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令和4年度神戸市文化賞等受賞者について

最終更新日:2022年12月15日

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令和4年度の各賞受賞者は、下記のとおり決定しました。

令和4年度受賞者

令和4年度神戸市文化賞等贈呈式記念写真

神戸市文化賞

山本 裕之(やまもと ひろゆき)芸術・音楽(声楽:テノール)

大阪音楽大学音楽学部声楽学科卒業。これまでに、イタリア声楽コンコルソ金賞、兵庫県芸術奨励賞など数々の賞を受賞。神戸アーバンオペラハウスをはじめとした数多くのオペラでの主役や第九のソリストとして活躍しているほか、神戸文化ホールや神戸新聞松方ホールにてリサイタルを開催するなど、幅広い演奏活動を展開している。また、「Canzone da KOBE」代表、「すずらんホールコンサート」実行委員として地域のコンサートの企画運営に精力的に取り組む。平成26年より4年間神戸親和女子大学学長に就任し、教育者養成や子どもたちへの芸術文化の普及にも尽力している。最近では、神戸音楽家協会代表幹事、兵庫県音楽活動推進会議副代表としてコロナ禍において深刻な状況に置かれる会員の支援に力を注ぐなど、神戸の音楽文化の振興に大いに貢献している。

岸本 吉弘きしもと よしひろ)芸術・美術(絵画)

武蔵野美術大学、同大学大学院を首席で卒業。これまでに、現代日本美術展の大原美術館賞、兵庫県芸術奨励賞、神戸長田文化賞などを受賞しているほか、ロンドンやニューヨークでの滞在制作など国際的な活動をはじめ、日本国内各地にて個展、グループ展を開催するなど、精力的な創作活動を展開している。神戸大学にて長年にわたり教鞭をとり、現在は神戸大学大学院教授として後進の指導に尽力するとともに、専門とする抽象絵画の研究を多角的に深めている。また、こうべ市民美術展や兵庫県展などの審査員を歴任するほか、平成27年には長田下町芸術祭の副実行委員長を務め、画家たちによるグループ展の開催や地域とアートの共存に力を注ぐなど、神戸の文化芸術の振興に大きく貢献している。

風 かおる(かぜ かおる)芸術・音楽(シャンソン)

宝塚音楽学校を首席で入学・卒業。宝塚歌劇団在団中に恩師の深緑夏代氏と出会い、シャンソンの道に進む。以来、全国各地で数々のコンサートに出演し、シャンソン歌手として活躍するほか、自らステージの演出や作詞作曲も手掛けている。平成24年に「一般社団法人日仏友好シャンソンKAKEHASHI」を設立し、日本とパリでのコンサートや若手の日仏歌手の育成、サポートを行うとともに、シャンソンの魅力を伝える「神戸パリ祭」を復活させるなど、国際都市神戸としての文化発展にも尽力している。また、平成28年より「神戸シャンソンポピュレール」並びに「全日本シャンソン・ポピュレールコンクール」を開催、令和4年5月には芸能生活50周年記念リサイタルを神戸文化ホールで開催したほか、長年にわたり神戸市内の各文化センター他でシャンソン教室を開くなど後進の指導にも力を注いでおり、神戸の音楽文化の発展に大きく貢献している。

斉田 好男さいだ よしお)芸術・音楽(指揮)

武蔵野音楽大学卒、同大学院修了後、研究員。昭和50年より神戸大学教員として後進の指導に尽力し、平成24年より神戸大学名誉教授。指揮者としても精力的な音楽活動を展開し、数多くのコンサートを指揮。全日本合唱連盟副理事長、兵庫県合唱連盟理事長として神戸・兵庫を中心に合唱界を牽引するほか、神戸市消防音楽隊嘱託講師、神戸アーバンオペラハウス運営委員、神戸市「サマーミュージックステーション」実行委員長を務めるなど、オペラ、管弦楽、吹奏楽、合唱など多方面にわたり音楽文化の普及に力を注いでいる。また、神戸新人音楽賞コンクール運営委員、新・神戸文化ホール整備基本計画検討委員会委員等を歴任、神戸市シルバーカレッジのカリキュラム編成委員・講師を務めるなど、神戸の音楽文化の発展に大きく貢献している。

神戸市文化奨励賞

狩谷 春樹かりや はるき)芸術・邦楽(箏)、音楽(声楽)

生田流箏曲「新絃社」二代家元狩谷春樹の長女として生まれ、祖父、初代狩谷春樹の手ほどきにより、4歳で旧大阪サンケイホールにて初舞台を踏む。以降、国内外の新絃社定期演奏会などに出演、平成13年には第42回全国筝曲コンクール優秀賞を受賞する一方で、大阪音楽大学短期大学部音楽科音楽専攻ピアノコースへ入学し、ピアノ、作曲、声楽など複数専攻にてクラッシック音楽を学ぶ。卒業後は、オペラをはじめとした多数のコンサートで歌手としても活躍、箏奏者と歌手の二足の草鞋で伝統芸能の継承に尽力している。平成28年9月には、二代家元狩谷春樹とともにG7神戸保健大臣会合にて各国の大臣の前で箏の演奏を披露したほか、神戸三曲協会の演奏会、神戸シティホールコンサートなどに出演、令和4年7月には新絃社三代家元狩谷春樹を襲名し、伝統芸能を支えこれからの邦楽文化を担う人材として、さらなる活躍が期待されている。

