ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2023年10月 > 神戸文化ホール開館50周年記念事業Creating in Kobe 神戸で創る「港町讃歌」舞台「ジャズ大名」
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記者資料提供(2023年10月12日)
(公財)神戸市民文化振興財団
神戸文化ホールでは2023年に開館50周年を迎えるにあたり、2023年度から2025年度の3年間をかけて記念事業を主催し、神戸の力を結集したオペラ、コンサート、演劇、コンテンポラリーダンスなど、神戸文化ホールがプロデュースする「開館50周年シリーズ」を行います。
2023年は「港町讃歌」をテーマに、筒井康隆の傑作小説『ジャズ大名』を舞台化。江戸末期、アメリカから漂着した黒人奴隷と出会った音楽好きの藩主が、彼らの奏でる音楽の虜となり、城中でジャム・セッションを繰り広げる姿を描く奇想天外なコメディです。岡本喜八監督、古谷一行主演による映画(1986年)でも有名な本作ですが、今回は小説から新たに上演台本を書き起こし、原作の精神を令和の世に蘇らせます。物語の舞台を原作の九州の小藩から、実在した神奈川・小田原藩の支藩、荻野山中藩に置き換え、史実を織り込んだアレンジを加えオリジナル作品を創りあげます。
上演台本と演出は、舞台のみならず映像界でも多くの作品に関わり話題を提供し続ける演出家・福原充則。その高い空間演出力で、筒井ワールドを存分に表現します。音楽は、栗コーダーカルテットをはじめジャズの周辺で多彩な活動を展開する関島岳郎のもと、即興性の高い、ジャンルを横断した演奏で注目されるユニークなミュージシャン達が集結しました。ジャズが生まれる以前の黒人達の音楽に日本の楽器の音色が交じった熱狂の生演奏を繰り広げます。振付は、ダンスカンパニーBaobab主宰の北尾亘。強力な音楽に拮抗するように、リズミカルな躍動感を伴った圧倒的な群舞を創り出します。
人間の好奇心が、異質な音楽にも恐れることなくのめり込み、人種、文化の貌(かたち)を超えて熱く交流していくエネルギーとなる様を描き、神戸文化ホールがプロデュースする「開館50周年シリーズ」を彩ります。
音楽好きの荻野山中藩の藩主・大久保教義役に、映画・ドラマだけでなく、近年は『ポーの一族』(21年)、『世界は笑う』(22年)と舞台での好演も記憶に新しい千葉雄大、家老・石出九郎左衛門役に、芸人・歌手・俳優としてマルチに活躍し、舞台ではストレートプレイからミュージカルまで欠かせない存在となっている藤井隆。今作で舞台での初共演を果たす2人が、息の合った掛け合いで、爽快に、かつ熱く舞台を駆け抜けます。
また、数々の舞台で強烈な印象を残す大鶴佐助、元DAPUMPのメンバーでダンサー・俳優として活躍する山根和馬、抜群の演技力で着実にキャリアを積み重ね、若手俳優の中で最も活躍が期待される女優の一人である富田望生、俳優としての豊富な経験に加え、音楽活動も積極的に行う大堀こういち、数多くの話題作に出演し続けながら近年は演劇ユニット「さんぴん」での活動でも注目を集める板橋駿谷、北尾亘、永島敬三、福原冠の4名、高い身体能力を持ち幅広い役を演じわける今國雅彦、佐久間麻由といった個性的なキャストの出演が決定。さらに、日本に流れ着く黒人役には、ソフトバンクのCM等でおなじみのダンテ・カーヴァーのほか、イサナ、モーゼス夢が加わり、人気・実力を兼ね備えた俳優陣が、福原が創り出す筒井ワールドを実現します。
幕末にあったかもしれない歴史の一コマを音楽とダンスの狂乱とともに描くコメディが、現代の日本を明るく彩ります。ご期待ください!
