記者資料提供(2025年1月23日)
地域協働局消費生活センター
1.相談事例から
総務省を名乗り「2時間後に電話が止まります」「1番を押してください」と音声が流れた。
1を押したら人が出て、氏名と生年月日を聞かれたため答えてしまった。
怪しいと感じたので、「お待ちください」と保留にされた時すぐに電話を切ったが不安だ。(60歳代、男性)
2.個人情報を聞き出す不審電話に関する相談受付状況
図は神戸市消費生活センターに寄せられた個人情報を聞き出す不審電話に関する相談件数です。
2024年度の12月末時点の件数は147件あり、昨年度の件数(61件)と比べても急増していることがわかります。

3.神戸市消費生活センターからのアドバイス
総務省や実在する事業者名をかたり、「2時間後に電話が使えなくなる」などの不審な電話に関する相談が寄せられています。
事例のように「2時間後に電話が使えなくなる」という自動音声ガイダンスが流れ、さらに「1番を押してください」などとボタン操作を誘導するアナウンスが流れ、1番を押すとオペレーターとつながり、個人情報を聞き出すケースが確認されています。
- 不審な点がある場合は相手にせず、すぐに電話を切りましょう。
非通知や知らない番号からの電話は、不審電話のおそれがありますので、普段から慎重になりましょう。
実在する大手電話会社を名乗る電話から未納料金の請求に関する電話がかかってきても、
請求の内容に覚えがなく不審な点がある場合は、絶対に相手にせず、無視するなどして関わりを持たないようにしましょう。
相手は個人情報を聞取り悪用することを目的としており、氏名や生年月日等を聞き出そうとしています。総務省や実在する事業者名の名称を聞き、信頼性から聞き取りに応じてしまうケースも多く見受けられます。
相手に知られた個人情報を回収することは難しく、どのように使用されるかもわかりません。
個人情報を教えてしまった場合は、キャッシュカードなどの暗証番号を生年月日に設定しないなど対策を行いましょう。
また、留守番電話があり、かけ直してしまった場合は電話番号が相手に知られているので着信があるかもしれませんが無視するようにしましょう。
- 不審な点があれば事業者の正式な連絡先を調べ、問い合わせましょう。
実在する事業者から電話がかかってきても不審な点がある場合は、事業者の正式な連絡先を調べ契約内容について確認しましょう。
注意喚起情報
国民生活センター
「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
(https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20241219_1.html)
不審・不安を感じた場合、トラブルが発生した場合、一人で悩まずに最寄りの消費生活センターへ相談しましょう。
悪質商法や契約トラブルなど、不審な点や不安に感じることがある場合は、神戸市消費生活センターにご相談ください。
ご相談に対する助言、クーリング・オフに関する手続き方法の説明、専門機関の紹介など、解決に向けてお手伝いいたします。
神戸市消費生活センター
場所
神戸市中央区橘通3-4-1 神戸市立総合福祉センター5階
相談専用電話
相談時間
月曜日~金曜日 9時~17時(来訪相談は16時30分まで※)
※お電話でご相談のあった方で来訪相談が必要となった場合のみ来訪相談の予約をお取りします。 まずはお電話でご相談ください。
土曜・日曜・祝日 10時~16時(
188(消費者ホットライン)への電話相談のみ)
※12月29日~1月3日は除く
土曜・日曜・祝日は、独立行政法人国民生活センター(東京)につながります。
188(消費者ホットライン)は、携帯電話会社の通話料金定額サービス等でも別途ナビダイヤル料金が発生します。