PROFILE

市長室広報戦略部広報課
平成28年度入庁/理工学研究科修了

原川 朋矢

HARAKAWA TOMOYA

QUESTION.1

なぜ特別枠を受けようと思いましたか?

私は理系出身で、専攻を活かせる民間企業に就職しました。そこでは、一つのことを突き詰める仕事をしていましたが、私自身はいろいろな分野に広く関わるほうが好きなタイプ。働きだしてすぐに「やりたいことと違う」と気づき、入社から2年で転職することにしました。実は私には、学生時代に興味を持っていた仕事がありました。それが、市役所の事務職。「部署異動が転職」といわれるくらい業務の幅が広く、自分にピッタリだと思っていました。ただ当時は公務員試験の対策をしていなかったので断念したのですが、改めて調べてみると、神戸市で公務員試験対策のいらない「特別枠」があることを発見。迷わず応募しました。

QUESTION.2

今どんなお仕事をされていますか?

広報課は、市民のみなさまに必要な情報を届ける部署。そのなかで私はホームページやSNSなどを使った情報発信を担当しています。広報課には、庁内のいろいろな部署の活動についての情報がいち早く入ってきます。それらの情報を「すぐに伝えるべき情報」「時間をかけてでも丁寧に伝えるべき情報」などに分類し、緊急情報はすぐさまTwitterで発信したり、しっかり伝えたいものは自分たちで関係者に取材してFacebookや ホームページで記事にするなどしています。媒体の特性を使い分けながら適切なタイミングで、必要とする人に必要な情報を届けられるように心がけています。

QUESTION.3

これまでで一番成長を感じた仕事は?

今まで 一部のSNS の運営は業者の方に任せていたのですが、庁内にノウハウを蓄積していこうと、2020年から全て自分たちでおこなっています。難しい内容はかみ砕いてわかりやすくしたり、カメラ片手に地域に繰り出して地元ならではの情報を探してみたり。まだ手探りですけど、どういう情報を、どういう風に発信すれば届くのか、チームのみんなで意見を出し合いながら日々工夫しています。その結果、当初は「いいね」が 500〜600 件くらいだったInstagramが、最近は基本的に1,000件を超えるようになってきた。こうした「いいね」の数やコメントで市民のみなさまの反応を見て「ちゃんと届いたんだ」とわかると、自分の仕事を認めていただいたような気持ちになりますし、自分の成長を実感します。

QUESTION.4

入庁前と後でギャップはありましたか?

正直な話、入庁前は「公務員=保守的」なイメージを持っていましたが、それはまったく感じないですね。むしろ、神戸市は新しい風を積極的に取り入れる風土があります。例えば、神戸市では、あちこちの部署で若手がプロジェクトチームをつくり、「神戸をこうしていきたい」「こんなことをやってみたい」と自発的な活動をしています。私も実際、2年目のときに、若手5名でチームをつくり、長田区のホームページのリニューアルを提案して、実際にその業務を任されました。また、職員が民間企業に出向したり、民間企業の方を受け入れたりするなど、新しいノウハウを取り入れる制度も充実しています。

QUESTION.5

これから挑戦してみたいことは?

広報課の前は、長田区役所まちづくり課で3年間、地域の方の相談ごとに乗ったり、地域団体の方と一緒ににぎわいを創り出すイベントを企画したりしました。広報課に配属された当初は、文章ひとつ投稿するのに何度も書き直しをして毎日必死でしたが、2年がたち、慣れてくると「もっとこうしたい」ということも出てきました。例えば、行政の広報にも、民間企業のようにマーケティングの要素を取り入れていけば、もっと魅力的な情報発信ができます。これまでの広報のやり方を、自分たちの世代で変えてみたい。新しい風を積極的に受け入れる神戸市だからこそ、きっと実現できると思います。