支給伝票木簡(しきゅうでんぴょうもっかん)
時代 | 平安時代 |
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出土場所 | 深江北町遺跡 |
使用用途 | 伝票 |
素材 | 木材(ツガ属) |
寸法 | 22.1cm |
この資料についての説明
この木簡は、平安時代の地方役所でおこなわれた物品のやり取りを物語るものです。「戸主の椋人(くろうど)安道という役人に対して、国儲(こくちょ=税収)から米壹斗(およそ18リットル)を、承和(平安時代の年号:834〜847年ですが、年次は不明)の10月10日に支給しました。それを椋人稲継という役人が確認しました。」という支給伝票木簡と考えられます。また「勘合」の文字が上下にみられ、これは「確認しました」というチェック欄になります。この木簡は当時の菟原郡葦屋郷内(神戸市東部〜芦屋市)でおこなわれた、米の受け渡しの様子を物語る貴重な資料といえます。