私にとって”筒井康隆”とは”歌舞伎町のサウナ”です。若い頃、西武新宿駅の向かいのサウナで、深夜番のバイトをしていたのですが、途中2時間も休憩時間があるんです。仮眠時間ということで。その時間に私は、いや、”おれ”は、古本屋で買ってきた(売り上げに貢献していませんね、すいません)筒井先生の文庫本を、むさぼるように読んでいました。客の使用済みサウナパンツの詰まったリネンの袋に寝っ転がって読み、ぶっ飛び、旅した、数々の異世界の記憶...。『ジャズ大名』の例のシーンも、何かに没頭している時間の美しさと狂気を、サウナ並の熱さで舞台上に展開できたらと思っております。
これから始まる福原さん演出の「ジャズ大名」稽古、本番に向けてドキドキとワクワクが行ったり来たりで感情が忙しいです。藤井さんは俳優を始める前からファンなので本当に贅沢だな、と。子供の頃の僕に教えてあげたいです。
どういう風に捉えていただいても、というか、こういう作品ですというのは皆さんに決めていただきたいと思いますが、すごくハチャメチャで、季節にそぐわない汗だくな舞台だと思うので、帰り道、寒さが和らぐような熱量を皆さまにお届けして冬の祭りとさせていただければと思っています。
福原充則さんに楽しそうな舞台に呼んでいただいてとても嬉しいです。沸々としながら物語の中をスカッと駆け抜けていくのかなぁと想像して心躍らせてます。千葉雄大さんは初めてテレビの仕事でご一緒した時にとても楽しかったので、舞台という長い期間でまたご一緒できるのがとても嬉しいです。
寒い時期で状況がどうなっているかはわからないのですが、劇場のスタッフや出演者一同、慎重に全公演できるようになんとか頑張ろうと思っていますので、劇場でお会いできることを楽しみにしています!
維新の嵐が吹き荒れる江戸末期、アメリカの南北戦争が終結し、解放された黒人奴隷が故郷のアフリカを目指して船に乗り込むが、日本の小藩に流れ着いてしまう。鎖国の世、外国人の取扱いに困る藩の役人らは彼らを座敷牢に閉じこめておくが、好奇心旺盛な藩主・大久保教義(千葉雄大)は彼らの奏でる楽器の音に夢中になり、家老・石出九郎左衛門(藤井隆)の制止も聞かず、次第に城中を巻き込んでジャム・セッションを繰りひろげていく。熱狂はいつまでもいつまでも続き、そして……。
脚本家・演出家。
1975年生まれ、神奈川県出身。2002年に旗揚げした劇団ピチチ5(クインテット)を主宰する一方で、ニッポンの河川、ベッド&メイキングス、スリーピルバーグスなど複数のユニットを立ち上げ、幅広い活動を展開する。生活感あふれる日常的な光景が、飛躍を重ねて宇宙規模のラストへと結実するような物語作りと、少人数の俳優が多くの役を演じ分ける独創的なスタイルが持ち味。深い人間洞察を笑いのオブラートに包んで表現するのが特徴で、千人規模の大劇場や野外と、劇場の条件を問わず強烈な個性を発揮する。『あたらしいエクスプロージョン』で、第62回岸田國士戯曲賞を受賞。プロデュース公演の演出や脚本提供も多く、2017年に『俺節』、2021年に『衛生』、2022年に『閃光ばなし』の脚本・演出を手掛けるなど、演劇界からの信頼も厚い。映像分野では、「占い師 天尽」でテレビドラマを初執筆、その後、「視覚探偵 日暮旅人」(全話脚本)、24時間テレビドラマスペシャル「ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語」、「逃亡医F」などで着実に実績を積む。2019年には、日本テレビとして25年ぶりとなる2クール連続ドラマ「あなたの番です」(全話脚本)が大ヒットするとともに社会現象となった。2012年に「琉神マブヤーTHE MOVIE 七つのマブイ」で映画脚本に挑戦、「血まみれのスケバンチェーンソー」シリーズではすべての脚本を担当。また、2015年には、「愛を語れば変態ですか」で監督デビューも果たした。
