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三材構造船(さんざいこうぞうせん)

時代 鎌倉時代
出土場所 二葉町遺跡
使用用途
素材
寸法 460×110cm

この資料についての説明

平安時代末から鎌倉時代にかけての集落遺跡の井戸枠として使用されていました。楠木の一木を刳り貫いたもので、井戸枠としては必要のない釘跡や加工跡があり、形状や釘の種類から中世の船の主体をなしていた三材構造船であることが判明しました。大きな木材である船の廃材は、何度も再利用されたため、残されることがありません。中世船舶の研究は、絵巻物などに描かれた船から考察がなされていました。この資料は、海の中に沈んで描かれることのなかった船の下部構造の実物資料として、大変貴重なものです。

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