甕と小皿(かめ と こざら)
時代 | 平安時代末 |
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出土場所 | 祇園遺跡 |
使用用途 | 貯蔵容器・杯(さかづき) |
素材 | 粘土(渥美焼と土師器) |
寸法 | 甕 高さ58cm 皿 直径9〜15cm |
この資料についての説明
祇園遺跡は、兵庫区上祇園町周辺に広がる遺跡で、天王川東岸の扇状地上に立地しています。 平成5〜7年度にかけて実施した発掘調査で、平安時代末の庭園の池とそれに伴う遺構が検出されました。多量の瓦とかわらけの他、愛知県南部の渥美地方で焼かれた陶器の甕や、中国産の白磁・青磁などが出土しています。 建物跡は確認されていませんが、瓦が多く出土していることから、周辺に瓦葺きの建物があった可能性が高く、京都で生産された瓦がかなり含まれているという点から、都と密接なかかわりがあったと考えられます。