振付家・ダンサー・俳優。ダンスカンパニー「Baobab」主宰。
振付家として、舞台作品のほか、TVドラマ、CM、映画などに振付を提供。ダンサー・俳優として、近藤良平、多田淳之介、杉原邦生、山本卓卓などの作品に出演。尚美学園大学・桜美林大学・多摩美術大学非常勤講師。俳優4人の演劇ユニット「さんぴん」メンバーとしても活動。
ベッシー賞「OUTSTANDING PERFORMER部門」(2020年)ノミネートほか、多数受賞。
2007年より放送中のソフトバンク社のCM「白戸家シリーズ」の白戸小次郎役で一躍注目を集める。CMを中心に活躍後、声優・俳優を始め、映画「感染列島」、WOWOW連続ドラマW「フェンス」などで活動の場を広げている。また、その日本人離れした抜群なスタイルや運動神経を活かし、「千鳥の鬼レンチャン」「芸能界特技王決定戦TEPPEN」などのスポーツ番組やモデルとしても大活躍している。持ち前の器用さから、マルチな才能を持ち合わせる逸材である。
日本とエチオピアのミックスモデル。埼玉県さいたま市出身。楽天ファッションウィークを初め、「OCEANS」などの雑誌や企業広告への出演など、多岐に渡り活動。趣味はショッピング、アート巡り、植物を育てること。無類の洋服好きで、アパレル企業に勤めていた経歴あり。また、オルタナティブバンドで、ベースを演奏するなど、音楽好きな面もある。特技は「一度通った道は忘れない」こと。
兵庫県尼崎生まれ。アメリカ人の父と日本人の母を持ち、陸上110Mハードルで東アジア大会に日本代表として出場。2014年よりモデル活動を始め、2017年のドラマ「人間の証明(テレビ朝日)」、2019年「あなたの番です(日本テレビ)」、2021年には「青のSP(フジテレビ)」に役者として出演。2019年からは中村龍史氏構成・演出・振付のマッスルミュージカル『energy~笑う筋肉~』への舞台出演も経験。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
『ジャズ大名』
原作:筒井康隆 <「エロチック街道」(新潮文庫)所収>
上演台本:福原充則・山西竜矢
演出:福原充則
音楽:関島岳郎
振付:北尾亘
出演: 千葉雄大・藤井隆・大鶴佐助・山根和馬・富田望生・大堀こういち・板橋駿谷・北尾亘・永島敬三・福原冠・今國雅彦・佐久間麻由・ダンテ・カーヴァー・イサナ・モーゼス夢・高田静流・入手杏奈・米田沙織・山根海音・神野幹暁
演奏: 大熊ワタル・川口義之・辰巳光英・和田充弘・桜井芳樹・こぐれみわぞう・関根真理・関島岳郎
美術:石原敬
照明:松本大介
音響:藤森直樹
映像:ムーチョ村松
衣裳:髙木阿友子
ヘアメイク:大宝みゆき
演出助手:山本真一郎
舞台監督:津江健太
制作:原佳乃子
制作協力:プラグマックス
神戸文化ホール〈大ホール〉
2024年1月7日(日曜)~1月8日(月曜・祝日)〈各日〉14時開演(13時15分開場)
(全席指定・税込)★前売り・当日共通
S席:8,000円
A席:6,000円
25歳以下:4,000円
高校生以下:1,000円
一般発売:10月12日(木曜)
友の会先行売:9月20日(水曜)
神戸文化ホールオンラインチケット https://www.kobe-bunka.jp/hall/ticket/
・神戸文化ホールプレイガイド 078-351-3349
・チケットぴあ https://t.pia.jp/(Pコード:521-156)
・ローソンチケット https://I-tike.com/(Lコード:55564)
・国際会館プレイガイド 078-230-3300
神戸文化ホールプレイガイド TEL=078-351-3349(10時00分~17時00分/月曜定休)