Mauro Iurato(マウロ イウラート)芸術・音楽(ヴァイオリン)

トリノ出身。G.ヴェルディ国立音楽大学院卒業後、ウィーン国立音楽大学にて研鑽を積み、数々の国際コンクールにて優勝、ソリストとして各国のオーケストラと共演を果たす。2003年に徳島文理大学音楽部ヴァイオリン科の客員准教授に着任。以降、アンサンブル神戸首席コンサートマスター、また大阪フィルハーモ二―をはじめとした日本の各有名オーケストラにコンサートマスターとしてゲスト出演しているほか、ピアノ奏者G・マリオッティ氏とのユニットUniDuo(ウニドゥオ)をはじめ、実力派のアーティストと室内楽の演奏会やアルバム制作を企画するなど、日本を拠点とした活動を展開している。2016年にハルモニアKOBE株式会社(同ミュージックスクール)を設立し“世界レベルでの音楽指導”をモットーに、優秀な生徒を育て、国内外のコンクールで多くの優秀指導者賞を受賞している。2022年5月には六甲山上に「ハルモニアKOBE六甲山森のステージ」を開設、コンサートの開催等を通じて六甲山の活性化にも寄与しているほか、7月からは神戸市立中央区文化センターの音楽プロデューサーを務めるなど、本市の音楽文化を支える人材として、さらなる活躍が期待されている。

神戸市文化活動功労賞

神奈 あい(かんな あい)芸術・音楽(声楽)

宝塚歌劇団の娘役として活躍後、渡米。アメリカで11年間、歌やダンスの研鑽を積み、その活躍はニューヨークタイムズにも掲載される。阪神淡路大震災をきっかけに帰国し、避難所の小学校にてコンサートを開催し被災者を励ましたほか、新長田勤労市民センター(現・長田区文化センター)で「愛 Love ポピュラーソング教室」を開講、現在は市内5校にて講師として活躍している。また、新神戸オリエンタル劇場でのソロリサイタルやあじさいホール(舞子ビラ神戸)での和太鼓との共演をはじめ、各ホテルや劇場での舞台活動にも精力的に取り組むなど、長年にわたり、本市の文化芸術の振興に貢献している。

遠藤 準二(えんどう じゅんじ)芸術・音楽(日本民謡)

趣味で民謡を始め、第31 回兵庫県日本民謡祭にて優勝を果たすなど日本各地の大会にて優秀な成績を収めるとともに、平成21 年より日本民謡兵庫県名人会事務局長を務め、平成28 年には日本民謡兵庫県名人会会長に就任。日本民謡民舞兵庫県連合会大会の運営、審査委員として民謡文化の継承にも尽力している。また、和集楽会会主として、新長田ランタン祭りやふたば学舎音楽文化講座の出演、兵庫ふれあいの祭典への出演、介護老人保健施設への訪問など多方面でのボランティア活動に力を注ぐほか、精力的に後継者の育成に取り組むなど、地域における日本民謡の普及にも尽力するなど、長年にわたり、本市の文化芸術の振興に貢献している。

大海 一雄(おおうみ かずお)学術・ニュータウンのまちづくり

神戸市職員時代に神戸市住宅供給公社で分譲住宅を手がけ、特にタウンハウスの建設は全国を先導する事業として住宅設計などに新たな地平を開いた。退職後は、流通科学大学教授としてニュータウン整備や住宅供給等の研究に取り組むとともに、平成15年に西区の三つのニュータウンを中心に「西神ニュータウン研究会」を立ち上げ、定例会の開催をはじめ、市民参加のまち歩き、地域と学生をつなぐ縁卓会議等の開催、地域の歴史を学ぶコロコロシリーズなど、ニュータウン等における諸課題の探求や地域活動の活性化などに尽力してきた。また、「タウンハウスの実践と展開」、「西神ニュータウン物語」、「神戸の住宅地物語」ほか多数の著作を発表し、ニュータウンや地域の魅力の発信に力を注ぐなど、長年にわたる研究や諸活動は、本市の学術発展に大きく貢献している。

ジャズライブ&レストランSONE(じゃずらいぶあんどれすとらん そね

昭和44年、ジャズバンド発祥の地神戸で本格的なジャズライブレストランとして北野坂に開店。日本のトップミュージシャンらもソネで演奏することをステータスとするほどのジャズのメッカ的存在であり、ジャズファンからの人気も高い。神戸ジャズストリートには第1回から会場を提供し続け、第39回を迎える今年まで唯一全回参加を果たしているほか、平成16年からはジャズイベント「神戸JAZZ WALK(ジャズウォーク)」に参加するなど、ジャズの流れるまちづくりに尽力している。また、平成15年より長年にわたり毎週日曜日に開催される「昼下がりのジャズライブ」は、夜に来店が難しい主婦層や学生に好評を博しているほか、若い人にジャズを知るきっかけ作りをしていきたいと、全国の中学校に呼びかけて修学旅行生を誘致しプロとのセッションを行うなど、長年にわたり、本市のジャズ文化の振興に貢献している。

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文化スポーツ局文化交流課