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神戸市指定景観資源の指定(森井家住宅)

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記者資料提供(2024年1月16日)
都市局景観政策課
神戸市では、神戸市都市景観条例に基づき、都市景観の形成を図る上で特に重要な価値があると認められる建築物等を、「神戸市指定景観資源」として指定しています。
これまでの35棟に加え、このたび茅葺民家1棟を指定しますのでお知らせします。

1.指定(告示)年月日

2024年1月16日

2.指定する建築物等(森井家住宅)の概要

北区淡河町萩原に位置する茅葺民家です。萩原地区の集落は東西方向に流れる淡河川の両岸に形成された河岸段丘上に民家が点在する形で形成されており、集落の中心には淡河川と並行して三木・三田線(県道38号線)が通っています。
森井家住宅は、萩原地区の西部、淡河川右岸のなだらかに続く丘陵地に位置する平入の民家です。正面を南側に向けて茅葺屋根の主屋が建ち、主屋の東側に付属棟、西側に塀と前栽を持つ典型的な中規模の農家の屋敷構えを残しています。また、周囲に視線を遮るものが少ないため、県道沿いや淡河城跡からも茅葺屋根を望むことができます。
敷地の周囲を囲む田圃や淡河疎水といった農村の緑豊かな環境と、茅葺屋根の主屋を中心とした農村民家としての佇まいが一体となり、農村の伝統的な風景を現代にまで伝える貴重な景観資源のひとつです。
森井家住宅1 森井家住宅2

名称 森井家住宅
所在地 神戸市北区淡河町萩原
主要用途 住宅
構造 主屋:木造(伝統構法)・平屋
付属棟:木造・2階建
屋根 主屋:茅葺(一部瓦葺)・入母屋形式
付属棟:瓦葺・切妻形式
間取(主屋) 四間取、平入り
建築面積 約260平方メートル
延床面積 約320平方メートル
建築年代 主屋:19世紀前半(江戸時代後期)頃(推定)

3.神戸市指定景観資源とは

神戸市では歴史的な建築物や地域のシンボルとなっている建築物など、都市景観の形成を図る上において、特に重要な価値があると認める建築物等を「神戸市指定景観資源※1」として指定し、その保全・活用を図る制度を設けています。
指定にあたっては、建築物やその敷地の状況や景観特性などを調査し、神戸市が「管理計画」を策定します。指定を受けた神戸市指定景観資源は管理計画に即した管理をしていただき、外観などを変更する建築行為を行う際には、神戸市へ届出をいただくことになります。
神戸市指定景観資源に指定され、管理計画に基づく管理に必要な整備等を行う場合、神戸市景観形成助成の対象行為となり、助成を受けることができます。

※1:2022年4月1日より従来の「神戸市景観形成重要建築物等」から、「神戸市指定景観資源」に名称変更をしています。