ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2023年7月 > 仏への想いが刻まれた平安時代の硯を公開ー神戸市指定文化財級の新発見資料速報展示ー
ここから本文です。
記者資料提供(2023年7月28日)
文化スポーツ局文化財課
JR・山陽電車垂水駅の北側に拡がる垂水日向遺跡は、縄文時代から中世にかけての遺跡で、これまでに縄文時代の人々の足跡や弥生~古墳時代の竪穴建物跡、古代~中世の掘立柱建物跡などが見つかっています。2023年1月から行われている垂水中央東地区第一種市街地再開発事業に伴う発掘調査では、平安時代後期から鎌倉時代前期の堀に囲まれた屋敷跡が見つかりました。
今回の調査では多彩な遺物が見つかっていますが、なかでも注目すべき資料として、「尓時舎利弗 舎利弗」(ときにしゃりほつ しゃりほつ)と文字が刻まれた石製の硯と荘園(しょうえん)の施設を指しているとも考えられる「東分所」と墨で文字が書かれた須恵器の鉢があげられます。12世紀頃のものと推定され、これらは、当時の一般的な集落から出土することが稀であることから、平安時代の有力者がこの地で暮らしていたことを示していると考えられます。
さる7月22日(土曜)には現地説明会を開催し、800人を超える多くの方にお越しいただきました。今回見つかりましたこれらの資料をより多くのみなさまにご覧いただけるよう西区の神戸市埋蔵文化財センターと中央区の神戸市立博物館で公開いたします。
神戸市立博物館では、現在開催中の特別展「神戸の文化財Ⅲ~今伝えたい、私たちの宝・街・心・技~」の後期展示に合わせて、将来の神戸市指定文化財とも考えられる資料として追加展示いたします。
公開期間と会場は下記のとおりです。
①2023年8月1日(火曜)~8月20日(日曜)
会 場:神戸市埋蔵文化財センター 1階エントランス
〒651-2273 神戸市西区糀台6丁目1 西神中央公園内
TEL:078-992-0656 FAX:078-992-5201
休 館 日:毎週月曜日
開館時間:午前10時~午後5時、但し入館は午後4時30分まで
入館料:無料
②2023年8月22日(火曜)~9月10日(日曜)
会 場:神戸市立博物館 2階ギャラリー
〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
TEL:078-391-0035 FAX:078-392-7054
休 館 日:毎週月曜日
開館時間:午前9時30分~午後5時30分(金曜と土曜は午後7時30分まで)、但し入館は閉館の30分前まで
入館料:
当 日 |
団 体 |
|
一 般 |
1,400円 |
1,200円 |
大 学 生 |
700円 |
600円 |
高校生以下 |
無料 |
無料 |
※神戸市在住で満65歳以上の方は、当館券売窓口にて証明書類の提示により700円。
※障がいのある方は障がい者手帳などの提示で無料。
【お問い合わせ】
①神戸市埋蔵文化財センター
〒651-2273 神戸市西区糀台6丁目1
TEL:078-992-0656 FAX:078-992-5201
E-mail:bunkazai@office.city.kobe.lg.jp
②神戸市立博物館
〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
TEL:078-391-0035 FAX:078-392-7054
E-mail:museum@office.city.kobe.lg.jp