を流れる鯉川などがあります。)

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