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我が国最古の民家建造物「箱木家住宅主屋」が国宝へ

ページID:85293

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hakogikejutaku

記者資料提供(2026年5月22日)
文化スポーツ局文化財課
文化審議会(会長:日比野克彦(ひびのかつひこ))は、2026年5月22日(金曜)に開催の同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに2件の重要文化財建造物を国宝に、6件の建造物を重要文化財に新規に指定することについて文部科学大臣に答申を行いました。
神戸市からは、重要文化財(建造物)の「箱木家住宅主屋」が国宝に指定答申されました。
この結果、官報告示を経て、国宝・重要文化財(建造物)は、2,611件、5,612棟(うち国宝235件、305棟を含む。)となる予定です。神戸市の建造物では、太山寺本堂に次いで2件目の国宝指定になります。

1.箱木家住宅主屋(はこぎけじゅうたくおもや) 1棟
種 類:建造物
所在地:神戸市北区山田町衝原字道南1番地4
所有者:個人 
建築年代:14世紀ごろ
構造・形式:入母屋造(いりもやづくり)、茅葺、桁行11.4m、梁間8.4m
重要文化財指定:1967年6月15日
特徴:
 神戸市北区の衝原(つくはら)湖東岸に位置する民家です。箱木家は、中世における山田庄の土豪で、応永期(1394~1428)ころに地域の祭祀組織・宮座(みやざ)において、頭屋(とうや)に次ぐ役職・下頭屋を務めています。
主屋は14世紀ころの建築で、我が国最古の民家です。呑吐(どんど)ダムの建設に伴い、昭和50年代に約70m移築されました。入母屋造、茅葺で軒は低く、大壁造(おおかべづくり)の外壁は開口部が少なく閉鎖的な外観を呈しています。正面側に1室、背面側に2室を並べる前座敷型三間取(まえざしきがたみまどり)の形式は、当地域の民家が示す平面の祖型と考えられます。全て柱間が異なる柱配置は異例なものです。部材は加工が荒く、断面が不整形な柱や細い角材の上屋梁(じょうやばり)、分厚い貫(ぬき)などで構成された架構は古相を示しています。上屋と下屋を繋ぐ軸部材がない点は特異です。
我が国の民家史において劈頭(へきとう)をなす遺構として貴重であり、また、中世において地域支配の一翼を担った土豪の住生活の実態を知る上でも類まれな現存遺構であって、極めて深い文化史的意義を有するものです。
○指定基準:重要文化財のうち極めて優秀で、かつ、文化史的意義の特に深いもの。

【参 考】 
同時に国宝に指定された建造物は、姫路市旧古井家住宅です。
    箱木家住宅は現在土曜日と日曜日を公開日としていますが、公開につきましては事前にご確認いただくことをお勧めします。(料金 大人500円、小・中学生300円)
    5月23日(土曜)と24日(日曜)は、文化財課担当者が10時から、11時から、13時から、14時から、15時からの5回に簡単な解説を行います。(要入館料)
    箱木家住宅については、おでかけKOBEをご覧ください。

用語説明
・入母屋造:寄棟と切妻の結合した屋根形式
・宮座:神社の氏子集団の中で、神事や祭礼を専門的に執り行う組織
・大壁:柱が現れないようにつくった壁
・上屋梁:梁行(短辺)方向へ渡される主要な梁
・貫:柱と柱の間に入れる水平材
・架構:柱や梁などの部材を組み合わせて作られる建築物の骨組み
・劈頭:一番初めのこと