石庖丁(いしぼうちょう)
時代 | 弥生時代 |
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出土場所 | 市内各遺跡 |
使用用途 | 稲の収穫用具 |
素材 | 粘板岩ほか |
寸法 | 11.5〜23cm |
この資料についての説明
石庖丁という呼び方は、明治時代の研究者が名付けたものです。当時は、肉などを切るナイフや庖丁として、調理用に使われた石の刃物と考えていたため、このような名前がつけられました。しかし、その後の研究によって稲などの穀物の穂をつむための道具であると考えられるようになりました。 半円形または三角形の形をしたものが多く、楕円形や長方形のものもあります。片側に刃がつけられ、刃のない側の中央付近に紐を通したと考えられる孔が2個開けられているものが一般的です。今から約2300年前頃に稲作の技術とともに中国や朝鮮半島から伝えられました。