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神戸文学館企画展 「阪神・淡路大震災30年 詩人が見た1.17」

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記者資料提供(2024年12月25日)
文化スポーツ局文化交流課

 1995 年1月17 日午前5時46 分、阪神・淡路大震災が発生しました。神戸市長田区に住む詩人安水稔和は、震度7の大きな揺れに自宅で襲われ、次々と炎にのまれていく街並みを見つめていました。自身が体験した50 年前の神戸大空襲の記憶と重なった赤々と燃える光景。震災直後から自転車で市内を巡り、見逃すまい、聞き逃すまいと感性を研ぎ澄ませました。その中で、失われた命への鎮魂と、残された命の恢復に心を震わせた安水は目の前の出来事を詩に託します。記憶を言葉で救い、言葉で記憶を後世につなごうとする強い思いは終生、衰えることはありませんでした。
 阪神・淡路大雄震災から30 年。2022 年に亡くなった兵庫県を代表する詩人安水稔和が「言葉」で残した震災の記憶と、次代へ伝えようとした思いが込められた詩の世界に触れてください。
 

【安水稔和(やすみず・としかず) 】0001
 兵庫県を代表する詩人。元神戸松蔭女子学院大学教授。
 1931年神戸市須磨区生まれ。神戸大学文学部卒業、在学中から詩誌に携わる。1963年、多田武彦作曲の合唱曲「京都」の作詞で文部省芸術祭奨励賞、1973年、ラジオドラマ「旅に病んで」で同祭優秀賞受賞。その後、詩集『記憶めぐり』(地球賞)、詩集『椿崎や見なんとて』(詩歌文学館賞)、『蟹場まで』(藤村記念歴程賞)加など著書で受賞多数。また、1995年の阪神・淡路大震災では神戸市長田区の自宅で被災。直後から震災を主題とした詩を精力的に発表。1997年には被災地の詩人に呼びかけ、「兵庫県現代詩協会」を設立、会長を三期務めた。2022年死去。


1.会期
 2025年1月11日(土曜)~3月16日(日曜)

2.展示内容
 阪神・淡路大震災直後に作った「神戸 50年目の戦争」全文のほか、「でも」「くやしい」「ほんまに」「あいたいな」などを紹介。あわせて安水氏が市内で撮影した被災地のスナップ写真も遺族のご厚意により展示します。
 「阪神大水害」(1938年7月5日)、「神戸大空襲」(1945年6月5日)、「阪神・淡路大震災」と多くの神戸市民の命が奪われた悲劇の現場に立ち会った自らの思いを込めた「神戸 三編」、震災の節目に作った「十年歌」「あれは二十年 二十年」などなど。一方、江戸後期に東北を旅した紀行家菅江真澄の研究が縁で、2011年3月11日の東日本大震災を主題に詠んだ「記憶の目印 四編」も会場に登場します。

 協力(順不同 敬称略)
 安水玲子/季村敏夫/平松正子
 神戸アーカイブ写真館/神戸新聞社/読売新聞大阪本社
 気仙沼市/(一社)気仙沼市観光協会/陸前高田市

3.開館時間・休館日
 開館時間…平 日 午前10時~午後6時
     …土日祝日 午前9時~午後5時
 休 館 日…水曜日(休日の場合はその翌日)
 入館無料

4.所在地
 〒657-0838
 神戸市灘区王子町3丁目1番2号(王子動物園西隣)

 阪急電鉄……王子公園駅から西へ約500m
 J R ……灘駅から北西へ約600m
 阪神電車……岩屋駅から北西へ約850m
 神戸市バス…王子動物園前から西へ約200m

5.連絡先
 電話・ファクス 078(882)2028
 Eメール kobebungakukan@river.ocn.ne.jp

 チラシはこちら(PDF:5,565KB)